池高日誌

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元・日本IBM 菊田英輝氏が語る外資系ITのリアルとAI時代の生き方|3年次・外国事情(特別講義)

本校の授業「外国事情」にて、外資系IT企業などで長年第一線として活躍されてきた菊田英輝氏(本校 魅力化推進員)をお招きし、特別講義を開催しました。

ご自身の波乱万丈なキャリアから、過酷なビジネス現場の裏側、そして「これからの時代をどう生き抜くか」というAI時代の生存戦略やマネーリテラシーに至るまで、熱意あふれるメッセージが届けられました。

 

【第1回 「何もない」からこそ挑んだ過酷な成果主義の世界】

学生時代、バイト漬けの毎日で「完全な負け組スペック」だと感じていた菊田氏。しかし、劣等感をバネに「圧倒的な気合と覚悟」で最高峰のIT企業・日本IBMへの入社を果たします。

飛び込んだ外資系IT業界は、「数字=人格」とされる厳しい超実績主義の世界。性別や年齢に関係なく対等に評価される一方で、常に結果が求められる過酷な環境でした。

日本最高峰のエリート集団である総合商社(三菱商事)と対等に渡り合う中、信頼を勝ち取るために実践したのは「泥臭い徹底的な事前準備」と「プロとしての細部へのこだわり」でした。

若いうちにあえて厳しい環境に身を置き、自らを磨き上げた体験談が明かされました。

 

【第2回 シビアな現状を乗り越える自立心と準備力】
外資系企業には、事業売却や大規模なリストラといったシビアな「影」の側面も存在します。

菊田氏は「キャリアは会社任せにせず自分で育てるもの」という意識や、「理性的かつタフに」困難へ立ち向かうことの大切さを示しました。

また、意外にも「元々英語が得意ではなかった」という実体験も共有されました。

大事なプレゼンではアドリブに頼らず、徹底した台本作りと反復練習、得意な人を巻き込む工夫で乗り切ったエピソードを紹介。

「できない理由を探すのではなく、どうすればできるかを考える」という姿勢こそが、グローバルな現場を動かす鍵になると語られました。

 

【第3回 AI時代に価値が上がる人材と人生の選択】

講義の後半では、AI時代の生存戦略とマネーリテラシーに話題が及びました。

AIが普及するこれからの時代は、資格や知識を持つ「ホワイトカラー」よりも、「現場で即座に判断し、手や体を動かして価値を生み出せるプロフェッショナル」の価値が高まると指摘。

さらに、働いて得たお金を賢く増やす長期・分散投資の基本や、甘い罠を見抜く力について触れつつ、「一番のリターンを生むのは自分自身への投資(学びや経験)」であると伝えられました。

 

【講義を終えて】

全3回の授業を通じて、教科書だけでは学べない社会のリアルや将来の選択肢など、生徒たちへ多角的な学びと深い気づきの機会を提供することができました。

本校では今後も、第一線で活躍するプロフェッショナルとの出会いを通じて、生徒一人ひとりが自らの可能性を広げ、未来を切り拓く力を育む多様な教育活動を展開してまいります。

 

【note限定:特別講義ダイジェスト&エピソード集】

公式noteにて、本特別講義の要点とエピソードを1つにまとめた「集約版記事」を掲載しています。ホームページ版には入りきらなかった具体的なビジネス体験談や、AI時代を生き抜くためのメッセージなど、より深みのある内容をお読みいただけます。

 

[note記事を読む:『外資系ITのリアルとAI時代のキャリア・生き方――元・日本IBM 菊田英輝氏が語る、全3回特別講義』はこちら]

池田カトリック幼稚園を訪問!「おかしもち」の防災クイズと、高校への1.1km避難移動補助|2年次選択・保育基礎

9月11日 午前

 

授業の一環として、生徒たちが池田カトリック幼稚園を訪問し、水災害時を想定した避難・防災交流を行いました。

今年で3年目を迎える、本校の大切な地域連携活動の1つです。

 

本校は水災害時の「避難所」に指定されています。

今回は、園児の皆さんが避難ルートや坂の勾配を実際に歩いて体験するにあたり、本校の生徒が幼稚園から同行し、安全をサポートすることを目的として行われました。

 

