聴覚障がいについて学ぶ出前授業を実施しました|3年次選択・形態別介護技術
8月19日 午前
形態別介護選択者(3年次5名)を対象に、池田町社会福祉協議会との連携事業として「聴覚障がい」について学ぶ出前授業を実施しました。
今回は、北海道中途難失聴協会会長・中川智美様を講師にお迎えし、聴覚に障がいのある方の暮らしやコミュニケーションの工夫についてお話しいただきました。
また、要約筆記サークルの皆様にもご協力いただき、要約筆記の方法や要約筆記の体験学習を行いました。
前半は「講話」の時間です。
生徒と講師の自己紹介を兼ねたアイスブレイクから始まり、和やかな雰囲気の中で進みました。
講師の方から、
〇聞こえ方の違い
〇補聴器の得意・不得意な場面
〇日常生活で困りやすい場面 など、実体験に基づくお話をいただき、生徒は熱心にメモを取りながら耳を傾けていました。
特に、病院の呼び出しや駅・空港のアナウンス、電話対応など、音声だけでは情報が得づらい場面が多いことを知り、聴覚障がいのある方が日常で抱える課題について理解を深めることができました。
講話では、近年進んでいる情報保障の技術についても紹介されました。
〇テレビや映画館での字幕表示
〇メガネ型端末(モベリオ等)による字幕鑑賞
〇音声認識アプリ(UDトークなど)によるリアルタイム文字化
これらのツールが、聴覚障がいのある方の「情報を得る手段」として大きな役割を果たしていることを学びました。
手話を知らない難聴者・中途失聴者とも円滑にコミュニケーションを取るための方法として、
〇口元を見せてゆっくり話す
〇音声認識アプリを使う
〇書いて伝える(筆談・要約筆記)
といった工夫が紹介されました。
特に「書いて伝える」方法は、確実で安心できるコミュニケーション手段であることを、生徒は体験を通して実感していました。
後半は、要約筆記サークルの方による説明と体験です。
はじめに、聴覚障がいの分類や要約筆記とは何かについて説明を受けました。
要約筆記は、話し言葉をその場で文字にして伝える「筆記通訳」であり、話す速さと書く速さの違いから「要点をまとめる技術」が必要であることを学びました。
生徒は実際に要約筆記を体験し、
〇標準略号の使い方
〇読みやすい文字の書き方
〇情報を整理して伝える難しさ
を体感しました。
今回の学習を通して、生徒は「聞こえの困りごと」や「相手に合わせた伝達手段の選択」の大切さを深く理解することができました。
当事者の声を直接聞き、要約筆記を体験することで、共生社会の実現に向けて自分たちができることを考える貴重な機会となりました。
ご協力いただいた 中川智美様、要約筆記サークルの方、池田町社会福祉協議会の皆様に心より感謝申し上げます。