池高日誌

池田にできた日本一のメープルシロップ工場見学!|3年次・課題研究(年度始休業期間中)

池田高校の3年次生が全員行う課題研究・探究活動。

 

池田町を食の力で盛り上げたい!というグループのメンバーと一緒に、わくっとニッタさんの工場にお邪魔しました。こちらは様々なメディアに取り上げられ、ジャパンフードセレクションでグランプリを受賞した、あの「MOMIJI SYRUP」の工場です。

 

 #可愛い絵は、本校にも講師として来てくださっている福家さんが書いたそうです!

 

わくっとニッタさんのニッタグループでは、1906年から池田町等の北海道の土地に6700haもの森林を有し、林業を営んできました。

 

6700haといえば、帯広市と音更町の市街地部分まるっと入るみたいです。すごい!広い!

 

この日は、2025年2月に稼働し始めた、メープルシロップ工場を見学させていただきます。

 

 

#新しい匂いがする工場。大きな音で機械が動いています

 

 

#樹液は、木に直接つながっており、全長20km!

 

ざっくりとした工程でいうと

①樹液をホースで集める

②不純物を取り除く

③加熱濃縮する

④瓶詰めする

 

となります。

 

樹液が採取できる春先のみ生産できるのです。

 

木の中の樹液の5%程度、木の成長に影響がない量をわけていただく。

まさに森の恵みです。

 

#ホースの中は真空になっており、効率よく樹液を集めます

 

  

#この大きいタンクは15000リットル

 

 

#加熱して、60倍に濃縮させます。意外に匂いはしなかったです

 

 

#加熱のための燃料は、森の木の間伐材。無駄がない!

 

 

#できあがりは、この小さいタンクに。

 

工場の中を見学した後は、森を見学。

 

 

#広い!スケール感が伝わるでしょうか

 

 

#水色のチューブが張り巡らされています。

 全て手でこの林の中を引きまわったそうです。すごい。

 

 

#この口部分から樹液を採取。1年ごとに違う場所に挿します

 

日本での国産メープルシロップの流通量はほぼ100%が外国産(カナダ70%、アメリカ30%)。

 

このわくっとニッタさんの工場の稼働で、日本一の生産量となるそうです。

北海道など、メープルシロップを作っている方はいらしたそうですが、バケツで樹液を集めて煮詰める、という小規模なもの。

 

木と工場を直接ホースでつないで採取するのは、本場カナダと同じ製法・機械になります。

わくっとニッタさんがもともと豊富な社有林をもっていたからこそできたそうです。

 

たくさんのお話をお聞きしましたが、このメープルシロップ製造は、林業の様々な問題を解決します。

 

気候変動への対応、現金化までの50年ものの長い時間、手入れの問題、山林所有者の高齢化、冬場の閑散期の仕事等…。

 

こういった課題に対し、メープルシロップ製造は、100年継続して商品化できるストックビジネスであり、環境保全や、山林の価値向上等、可能性を大いに感じるわくわくするビジネスモデルです。

 

一緒に見学していた私も、心から応援したいと思いましたし、池田町の山林が誇らしく思いました。

 

最後にご厚意で4月中旬〜販売されるメープルシロップを一足先に味見!

 

#トロっとした質感に、複雑な味。美味しい!!!

 

商品開発チームメンバーはこの見学から、どんなことを考え、行動に移すのか楽しみです♪

 

貴重なお時間、見学を受け入れてくださった、わくっとニッタの山口様には本当に感謝申し上げます。これからも池田高校をよろしくお願いします。

 

 

ありがとうございました!!