【幼稚園での交流:緊張から笑顔へ、自由遊び】

まずは生徒たちが幼稚園を訪問。

最初は少し緊張気味だった生徒たちでしたが、いざ自由遊びが始まるとすぐに打ち解け、お互いに楽しそうな笑顔があふれる時間となりました。

 

【劇と〇×クイズで学ぶ、災害時の合言葉「おかしもち」】

事前学習として、まずは生徒たちが工夫を凝らした劇を披露し、災害時の避難行動の基本である「おかしもち」を園児の皆さんに分かりやすく説明しました。

・ お さない

・ か けない

・ し ゃべらない

・ も どらない

・ ち かづかない

劇のあとには、「こんな時、どうする?」を確かめる〇×クイズを実施。

園児の皆さんは元気に○×で答えてくれ、避難のときに大切な行動を一緒に楽しく学ぶことができました。

 

【手をつないで、高校までの約1.1kmを避難移動】

その後は、幼稚園から避難所である本校までの約1.1kmの道のりを一緒に歩きました。

生徒たちは園児の小さな手をしっかりと引き、車や段差、坂の勾配に気を配りながら、安全第一でルートを確認。

途中で1回休憩を挟みながら、無事に全員で本校へ到着することができました。

 

【感謝を込めて、手作りメダルのプレゼント】

高校に到着したあと、たくさん歩いて頑張った園児の皆さんへ、生徒たちが心を込めて作った折り紙のメダルをプレゼントしました。

メダルを手にした園児の皆さんの嬉しそうな表情が、生徒たちにとっても大きな励みとなりました。

今回の交流を通じて、生徒たちは保育の基礎を学ぶだけでなく、地域の避難所としての学校の役割や、小さな命を守る責任感を肌で感じる貴重な経験ができました。

 

池田カトリック幼稚園の皆さんに心より感謝申し上げます。

地域のスポーツ文化を体感!体育の授業でモルックに挑戦しました|3年次選択・スポーツⅡ

9月7日 午前

 

選択授業で、フィンランド発祥の注目スポーツ「モルック」を行いました。

今回の授業は、単に身体を動かすだけでなく、さまざまな運動の楽しさに触れる中で、「大人になっても、生涯にわたってスポーツを親しみ、心豊かな人生を送るためのきっかけ作り」を目標として取り入れました。

 

私たちの暮らす北海道池田町は、古くから冬の「カーリング」や、ワインツアーを契機に広まった「ペタンク」など、世代を超えて誰もが楽しめる生涯スポーツが町民に深く親しまれている特別な地域です。

今回の授業は、こうした池田町の豊かなスポーツ文化の土壌を背景に、生徒たちへ新たな生涯スポーツの選択肢を広げることを目的として取り入れました。

モルックは、木の棒を投げて数字の書かれたピンを倒し、ちょうど50点を目指す競技です。

一見シンプルですが、池田町民にお馴染みの「ペタンク」のように目標との距離感を測る緻密なコントロールが求められたり、「カーリング」のように「どのピンを倒して何点狙うか」「相手の邪魔をどうするか」といった高度なチーム戦略が必要になります。

 
まさに「池田町に根づく2大スポーツのエッセンス」を融合させたようなゲーム性に、生徒たちはすぐにコツを掴み、戦略を練る「思考力」とピンを正確に狙う「技術」を駆使しながら、一投ごとに大いに盛り上がっていました。

激しい接触や過度な体力を必要としないモルックは、年齢や運動の得意・苦手に関わらず、誰もが「いつでも、どこでも、いつまでも」対等に楽しめるのが最大の魅力です。

 

授業では、ただ技術を高めるだけでなく、「仲間と対話しながら作戦を立てること」や「お互いのプレーを認め合い、誰もが運動の楽しさを味わえる空間を自ら作り出すこと」を大切な学習方針としています。

