スクラッチアートに取り組んでいます|2年次選択・美術表現
7月8日 午前
美術表現の授業では、素材の特性を理解しながら、自分の感じたことや考えたことをどのように造形へ落とし込むかを探る学習を行っています。
本日は、黒い面を削ることで色彩が浮かび上がる「スクラッチアート」に取り組みました。
削る力加減や線の方向、残す部分の判断など、繊細なコントロールが求められる技法であり、生徒一人ひとりの集中力と構成力が試されます。
授業中には講師の先生から
「穴を開けてしまっても、後で色紙などで味付けして構成に取り込んでもいい」
というアドバイスがありました。
失敗を表現の一部として再構成する視点は、生徒にとって新鮮であり、創作の自由度を広げる言葉として強く響いていました。
この言葉をきっかけに、制作の過程そのものを肯定的に捉え、試行錯誤を楽しむ姿が見られたことも印象的です。
生徒にインタビューしました。
生徒① 作品名『アンブレラ』
☆制作で意識していること
傘が小さくならないよう、全体のバランスに気をつけて制作しました。
☆モチーフを選んだ理由
・宇宙の図鑑を見て着想を得た
・星を降らせたら面白いと思った
・当初は雨を描こうとしたが、「星(希望)を受け止める傘(自分)」を表現したいと考え、この構図にした
生徒② 作品名『ホタルイカ』
☆制作で意識していること
・削りすぎるとホログラムが消えてしまうため、力加減に注意した
・頭の部分が光る特徴を生かし、そこを切り取るように表現した
☆モチーフを選んだ理由
・キラキラした質感に惹かれた
・「高校生活をより充実させたい」という思いを込めている
生徒③ 作品名『クリオネ』
☆制作で意識していること
・削りすぎて下の紙が出てしまわないよう、細部まで慎重に作業した
☆モチーフを選んだ理由
・海の生き物の中で一番不思議だと感じた
・背景の「月」に注目してほしい
・海と月のイメージが強く、闇をより深く表現するために採用した
作品の完成は 7月15日。
今回の制作を通して、
・モチーフ選択の理由を言語化する力
・自分の思いや願いを造形に落とし込む力
・試行錯誤を肯定的に捉え、創作に活かす姿勢
・細部まで丁寧に仕上げる集中力
といった、さすが高校生といった部分が随所に見られました。
完成した作品がどのような世界観を描き出すのか、今からとても楽しみです。