池高日誌

一票が自分の暮らしを変える選挙|2年次・公共(出前講座)

選挙年齢が引き下げられ、あと数ヶ月で選挙権を得る2年次生たち。

実際、次の7月の参議院選では7人の生徒に選挙権があるようです。

 

今日は、選挙を学ぶ授業です。

池田高校の授業は、座学だけではありません。模擬選挙も含んだ体験学習です!

それでは、授業の様子を覗いてみましょう。

 

北海道選挙管理委員会や池田町選挙管理委員会の皆様5名のご協力をいただいております。

 

 

まずは、選挙について学びます。

ここまでは、小学校・中学校でも学んできた内容かもしれません。

 

#クイズにも正解していますね

 

直近の10代の若者の投票率は、35%ほど。

選挙権を得るには、年齢だけではなく、住民票の異動もときには必要です。

こういった手続きをしておかないと、自分の住む街での選挙権がなかったりします。

 

「自分の一票では変わらない」。そんな風に思うかもしれません。

 

そこで、令和5年4月の大樹町での町議会議員選挙の例があげられました。

12人の議員の枠に、13人が立候補。

 

そして、12番目・13番目の議員が同票でした。

同票の場合は、決選投票ではなく、クジで決定されてしまいます。

 

私達の一票で町が変わる。そんな身近な例を噛み締めます。

 

さてここからは、「模擬選挙」です。

 

4候補が、教育や働く環境、移住対策等について演説をします。

 

 

#先生たちは、さすが演説がうまいです

 

 

#選挙演説に真剣に耳を傾ける生徒たち

 

個人ワークで意見をまとめ、グループワークへ。

そして、さらにグループ間で意見を共有します。

 

 

#「高校授業料無償化は池高にとってチャンスじゃない?」

 

 

#「この経済政策は良いけど、実現性があるか考えるべきじゃない?」

 

 

途中の意見交換の話をピックアップ

・イクメンに助成金が出るって、なんで男性が育児したらお金もらえるの?育児して当たり前でしょ?シングルマザーとか大変な人を支援するならわかるよ。

・この100万円くれる施策は、具体性がない口約束。実現しないよ。

・大型ショッピングセンターに惹かれるなんて、帯広に行けばいいじゃん。

などなど…

 

いろいろな視点で、この政策・候補者を選んだと意見交流をしています。

 

そして、いよいよ選挙です。

 

選挙のお知らせはがきに、選挙人名簿、模擬投票用紙。

 

本番と同じ環境にかなり近い準備をしていただいています。

 

#投票用紙、折っても開く、あの紙です。

 

#受付で選挙人名簿と照会、投票用紙が渡されます

#立会人もいます

 

ちなみに、零票確認(空箱確認、空虚確認)という制度はご存知でしたか?

(私は知らなかったです)

 

朝一番の投票に際し、投票箱に何も入っていない(不正がない)のを確認するものです。

電子投票でも同様の制度があるようです。

 

 

#確認をしている様子

 

いよいよ、順番に投票を行います。

 

 

選挙後の待ち時間に聞いてみました。

 

生徒

「最初から意見は変わらなかった」

「グループででた結論を元に、投票した」

「いろいろ話を聞いて、自分がいれたいと思う人にいれた」

 

などなど。ちょっとそわそわした空気が流れます。

 

そして、開票作業。

 

 

#手際がとてもいいです

 

そして結果がこちら!

 

#かなり票がまとまっていますね

 

 教育関係の施策を掲げた美加登候補が当選となりました。

(教育党:高校授業料無償化や進学補助、通学費支援を掲げた候補です)

 

 この模擬投票。高校生の身近な問題だからこそ教育関係の候補が当選しただろうなと思います。

 

私達の一票が世の中を変える。

選挙について考える2時間になりました。

 

選挙に行くか迷っている人がいるかもしれません。

選挙に関心をもつことや、地域社会について考えていく機会になればいいかなと思っています。

 

貴重な機会をいただいた、北海道選挙管理委員会、池田町選挙管理委員会の皆様に心から感謝申し上げます。