今回の授業で見せてくれた生徒たちの輝く笑顔やチームワークは、まさにその理想の形でした。

この経験を一つのステップとして、池田町の素晴らしいスポーツ文化をしっかりと受け継ぎながら、将来も身近な仲間と共に健康で心豊かなライフスタイルを自らデザインしていける力を、これからも育んでまいります。

アイデアづくりのワークショップを実施しました|1・2年次ミニ探究(産社・総探)

8月20日 午後

 

ミニ探究の学びをさらに深めるため、北海道情報大学の安田光孝教授・近澤潤先生 をお迎えし、アイデアの生み出し方を学ぶワークショップを行いました。

今回のテーマは、先日のミニ探究で見つけた 「探究のタネ」をより豊かに育てるための発想の方法 です。

 

◆前半:ハーフ&ハーフクイズで思い込みを手放す

授業の導入では、近澤先生から本時の目標と流れについて説明があり、その後すぐに12のグループに分かれて活動が始まりました。

最初は自己紹介。

「名前」「夏休み楽しかったランキング第1位」など、和やかな雰囲気で交流が進みました。

 

続いて行ったのは、『めざせハーフ&ハーフ 50%質問クイズ』。

会場全員にアンケートをとり、ちょうど半分に分かれる質問をグループで考えるゲームです。

例:

・ラーメン vs うどん

・犬 vs 猫

 

 

優勝した質問は

愛・金(52%:48%)、牛タン・カルビ(52%:48%)

でした。

 

この活動を通して生徒は、「思い込みではなく、実際に調べることが大切」という探究の基本姿勢を体験的に学びました。

 

活動の前には、ミニ探究(8月19日)で掲げたグランドルール 「IKEDA」 を確認し、話し合いの姿勢について共有しました。

 

 

◆後半:掛け算の発想法でアイデアを生み出す

後半は、アイデアづくりの中心となる 「掛け算の発想法」 を学びました。

 

◎探究に必要な3つの姿勢

探究に向かううえで大切な3つの姿勢が示されました。

・仲間の意見を肯定的に受け止める(いいね!)

・「なんで?」をきっかけに新しい視点を見つける

・失敗を気にせず一歩踏み出す

 

これらは探究だけでなく、国語・数学・部活動・アルバイトなど、あらゆる場面で役立つ力であることが強調されました。

 

◎「正解を覚える時代」から「問いを立てる時代」へ

変化の激しい現代社会では、

自分で問いを立て、違和感を大切にしながら考え続ける力が重要である

というメッセージが伝えられました。

 

探究には教科書も正解もありません。だからこそ、

・自分の感じた「なんで?」を大切にすること

・面白いと思えるアイデアを楽しみながら考えること

が学びの原動力になりますと説明を受けました。

 

説明の後に実際にアイデアを生み出すワークに取り組みました。

テーマは 「北海道の牛乳をもっと多くの人に飲んでもらうためのアイデアを考える」 です。

 

①「牛乳」から連想できる言葉を個人で書き出す

生徒はまず、牛乳から連想できる言葉を個人で書き出しました。

例:

・白い

・給食

・風呂上がりに飲む

・乳搾り

これらをグループで共有し、素材カードとしてまとめました。

 

②視点カードとの掛け合わせ

次に、先生方が用意した「視点カード」(例:色の変更、習慣化、季節、イベント化など)と素材カードを組み合わせてアイデアを発想しました。

例:

・「白い × 色の変更」→ 推しカラー牛乳

・「牛乳パック × 習慣化」→ 牛乳スタンプパック(毎日1枚集めると特典)

・「風呂上がり × 季節」→ 夏限定“お風呂あがり専用牛乳”

生徒たちは次々とアイデアを生み出し、グループ内で共有していました。

 

③グループ同士でアイデア交換

最後に、グループ同士でペアを組み、自分たちが考えたアイデアを紹介し合いました。

 


今回のワークショップでは、

・仲間の意見を肯定する姿勢

・「なんで?」を大切にする探究心

・掛け算の発想法によるアイデアづくり

を実践的に学ぶことができました。

 

ミニ探究は来月からフィールドワークに入ります。

生徒たちが現場でどんな素材を見つけ、どんな掛け算で新しい価値を生み出すのか、今後の活動が楽しみです。

藍染めを体験|3年次選択・羊と織物

8月21日 午前

 

