池高日誌

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もこもこ羊にも会えた!実習を通して学ぶ|3年次選択・羊と織物

池田高校オリジナル授業、「羊と織物」の授業が今年も始まりました。


講師の田中先生より、今年一年の授業概要が説明されます。

#1人1台の機織り機で織るマフラー

 

今年は、「藍染」を行うそうです。
高知県の高校から、藍の種をいただき、その種をこの北海道の地で育て、お盆すぎに収穫。その藍で染め物を行うというものです。

これは楽しみ!


そして、授業開始の今日は早速簡単な「ニードルフェルト」を行いました。

 

こんな形の2色のストラップを目指します。

色を選んで、ちくちくちくちく…



#石鹸水につけて、乾燥させます。

 

初めて作った生徒がほとんどでしたが、上手にできています。

 

さて、後半はスピナーズファームさんの見学です!



#毛刈り前のもこもこ羊たちを見たときのみんなの自然な笑顔



#羊の鼻息すごいー!きゃー!



#エサあるよ!おいでおいで!

 


#お肉に見えちゃうな・・・・(感づく羊。寄ってこない)

 

羊と戯れたあとは、工房で糸紡ぎについてお話を伺います。


5月頃に、羊の毛を刈った後は、キレイにして染めて、糸にします。

 

この紡績機はニュージランドのもので、世界中で使われているそうです。

#優しいカラカラという音が響きます


「いつでも来てくださいね、糸紡ぎ、教えてあげます」とおかあさん。

 

今年1年の授業がとても楽しみです!

ようこそ!池田高校へ!|全校生徒・対面式、オリエンテーション

 

本日は、池田高校の在校生と新入生の初対面の日です。

 

池田高校の校内は、歓迎ムード!

 ⇒  

 

#作成の様子はこちら↓↓

自分の学校の魅力ってなんだろう。|2年次選択・生活工芸と英CⅡ

 

新入生歓迎イベントの始まりです!

 

#吹奏楽部によるダンプレ

 

 

#生徒会長からの歓迎挨拶

 

 

#新入生からの、大物を予感させる挨拶。今年の1年次生はすごいぞ…!

 

 

#生徒会執行部による学校紹介

 

 

#クイズコーナー

 

 

#部活動紹介(画像はESSと弓道部)

 

 

 

たくさんの笑顔がありました。

 

今年の池田高校も面白くなりそうです!

ようこそ!池田高校へ!

池田にできた日本一のメープルシロップ工場見学!|3年次・課題研究(年度始休業期間中)

池田高校の3年次生が全員行う課題研究・探究活動。

 

池田町を食の力で盛り上げたい!というグループのメンバーと一緒に、わくっとニッタさんの工場にお邪魔しました。こちらは様々なメディアに取り上げられ、ジャパンフードセレクションでグランプリを受賞した、あの「MOMIJI SYRUP」の工場です。

 

 #可愛い絵は、本校にも講師として来てくださっている福家さんが書いたそうです!

 

わくっとニッタさんのニッタグループでは、1906年から池田町等の北海道の土地に6700haもの森林を有し、林業を営んできました。

 

6700haといえば、帯広市と音更町の市街地部分まるっと入るみたいです。すごい!広い!

 

この日は、2025年2月に稼働し始めた、メープルシロップ工場を見学させていただきます。

 

 

#新しい匂いがする工場。大きな音で機械が動いています

 

 

#樹液は、木に直接つながっており、全長20km!

 

ざっくりとした工程でいうと

①樹液をホースで集める

②不純物を取り除く

③加熱濃縮する

④瓶詰めする

 

となります。

 

樹液が採取できる春先のみ生産できるのです。

 

木の中の樹液の5%程度、木の成長に影響がない量をわけていただく。

まさに森の恵みです。

 

#ホースの中は真空になっており、効率よく樹液を集めます

 

  

#この大きいタンクは15000リットル

 

 

#加熱して、60倍に濃縮させます。意外に匂いはしなかったです

 

 

#加熱のための燃料は、森の木の間伐材。無駄がない!

