食と地域を結ぶウッドプランク【フィールドワーク(後編)】|2年次・ミニ探究
ミニ探究第二回目の後編です。
前編はこちら↓
炭焼きから学ぶ森の知恵【フィールドワーク(前編)】|2年次・ミニ探究
目の前には立派なお肉と、絶対に美味しいとわかる野菜が並び、生徒たちは期待に胸をふくらませています。
今回の食材を提供してくださったのは、「地恵贈(ちえぞう)」の多田英俊さんと、「十州和牛」を育てている村井慎平さんです。
▲村井さんと多田さんが、まずは簡単に食材の説明をしてくださいました
ウッドプランクBBQに挑戦
今回は「ウッドプランク」という焼肉スタイルを実践しました。 「ウッド(木)」「プランク(板)」を用意し、池田町の山幸ブドウジュースを染み込ませます。
▲池田の木に、池田のブドウジュースを浸してあります
その上に食材を載せて蒸し焼きにすると、燻製のような香ばしい香りと風味が出るそうです。 さっそく実践です!
▲みんな笑顔になっちゃいますね。わくわく!
生産者のお話
できあがりを待つ間に、生産者のお二人からお話を伺いました。
多田さんは野菜の生産だけでなく、自社での加工も手掛けています。 美味しい野菜を作りたいという思い、JA出荷では「量」単位での取引になること、直接帯広市などの居酒屋へ「自分の野菜」として届けていることなどを、少し照れながらも語ってくださいました。 (個人的には「インカのめざめ」のフライドポテトや、かぼちゃパイがとても好きです!)
村井さんは帯広市出身。祖父母が池田で営んでいた畜産業を継ぐ人がいなくなり、「潰してしまうのはもったいない」と経営者として和牛生産を始めました。 自身の育てた牛を「十州和牛」としてブランド化し、消費者に正しい情報と美味しいものを届けたいという熱い思いを語ってくれました。 また、牛の飼料に地元のものを混ぜるなどSDGsの観点を取り入れ、経産牛の飼料や肥育環境にこだわることで美味しい牛肉を育てるなど、多くの工夫を紹介してくださいました。
ぜひこちらもご覧ください↓ 村井さんが代表を務める BUFF のHP https://bufftokachi.official.ec/
実食と食べ比べ
お二人の食材への思いを聞いた後、いよいよ実食です。
▲ふんわりと蒸し焼きになりました
炭火で直接焼いたものとも食べ比べてみます。
▲普通に焼いても旨すぎる!
2つの炭台のうち、片方は火力が弱め。そこで「直接炭の上に置いたらどうなる?」と、大人も研究心を発揮。
▲「直接置いちゃいましょう!」と腕を組みながら見守る生産者のお二人
少し待つと煙がたっぷり。燻製のような濃い風味が出て、味の変化も楽しめました。
▲味の違いを感じました
まとめ
あっという間の2時間。 生徒たちにとって初めての体験が多く、大人の研究心や働くことへの誇りにも触れることができました。
皆さまにたくさんご協力いただき、心より感謝申し上げます。 池田高校のために素敵な授業をしていただき、ありがとうございました!