3年次「羊と織物」の授業では、スピナーズファーム タナカさんを訪れ、藍染めを体験しました。

その様子をお伝えします。


まずは、自分たちで育てた藍の葉を摘み取るところからスタートしました。

 

摘み取った葉を布の上に置き、木槌でしっかり叩きます。

叩くことで色素がハンカチに移り、濃く染まります。

 

はじめは恐る恐る叩いていた生徒も、すぐにコツをつかみ、手際よく作業を進めていました。

叩き終えた布は広げて干し、青色を安定させます。

 

次に、葉の絞り汁でハンカチ全体を染めます。

植物性繊維はウールなどに比べて染まりにくく、生葉染め(なまばぞめ)では薄くなります。

搾りたての汁はまだ緑色で、藍染めの奥深さを感じられる瞬間でした。

  

その後再び干して、また絞り汁で染めるという工程を繰り返し、丁寧に色を定着させていきます。

 

最後は水で洗い流して乾かせば完成です。

 

今回は、植物性繊維と動物性繊維(羊毛)で染まり方の違いを比較するため、羊毛も同時に染色しました。

できあがりは次回の授業で確認する予定です。

 
藍染めは、植物の力を生かした伝統的な染色方法です。

自分たちで育てた藍を使い、葉を摘み、叩き、搾り、干す——一つひとつの工程を体験することで、「ものづくりの奥深さ」や「素材による染まり方の違い」を実感する貴重な時間となりました。

「働く」のリアルと向き合った3日間。2年次生インターンシップ報告会を開催!|2年次・総合的な探究の時間

7月15日 午後

 

本校体育館において、2年次生による「インターンシップ報告会」が開催されました。

先月、生徒たちが実際に地域の事業所へ赴き、3日間にわたって「働く現場」を体験したインターンシップ。そこで得た驚きや失敗、プロの凄さ、そして「働くことの意義」について、スライドやクイズを交えて発表し、生徒の皆様と共有する熱い2時間となりました。

 

 

◎第一部:熱意と工夫が光る「全体発表」

前半は、3組の代表生徒による全体発表が行われました。

それぞれの事業所の魅力や、実際に働いてみて初めてわかったリアルな裏側を伝えてくれました。

 

① 松村さん [十勝川温泉第一ホテル]

松村さんは、十勝川温泉での実習を振り返りました。

客室「豆陽亭」の素晴らしいロケーションや「豊洲亭」の贅沢な専用ラウンジ、別館「三余庵」の五感に響くおもてなしなど、ホテルの強みをプロさながらに堂々とプレゼン。 実習では宴会場の設営やベッドメイキング、フロント業務を体験しました。

 

~最大のピンチとやりがい~

「大変だったのは宴会場の設営。なんと、そこに大勢の修学旅行生が到着したんです。でも、スタッフの方と二人で力を合わせて、何とか最後までやり切ることができました!」と。最後に「ホテルとは『お客様第一』であり、それを支える『従業員同士の強い団結』が不可欠な場所である。」と学びを語ってくれました。

 

② 齊藤さん [スポーツデポ帯広店/幕別町図書館]

2つの異なる職種に挑戦した斎藤さんは、それぞれの現場での気づきを発表しました。

スポーツデポでは、丁寧な掃除やハンガーがけ、お客様への挨拶などを経験。「掃除と挨拶を同時に行う難しさを実感した。作業に慣れてきた頃が一番ミスをしやすい」と、身の引き締まる教訓を共有してくれました。

図書館では、カウンター業務や移動図書館「すわでぃ号」の運行、新刊受入れなどを体験。

 

~会場が沸いた「移動図書館クイズ」~

「すわでぃ号(バス)の費用はいくらでしょう?」という斎藤さんの突然の三択クイズに、会場は大盛り上がり。(正解は8百万円〜1千万円!) 「スピードよりも、まずは正確に作業することが何より大切。本の貸し借りの楽しさを知るとともに、整理整頓の重要性を学びました。」と語り、会場から「オススメの本は?」と聞かれると、「工作の本です!」と笑顔で答え、温かい拍手をもらっていました。