 

 

#できあがりは、この小さいタンクに。

 

工場の中を見学した後は、森を見学。

 

 

#広い!スケール感が伝わるでしょうか

 

 

#水色のチューブが張り巡らされています。

 全て手でこの林の中を引きまわったそうです。すごい。

 

 

#この口部分から樹液を採取。1年ごとに違う場所に挿します

 

日本での国産メープルシロップの流通量はほぼ100%が外国産(カナダ70%、アメリカ30%)。

 

このわくっとニッタさんの工場の稼働で、日本一の生産量となるそうです。

北海道など、メープルシロップを作っている方はいらしたそうですが、バケツで樹液を集めて煮詰める、という小規模なもの。

 

木と工場を直接ホースでつないで採取するのは、本場カナダと同じ製法・機械になります。

わくっとニッタさんがもともと豊富な社有林をもっていたからこそできたそうです。

 

たくさんのお話をお聞きしましたが、このメープルシロップ製造は、林業の様々な問題を解決します。

 

気候変動への対応、現金化までの50年ものの長い時間、手入れの問題、山林所有者の高齢化、冬場の閑散期の仕事等…。

 

こういった課題に対し、メープルシロップ製造は、100年継続して商品化できるストックビジネスであり、環境保全や、山林の価値向上等、可能性を大いに感じるわくわくするビジネスモデルです。

 

一緒に見学していた私も、心から応援したいと思いましたし、池田町の山林が誇らしく思いました。

 

最後にご厚意で4月中旬〜販売されるメープルシロップを一足先に味見!

 

#トロっとした質感に、複雑な味。美味しい!!!

 

商品開発チームメンバーはこの見学から、どんなことを考え、行動に移すのか楽しみです♪

 

貴重なお時間、見学を受け入れてくださった、わくっとニッタの山口様には本当に感謝申し上げます。これからも池田高校をよろしくお願いします。

 

 

ありがとうございました!!

絵本作家がやってきた|2年次選択・保育基礎

選択科目の保育基礎。8人の生徒たちは教室で学ぶこともあるけど、学校を飛び出して保育園や幼稚園を訪ねて子どもたちと触れ合うスペシャルな時間もたっぷりあります。


最終回は、最終回にふさわしいスペシャルな授業でした。

十勝で活躍中の〈絵本作家 / おがわひろきさん〉を講師に招いて、ご自身の新作絵本を題材に生徒たちが「POPづくり」をするという楽しい最終回でした。創造的な時間をありがとうございました。


POP制作をした経験のある生徒に、POPづくりで大切なことは?と聞くと、「作品の隠れた魅力を見つけること」と答えてくれました。

絵本作家と話すまたとないチャンス。生徒たちは質問をしながら、POPづくりをしていました。


作家の思いや物語の主人公の思い。相手を知るって脳みそフル回転!読書感想文とは切り口の違うPOPが出来上がりました。絵本の内容はまだ内緒だけど、きっとおがわさんが店頭のPOPに採用してくれるはず!

 

*POP(Point of Purchase advertising / ポップ / 購入時の広告)

 

 

まもなく発表される新作の読み聞かせをしてくれました。

写真で一句!|1年次・言語文化

1年次、最後の授業は「写真で一句」です。

  

現代の私たちが、素敵な風景を見ると写真を撮りたくなるように、昔の人はその気持を文字に残しました。

 

さぁ、素敵な写真とともに一句詠んでみましょう!

 

スライドに、写真と句と解説をまとめて発表してくれました。

 

何気ない日常を詠んだ生徒

ふと見上げた素敵な風景を詠んだ生徒

旅行先で撮った1枚を詠んだ生徒

 

生徒たちが意識していない言葉の意味も、岸部先生が解説してくれました。

 

蛙は春の季語だったのかー!

 

私も実際に俳句を詠んでみて、言葉を尽くして語るよりも、語数の少なさにより、1文字・1音にとても敏感になるなぁと感じました。

 

「あ、この気持ち、美しさを詠んだらどうかな?」というアンテナが立った気がします。

 

みんなの素敵な俳句発表会でした。

「白樺樹液」で学んだ成果を発表!|2年次選択・ライフデザイン

池田町の森林環境税からもご支援をいただき、生徒たちがこの1年学んだ授業の成果発表会が行われました。

 

池田町のまちの方や、新聞社・広報の方々も含め、25名ほどの方がいらっしゃいました。お忙しいなか、たくさんの方にお集まりいただき、感謝申し上げます。

 

 

 

最初に、教科担当の山本教諭より、この授業が目指していることや位置づけなどを説明。

 

 

#今年は各種コンテストやイベントへの出品・出演がたくさんありました

 

 