 

③ 石橋さん [まつもと薬局フロンティア店/帯広南町保育園]

石橋さんは、異なる2つの業界を「栄養士」というキーワードで繋げて体験しました。

「薬を出す場所」というイメージの強い薬局。しかし、まつもと薬局には栄養士が在籍しており、栄養に配慮した多種多様な商品を販売したり、薬局内に「野菜が飲めるカフェ」が併設されていることに新鮮な驚きを感じたそうです。

保育園の実習では、「小さな子どもが喧嘩したとき、何が先に出ると思いますか? 正解は『歯(噛みつき)』です。子どもは上から順に発達していくからなんです」と、現場で学んだ発達心理を分かりやすく解説。

 

~将来の夢へつながる葛藤:~

「薬局と保育園、どっちの仕事に就きたいですか?」という質問に対し、石橋さんは「もともと栄養士になりたかったけれど、今回の実習で小さい子どもたちの可愛さにも触れてしまい、今は本気で悩み中です!」と、夢が広がる嬉しい悩みを打ち明けてくれました。

 


◎第二部:興味が繋がる「ブース発表」

14:00からは、体育館内に複数のブースを設置し、生徒たちが自分の興味のあるブースを自由に回る「ブース発表」が行われました。

 

発表する2年次生は少人数を前に、より親しみやすく、時には実物を提示しながら熱心に説明し、聞き入る1年次生からは「来年はどこに行こうか」と真剣な相談が飛び交っていました。

 

第1クール:
・高橋さん(札内放課後デイサービスにーに): プレゼンチャートが非常に見やすく、伝わりやすい工夫が満載でした。

・佐伯さん(マックスバリュ池田店): 身近なスーパーの裏側を解説。多くの生徒が集まり、熱心に聴き入っていました。

・本木さん(一糸と庭café): おしゃれなカフェでのこだわりの作業について、最後まで堂々と発表しました。

 

第2クール:
山本さん(おひさま保育園)、田郎沢さん、山田さん(スポーツデポ帯広店)、小北凌久さん(池田町役場)が、それぞれのブースで臨場感あふれるトークを披露しました。

 

第3クール:
髙岡さん(緑陽台認定こども園)、青木さん(フクハラ池田店)、出口さん(とかち帯広空港)など、専門性の高い仕事のリアルに皆が引き込まれていました。
 

 

◎第三部:成長を称え、未来を紡ぐ「振り返り」

会を締めくくるにあたり、生徒やゲストの皆様からたくさんの温かい言葉が贈られました。

 

~生徒自身の誇らしげな感想~

「準備期間が本当に少なくて、本番直前の公式リハーサルもできない状態だったけれど、みんな本当によくやりきった!」 「いろんな仲間の話を聞けて、自分自身の将来や、来年の進路活動のイメージがぐっと膨らみました」

 

~インターンシップ受け入れ先より~

「皆さんの発表、本当に勉強になりました。社会は、今まさに皆さんのような若い人材を待っています。ですから、ぜひ学校でたくさん勉強してください。そして、これから始まる夏休み、いつでもいいのでまた子どもたちと関わりに来てくれたら嬉しいです。いつでも連絡してくださいね。美味しい給食を用意して待っています!」

 

~野村先生からの講評~

「皆さん、本当にお疲れさまでした。昨年の報告会もすべて見ていましたが、今年の2年次生は大きくレベルアップしていました。この3日間で苦労したこと、学んだことは、間違いなく皆さんにとって価値ある経験です。そして本日話を聞いた1年次生の皆さん。次は皆さんの番です。来年のインターンシップ、大いに期待しています!」

 

受け入れ先企業の皆様、お忙しい中、生徒たちを3日間にわたり温かくご指導いただき、さらに本日の報告会にも足をお運びいただき本当にありがとうございました。

今回のインターンシップを通して、生徒たちは「働くことの大変さ」とともに、「他者と関わり、地域を支える仕事の面白さ」を確かに学びました。この経験をこれからの学校生活、そして自立した未来への第一歩へと繋げていきます。

がんばれ、池田高校2年次生!

海外協力隊の活動とSDGsを学ぶ出前授業を行いました|1年次・産業社会と人間

6月10日 午後

 

本日は、JICA北海道(帯広)より 川向陽子氏、五十嵐みちほ氏をお招きし、海外協力隊の活動 と SDGs について学びました。

 


前半は、川向氏からご自身の経験を交えながら JICA海外協力隊 についてお話しいただきました。

海外協力隊とは、

・開発途上国の課題解決に向けて活動するボランティア

・現地の人々と生活を共にしながら、技術や知識を活かして支援する取り組み

であることを教えていただきました。

これまでに 99カ国 へ派遣されているそうです。

 

経験から大切だと感じたのは、

・相手の思いを聞く

・じっくり話す

・一緒に考える

という3つの姿勢であると語ってくださいました。

 

後半は、五十嵐氏の進行で『海外協力隊SDGsカードゲーム』に取り組みました。

生徒たちは海外協力隊になったつもりで、カードに書かれた「人・物・施設」などのリソース(例:職人、村長、工場、太陽電池など)を使い、地域の課題解決に挑戦しました。

今回のテーマは「ミクロネシア連邦は遅刻が当たり前」。

各チームはカードをもとに話し合い、

・「お菓子」カード → 遅刻しなかった人にお菓子を配る

・「職人」カード → 職人がバスを作り、遅刻しないように送迎する

など、ユニークなアイデアが次々と生まれました。

 

ゲームの最後には、SDGsの17番目の目標「パートナーシップで目標を達成しよう」が最も重要であり、今日の活動そのものがその実践であると五十嵐氏からお話がありました。


授業の最後には、生徒から

「今日学んだことをこれからの学校生活に活かしたい」

という言葉がありました。

海外協力隊のお話とカードゲームを通して、国際協力の考え方や、課題解決に向けて協働する姿勢を学ぶ貴重な機会となりました。

 

JICA帯広の皆さま、本当にありがとうございました。

池田町発祥の地から郷土資料館まで。 歴史の専門家と巡る、地域のルーツを探る旅|3年次選択・時事問題研究

6月3日 午前

 

本校において、池田町の知られざる歴史とルーツを紐解く校外学習が行われました。

 

今回は、浦幌町立博物館の学芸員・持田誠氏、浦幌町地域プロジェクトマネージャー・宮寺由佳氏、そして郷土資料館の武川氏という強力な専門家チームに解説をいただき、大変贅沢で学びの深い一日となりました。

 

◎第一部:町の「はじまり」を歩く――発祥の地碑と利別駅

まず生徒たちが向かったのは、利別川沿いにある「池田町発祥の地碑」です。

 

歴史は「裏面」にあり!開拓の息吹を感じる石碑見学

 

 利別川沿いから入植と開拓が進められていった池田町。十勝川と利別川が合流する「利別太」と呼ばれるこの地に、最初の役場が置かれ、かつての旧市街地が形成されていきました。

明治39年に「凋寒村」として始まり、大正2年には「川合村」へ、そして大正15年の町制施行とともに現在の「池田町」へと名前を変えていった歩みを学びました。

案内役の持田さんから「実は、大事なことは石碑の裏面に書いてあるんですよ」と声をかけられ、全員で裏へ回り込むと、そこには池田町の歴史が刻まれており、生徒たちは興味深そうに見入っていました。

 

利別駅ホームから見上げる、フンベ山と戦争の記憶

 

続いて、一行は利別駅へと移動し、普段はなかなか立ち入ることのないホームへ。

ホームの向こうにそびえるのは、アイヌ語で「クジラ」を意味する「フンベ山」。緑豊かな美しい低山ですが、かつてその麓には線路が走り、軍用機施設が存在していました。

敵国からの空襲を避けるため、汽車を木の葉で覆い隠しながら、軍事施設の部品を隠密に搬入していたという過去を知り、生徒たちは身近な風景の中に眠る戦争の記憶に、静かに聞き入っていました。

(道中、時間の都合上、車窓から「開拓記念碑」を見学しながら、次の目的地へ向かいました)