次に、授業をプロデュースし、生徒以上にご尽力いただいている、「学び舎とかち商品開発」代表の真浦さんから事業報告。

 

#生徒の学び、そして町への還元、と授業の意味付けが伝わってきます

 今年は商品開発でしたが、来年はイベント開発だそうです。楽しみです。

 

さて、それでは、生徒3組の発表です。

 

■琥珀糖・白樺レモネード商品開発(谷内さん、岩佐さん、長﨑くんは欠席)

 

 

#なぜ白樺樹液なのかがわかりやすく説明されていました。

 右は、販売となった白樺樹液入のレモネードシロップ

 

 

#(回想)これが道大会に出場した「琥珀糖」です

 

■人の気持ちに寄り添った一週間のハーブティー(松田さん、江森さん)

 

#廃棄されていた白樺の「葉」に注目。天然素材を組み合わせた7種類のハーブティーを開発しました

 

 

#(回想)それぞれの曜日でコンセプトと味が違うのです!

 

■キャンプファイヤーの可能性(高田くん、渡辺くん、盛くん)

 

#体験格差や間伐材の活用の可能性に注目。ビジネスへの試算も提示

 

 

#(回想)実際に行った時の様子。炎の熱さと迫力を思い出します

 

生徒たちは立派に発表していました。

 

 

 

資料公開したいくらい、とても充実し、成長した1年だったことが伝わってきます。

 

最後に、商品化した白樺レモネードの試飲タイムです。

 

 

炭酸割と水割りの2種類をご用意。

 

 

#生徒たちにいろいろな声をかけてくださった皆様、ありがとうございます。

片付けのあとは、みんなで最後の振り返りです。

 

 

 

生徒からは、

・こんなにたくさんスライド使って発表する授業だとは思わなかった

・最初は面白くなかったけど、面白い授業だった

・資料作りが苦手で足を引っ張っていたけど、最後に1位をとって成長を感じた

 

など、成長ぶりが伝わる感想がありました。

 

大人側も、たくさんの気づきがあり、ともに走りきった1年でした。

今年の池田高校を象徴する授業の1つのライフデザイン。

 

2024年度、ありがとうございました!

 

 

これからも池田高校をよろしくお願いします!

自分はどんな人なんだろう?自己理解と進路と生きやすさ|2年次・総合探究

進路を決め、粘り強い活動が必要になる新3年生。

あなたはどんな人ですか?あなたの強みはなんですか?

 

  

今日のゲストは小川さんです。

小川さんは、絵本作家であり、ブックカフェを経営、青鳥舎の代表(福祉サービス)、勝毎などでコラムを書き、ラジオのパーソナリティとして番組をもち、講演会を行う方です。

 

そんな小川さんは、障がい福祉の仕事をメインにしています。

 

障がい、というと短所に聞こえるかもしれません。

 

でも、短所も長所もひっくり返せば同じ。

場所が変わればそこは長所になる。

 

 

自己理解。自分が短所と思っていることが、人から見ると長所になる。

自分を知ると、対処ができる。

自分を知ると、自分を活かせる場所がわかる。

  

その例として、来月出版予定の小川さんの絵本も紹介してくれました。

元日本ハムファイターズの投手、石井選手をモデルにしたお話です。

 

#出版前の貴重な機会!是非本屋さんで!

 

さて、自己理解を深めることについて、小川さんならではの色々な経験談からお話をきけました。

 

今日の自己理解ワークは、「ジョハリの窓」を使って考えてみます。

 

ジョハリの窓はこちら。

 

#自分が知っている/知らない、他人が知っている/知らないの4象限で整理

 

さて、ワークです。

今回は、クジを引き、その人の他己紹介を書きます。

ただ、この紹介、質問してはいけません!!

イメージで書きますよ。

 

#う〜〜〜〜ん・・・・

 

そして、グループで、答え合わせ!

 

 #「そう!なんで知ってるの!?」

  

いろいろな声が聞こえてきましたよ。

短所を言われて凹む生徒

一度も話していないのに、あたっていて驚いていた生徒など。

  

このワークについて小川さんが解説してくれました。

 

これは、長所がいい、短所が悪い、という話ではなくて。

大切なのは「どう伝わっているか」という点。自分の認識と、周囲からの認識がズレていると勘違いされやすいってことです。

 

本当は、人とワイワイしたいけれど、自分から話しかけられず1人が好きに「見られて」一人ぼっちになっちゃっている人がいたりします。

 

相手にどんな印象を与えているのか。伝えたよりも「伝わった」ことが大切。

「ズレ」を感じて見つめ直すことに使ってほしいなと思います。

 

 

是非この時間をきっかけにしてみてほしいなと思います。

 

小川さん、貴重なお時間ありがとうございました!