 

 

◎第二部:池田町郷土資料館――暮らしと歩み、人々の息遣いに触れる 

後半は、池田町郷土資料館へと場所を移し、同館の武川さんの案内のもと、館内に眠る貴重な資料を見学しました。説明してくださったタケカワさんも実は本校(池田高校)の卒業生。「昔は1学年4クラスもあったんだよ」という大先輩の言葉に、生徒たちからは驚きの声が上がりました。

 

懐かしさと驚きが交差する「ガイダンス展示室」

 

入口の地図で改めて町名の変遷を確認した後、かつて千代田えん堤付近で行われていた活気ある「アキアジ漁」や祭りの歴史を学びました。

先史時代から現代に至るパネル展示エリアでは、かつてこの地域にあった小中学校の廃校の歴史を示す展示もあり、生徒からは「あぁ、悲しいな……」と、母校や地域を想う寂しげな声も漏れていました。

その一方で、ニュースポーツ「ペタンク」の展示を見つけると、「これ、昔やったことある!」と嬉しそうに盛り上がる場面もありました。

 

専門分野ごとに地域の歩みを深掘りする「各収蔵室」

 

農業収蔵室: 開拓期から昭和にかけて使われた農機具や、欠かせないパートナーだった馬具が並びます。かつて池田町で稲作が盛んに行われていた意外な事実に、生徒たちは新鮮な驚きを感じていました。

 

鉄道収蔵室: 運行を終えた「ふるさと銀河線」の駅名看板や、国鉄時代のきらびやかな機関士の帽子、制服などがずらり。「全国から鉄道ファンが集まる場所」という説明に納得の表情を浮かべていました。

 

 

自然収蔵室: 周辺で捕獲された動物の剥製(はくせい)や昆虫の標本を観察。特に巨大なヒグマの剥製を前にした生徒は、「さすがに熊には勝てないわ……」と、その迫力に圧倒された様子でぽつり。

 

戦時・教育収蔵室: 国防服や軍服、勲章など、戦前から戦後にかけた貴重な資料を見学。展示されていた「教育勅語」には、同行していた引率の先生も思わず熱心に見入る一幕もありました。明治以降の古い教科書や教材からも、先輩たちの学びの跡を感じることができました。

 

見学の最後、ロビーにて全員で本日お世話になった講師の皆様へ、感謝を込めてお礼の挨拶を述べました。

 

終了後には、同行していた北海道新聞社の記者からインタビューを受ける生徒の姿もあり、少し緊張しながらも誇らしげに応じる様子がとても微笑ましく印象的でした。

 

自分たちが毎日暮らしているこの町が、どのような人々の手によって切り拓かれ、守られてきたのか。

歴史の教科書には載っていない「生きた地域の物語」に直接触れた今日の体験は、生徒たちにとって、これからの探究学習や地域への愛着をさらに深めるための、かけがえのない道標となったはずです。

ワイン城の歴史と見学を通して学ぶ、地域産業とまちづくり|3年次選択・時事問題研究

5月28日 午前

 

本日、本校において、池田町が誇る「十勝ワイン」の歴史を学ぶ講演会、および「ワイン城」の現地見学が行われました。

生徒たちにとって、身近な地域産業の裏側にある先人たちの情熱や、まちづくりにかける想いに直接触れる、大変貴重な一日となりました。

◎第一部:講演会「ワイン城の歴史」(講師:水口 氏)

まずは、水口さんから、スライドを交えながら池田町のワインづくりの歩みについてご講演いただきました。

冒頭、水口さんからの「池田町といえば何でしょう?」という問いかけに対し、生徒たちからは迷わず「ワイン!」と元気な声が上がりました。和やかな雰囲気の中、いよいよ説明がスタートしました。

 

~災害からの復興と、あくなき挑戦の始まり~

池田町のワイナリーは、全国初となる「自治体ワイナリー」であり、そこで働く人々が役場職員であるというユニークな特徴を持っています。その誕生の裏には、相次ぐ地震や冷害によって赤字再建団体に指定された町の、苦難の歴史がありました。