自分の学校の魅力ってなんだろう。|2年次選択・生活工芸と英CⅡ

ちょっとしたHappeningのおかげで、生活工芸(美術)と英語Communication Classが美術作品を合同で制作することになりました。2つのClassは「表現」という共通のテーマがあるので、なにが起こるのか楽しみなCollaborationになりました。

 

 

制作のテーマは「学校の魅力を新一年生に伝えること」。そしてもうひとつのテーマは、合作という方法を取ることで「協働することを体験する」です。

 

美術Classの4人を中心に4つのGroupに別れて、それぞれの作品に取り掛かります。実はこの授業にはもう一つ、先生のGroupも参加しています。さらに仕掛けが……

 

今回は制作に取り掛かるその前に、ちょっとしたGroup Workを行うことになりました。生徒だけではなく、先生、事務局、協力隊の大人たちも混ざって、お互いを知り合いながら、自分たちの魅力を発見していくという時間です。

 

残された時間は、2コマ100分。時間がなくてもGroupのチカラでなんとかなる!うん、なんとかなりそうです♪

 

〈協働〉

協働とは、同じ目的に向かって協力する

協働とは、立場は違うけどお互いに認め合う

協働とは、対等な立場を保ちながら活動に取り組む

好きだから熱く語れる!|2年次選択・ライフデザイン

今日のライフデザインの授業は「自分の好きなこと発表」。

「好きなことを発表する+それをビジネスにつなげた提案をする」です。

 

ライフデザインの授業で1年間学んだことを活かして発表をします。

この1年、白樺の樹液を採取し、様々な商品開発。合間にいろんな大人の話や関わりをし、発表の手法を学んだり、コンテストに作品エントリーしたり…。

 

多くの体験から学ぶこと、好きという感情を手がかりに、自分を深堀りすること。

 

今回は、講師の方々やまちの方などがいらして、審査もありますよ!

池田町でお仕事をされている方、講師のお知り合いなど8人もの皆様にお集まりいただきました。

 

#素敵な笑顔の大人の皆様。ありがとうございます!

 

さぁ、プレゼンテーション大会です!

 

 

#キュンキュンする恋愛漫画が好き!田園ホールで掲示してみたい

 

  

#こどもが好き!世界のこどもたちとともに!

 

 

#お菓子作りが好き!池田町の人とグループでお菓子作りをしたい

 

 

#エレキギターが好き!コンサートを開きたい

 

 

#写真と甘いものと遊ぶこと等(いっぱい)!みんなが集まるイベントを!

 

 

#読書・歌う・自由時間!出張本屋があるといいなぁ

 

 

#プロレス!プロになって池田町で凱旋イベント!

 

#身体を動かす!スポーツ選手と子どもでイベント

 

8人の発表が終わり、集計&シェアタイム。

みんなの発表良かったよ〜!

 

 

#こんな好きなことがあったんだね!

 

そして、今回は得点上位3人を発表!

3位は、一平さん!

実は、一番満点をもらった人数が多かったんですよ。

 

1つに絞りきれない好きなものを組み合わせて、多くの大人がうなるイベントを提案したところがとても良かったです!

 

 

第2位はりおさん!

保育士になりたい夢のもと、「子ども」の存在を客観的に、科学的に、社会的に、様々な視点から調べての発表でした。好きに対する視野の広さが素晴らしかったです!

 

 

そして第1位は、はるとさん!

「プロレスは俺の人生」。

まさにそれが伝わってくる、圧倒的な熱量。

”好きなこと発表”をまさに体現した発表でした!

プロレスラーになるの、応援していますよ!!

 

 

好きなことを話すって、熱が発生するんですよね。

プラスのエネルギーが溢れて、みんなが笑顔。

 

この空気感、伝わってほしいなぁ!

 

 

#この笑い声に溢れた空気!!良い時間!!