その危機を救ったのが、当時の町長・丸谷金保氏です。「冬でもブドウが栽培できるはずだ」という強い信念のもと、圧倒的な発想力と行動力で挑戦が始まりました。最初は冷害で苗木が枯れてしまうなど幾多の試練に見舞われましたが、野生の「山ぶどう」がワインづくりに適していることを発見。ついに念願の免許を取得し、コンペティションで銅賞、さらには金賞を受賞するまでに至りました。

 

~厳寒地ならではの知恵と「本物志向」の追求~

冬にはマイナス20℃に達し、雪も少ないという厳しい環境でのブドウ栽培は、苦労の連続です。寒さから木を守るため、土を盛り上げる「培土(ばいど)」という気の遠くなるような手作業を重ね、地道な品種改良によって独自品種「清見(きよみ)」などを誕生させました。

また、昔は受け入れられにくかった強い「酸味」をあえて強みとして生かし、スパークリングワインやブランデーづくりに挑戦するなど、徹底して「本物志向」を追求してきた歴史も学びました。

現在では役場職員も勤務の一環として畑に入り、町全体でこの事業を支えています。「ワイン事業は、新しい産業を起こし、利益を町民に還元するためのもの。ワイン城や十勝ワインは、町民の誇りそのものです」という水口さんの言葉に、生徒たちは真剣な表情で聞き入っていました。

 

講演の最後、新得町出身の生徒から「新得町でもワインはつくっていますか?」という質問があり、水口さんが笑顔で「つくっていません(笑)」と答える一幕もあり、質問コーナーも大いに盛り上がりました。

 

◎第二部:ワイン城見学

講演会の後は、実際にワイン城へ足を運び、施設の見学を行いました。

案内してくださった説明員の方が本校(池田高校)の卒業生ということもあり、先輩・後輩ならではの和気あいあいとした温かい雰囲気で始まりました。

 

 

~五感で体験するワインづくりの現場~

見学では、スパークリングワインの細やかな工法や、整然と進む瓶詰めの工程を間近で観察しました。途中、ポツポツと雨が降り出すあいにくの天気となりましたが、広大なブドウ畑の景色は、生徒たちの目に新鮮に映ったようです。

特に印象的だったのが、ブランデーの蒸留見学です。部屋一帯に芳醇なブランデーの香りが充満する中、「ホワイトブランデー」のテイスティング(匂い体験)が行われました。その刺激的な香りに、思わず「おぉ…!」と顔をしかめる生徒もおり、お互いのリアクションを見ながら楽しそうに体験していました。

ショップ見学では、地元球団・ファイターズとコラボレーションした限定ワインを見つけるなど、ワイン事業が観光や他産業へ多角的に波及(6次産業化)している様子を、身をもって実感していました。

 

説明や現地での体験を通して、生徒たちは身近にある「ワイン城」が、どれほど多くの苦労と情熱、そして「町を愛する心」によって築かれてきたのかを深く理解することができたようです。

 

今日の学びが、「自分たちのまちの未来」を考えるためのかけがえのない一歩となることを期待しています。

探究の秘訣は何だろう|3年次・課題研究

5月20日 午後

 

5月15日に、各年次の探究活動について紹介しました。

今回は、3年次の 「課題研究」 の時間に光を当ててお伝えします。

 

3年次の「課題研究」では、先行事例の調査や情報収集など、研究を進めるための実作業が本格的に始まりました。

 

情報収集の手法のひとつに アンケート調査 があります。

研究対象となる方々の意識や行動を正しく把握することは、研究を深めるうえで欠かせないプロセスです。

 

この日は、テーマごとに個人・チームで作業を進める合間に、地域おこし協力隊の山崎さんが来校し、アンケートの作り方と「3つの秘訣」を教えてくださいました。

・よい研究 = よい問い

・自分に合った調査方法は、問いを立ててから決める

・アンケート調査は、いわば手紙!
 → 読みやすい、応えやすい、迷わせないことがポイント

 

生徒たちは、研究の質を高めるための視点を学び、理解を深めていました。

 

6月下旬に予定している 「中間報告会」 に向けて、着実に歩みを進めています。