 

最後に、ホワイトボードに書かれたメッセージ。

 

「1年間体験重視のライフデザインでの学びを、人生につなげていけたら嬉しいなぁ!!」

池田高校で避難所運営を疑似体験(Do はぐ)|1年次・地理総合

1年次生の地理総合の今月のテーマは「防災・減災」です。

 

今日の授業では、北開水工コンサルタントの皆様と池田町役場の方々にご協力いただき、「Do はぐ」という避難所運営ゲームを行います。

 

最初に、会社や災害についてのレクチャーです。

 

 

#河川巡視を行っている方から、河川の不法投棄についての取り組みの共有

 

災害のうち、「水害」は事前に準備ができる災害です。

天気予報等で予測され、ニュースでも情報を入手できる。

ハザードマップ等で被害地域の予測もできます。

だからこそ、準備が可能です。

 

 

1年以上経過した能登半島地震の避難者はまだいるそうです。

 

災害大国にいるからこそ考えておきたい災害対策です。

 

ちなみに、推奨されている避難物資はこちら。

 

#ペットボトルの水が4本見えますね

 

 

#お、お、重い〜〜〜〜〜〜〜

#これが1人分、私はこれをもって避難できないです。

 

こちらは、防寒のアルミシート。めちゃくちゃ薄いです。

そして、カシャカシャ音がします。

 

#あたたかい?

 

これが配られて、寝れるかな…避難所の厳しさを想像してしまいます

 

さて、それでは、実際に「Do はぐ」(避難所運営ゲーム)をやってみます。

中学校の時に経験した生徒も半数くらいいました。

 

今回は、名簿作りやどの場所に誰をいれるかをタブレット上で行います。

 

ざっと、設定はこんな感じです。

 

■今回の設定

・冬の日曜日の日中に震度7の地震発生

・天気は雪、現在気温-2度。次の朝は-12度の予報

・電気✕、ガス✕、水道✕、下水✕

・固定電話△、携帯電話△(メールが辛うじて遅れて届く)

・非常用発電機✕、備蓄食料✕

・池田高校1、2階想定(使えない部屋も多数あり)

 

という状況です。

避難所とはいえ、屋根があるだけにみえてしまいます。

なかなか厳しさが想像できます。

 

 

 

この状況で、避難者がやってきます。

家族、乳幼児、認知症、盲導犬、インフルエンザ…

 

支援物資も少しずつ届きます。

 

 

 

部屋はたくさんあるのに、ストーブ2基どうする?

発電機が来たけれど、屋外(または窓全開)でないと使えない

スポットライトはどこにおくべき

新聞から取材依頼が来ているがどうする

歌手が歌で励ましたいと来たいらしいがどうする

喫煙所がほしいと言っているがどうする

 

等…。

 

途中で、一度決めた部屋から移動してもらわなければいけない場面もでてきます。

 

「家が全壊や全焼した人はなかなか家に帰れないと思うよ」

「子どもは夜泣きがうるさいって苦情がはいることがあるよ」

「小さい子どもと親を離して大丈夫かな?」

「部屋を分けるとストーブがない部屋になるけど大丈夫かな?」

考えることは多岐にわたります。

 

 

 

ゲームが終わった後は、他の班と交流です。

 

「盲導犬と一緒の方は、トイレに近い方の部屋にした」

「動物アレルギーの人と離すために、うちの班は2階の部屋を割り当てた」

などなど、判断がわかれたところやその理由を共有します。

 

全ての人が満足いく判断は難しいです。

誰かが、みんなが、我慢を強いられます。

 

最後に、一連のゲームの様子を見ていた松川さんから講評です。

 

 

たくさんの判断を求められる難しいゲームだったと思います。

まずはお疲れ様でした。

 

今回は人の情報がカードだったので、部屋を移動してもらうって簡単に考えていたかもしれません。でも実際は、雪の中歩いてきた人、多分濡れています。しかもストーブも最初はない。ほんのり温まったところで、部屋の移動をお願いするのはなかなか大変かもしれません。情報の先の現実を少しでも想像できたら嬉しいです。

 

また、私は平成28年の豪雨で同僚を亡くしています。最後だとわかっていたら、違うことを言えたのにと後悔が今でもあります。

 

災害はいつくるかわかりません。一瞬一瞬を悔いなく生きてほしいです。

 

とお言葉をいただきました。

 

池田高校は、池田町の指定避難場所です。もしかしたら、授業中に大災害が起こるかもしれない。そんな時、一番池田高校をわかっている私達が先導を切って避難所を運営することになるかもしれません。

 

自分ごととする貴重な機会をありがとうございました。