池高日誌

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私たちもサンタクロース|2年次選択・保育基礎

池田町社会福祉協議会から協力のお願いをいただき、子どもたちに届けるクリスマスカード作りをお手伝いすることになりました。

 

 

▲飛び出すカード方式です

途中までの素材は準備していただいており、生徒たちはそれを可愛くデコレーションして仕上げていきます。

かわいいキャラクターやマスキングテープ、キラキラした飾りなど、見ているだけでワクワクする素材がいっぱいです。

 

  

▲素材を見ながらイメージをふくらませる生徒たち

今年の保育基礎を受講している生徒たちは、こうした制作活動がとても得意です。迷うことなく黙々と集中し、次々とカードを完成させていきます。

 

 

 

完成したカードを見せ合いながら、 「そのアイデア素敵!」 「センスがいいね〜」 「私、このカード好き!」

と褒め合う姿もあり、教室には温かい雰囲気が広がっていました。

 

 

 

たくさんの素敵なカードが出来上がり、このあと社会福祉協議会の方々が子どもたちへのメッセージを書き添えてくださいます。

 

 

 

こうして多くの人の思いがリレーされ、心のこもったクリスマスカードとなりました。

まちの課題と職人の生き方に触れる【フィールドワーク】|2年次・ミニ探究

今回のテーマは「まちの大人たちに会って、池田町のことを知り、課題について考える」。役場と工房を訪ね、池田町の現状と未来の可能性を学びました。

役場訪問
まずは役場を訪問。安井町長が町長室で出迎えてくださいました。入ったことがない人も多い特別な部屋で、町の歴史や未来についてエールをいただきました。

 

▲梁部分には、ドイツ語で何かが書いてあるようです

 

 

▲一枚板のテーブル

 

続いて、保健子育て課の芝木課長から基本的な業務。そして今回は旧利別小学校や旧高島小学校の利活用について説明をいただきました。

 

旧高島小学校は現在未活用で、維持費や改修費が課題。解体にも億単位の費用がかかるそうです。高校生から「利別小学校のように高島小学校も使えるのか?」という質問も出ましたが、常駐の管理人がいない等の理由のためハードルが高いとのことでした。

 

 

利別小学校は改修計画が進んでおり、令和9年8月にオープン予定。町外からも集客できる可能性を秘めていると伺い、未来への期待がふくらみました。高校生も使って良いそうです!

 

地域振興課の清水課長からは、観光や移住を含む業務のお話に加え、後継者不足の課題や岩手県山田町との学校交流の展望についても伺いました。

 


▲観光や移住に関しても担当しているので、割と身近に感じる生徒も多いかも

移住者を増やす取り組みの話なども。池田の魅力を全国に向けて一番発信している課ですね。

 

 

 

役場内ツアーでは各課の仕事内容を簡単にご紹介いただき、議場の見学も行いました。

 

 

 ▲昨年卒業した先輩からエールも。

 

▲来年、高校生議会でここに立つ生徒もいるようです

 

 

来年の課題研究で、役場の方にお話を聞く生徒もたくさんでてくるでしょう。今日の話を参考に、連携へのハードルが下がると嬉しいですね。

 

 

椅子張り工房「コレカラ」訪問 

 

後半は、池田町の椅子張り工房「コレカラ」の野々村さんを訪ねました。椅子の修繕や製作のお話に加え、なぜこの仕事を選び、池田町に工房を構えたのかを伺いました。

 

 

▲野々村さんの温かい包容力を感じ、ずっとここにいたくなる空気。

 

野々村さんは、デザイン学校でプロダクトデザインを学ぶ中で椅子に出会い、この道を志したそうです。池田町を選んだ理由は「ヨーロッパの雰囲気を感じる町だから」

 

▲来年の4月まで仕事がいっぱい、という人気の職人さんです

 

椅子という西洋文化との親和性を大切にしているとのことでした。

 

 

▲みんなが座っているソファーは修理途中のものです。

現在はワイン城の貴賓室の椅子修繕なども手がけ、十勝管内でも数少ない職人として活躍されています。十勝以外からもたくさんの修理依頼がひっきりなしにくるそうです。

 

将来は池田から世界へ発信していきたいという夢を語ってくださいました。

 

 

短い時間でしたが、生徒一人ひとりと「将来やりたいこと」について向き合ってくださり、進路を考えるうえで大きなヒントをいただきました。

「いつでも遊びにおいで」。

野々村さんも池田高校生を応援してくれる大人の一人です。

 

役場での学びと工房での体験がつながり、池田町の可能性を感じる一日となりました。

ピーマンは食べないで象る|2年次選択・美術表現

美術の授業では、ピーマンは食べません。

 

まずは本物のピーマンをジーッと眺めて、心のなかに思い浮かべて、粘土の塊を手にとって、粘土を千切って、粘土を捏ねて、カタチを整えつつ、思うようにならないからちょっとムシャクシャして、ちょっと落ち着いたところで、もいっかいカタチを整えて、それから色を選んで、色を塗って、ドライヤーで乾かして、また塗って、そうこうしているうちに、ピーマンの出来上がり。

 

だから、ピーマンは食べないで象るんです。

 

追記

モデルになった本物のピーマンは、大人が責任を持って頂きました。

 

カタチを整える。とても時間がかかります

 

 

美術の先生は、外部講師の方にお願いしています(画家の佐藤先生)。

社会人への第一歩。スーツ着こなし講座|3年次・家庭総合

洋服の青山 帯広北店の関田店長を講師にお迎えし、スーツの着こなし講座を行いました。 登校日も残り31日ほど。卒業を前に、社会人としての第一歩を学ぶ時間です。

 

 

 

第一印象はわずか数秒で決まると言われ、視覚情報が大きな割合を占めます。 そのため、身だしなみの基本は「清潔感」「TPOに合った着こなし」「機能性」であり、好きな服装を楽しむ“おしゃれ”とは区別されます。

講座では、シルエットを意識したスーツの選び方や、ポケットに物を入れない工夫、シャツやネクタイの色が与える印象、サイズ感やコート着用時のマナーなど、社会人としての着こなしのポイントが紹介されました。

 

 

 

続いて、全員対象のネクタイ結び方講座です。 池田高校生は3年間ネクタイを着用してきたため、結び方はすでに完璧。 それでも、色の違いによる印象の変化や「ディンプル」と呼ばれるワンランクアップの結び方など、新しい学びがありました。

 

▲違う色のネクタイをつけると、印象が少し変わりますね。

 

 

▲ディンプルと呼ばれる、ワンランクアップのポイントなども教えてくれました。

 

授業の後半では、実際にモデルになってくれた生徒たちがスーツを着用し、着こなしのポイントを確認しました。

 

 

▲モデル用に様々なスーツを用意していただきました。

 

 

▲花道を作って、モデルウォークをしてくれました!

 

 

▲みんなの歓声があがる温かい雰囲気♪

 

入学式などの「おしゃれ」なコーディネート、入社式などの「身だしなみ」のコーディネート、コートの持ち方や礼服の着こなしなど、幅広い場面に応じたスーツの着こなしを教えていただきました。

 

 

▲皆、堂々としていて、制服とは違う雰囲気。立派です。


スーツの着こなしは、高校生のうちにはまだ実感がわかないかもしれません。 しかし、これからさまざまな経験を積む中で、自分らしい着こなしが自然と身についていくことでしょう。

 

 

 

「完璧なコーディネートで4月からの新生活をスタートしてくださいね!」 関田店長からの励ましの言葉に、生徒たちも社会人への意識を高めていました。

柔らかくな〜る?比べてみ〜る?|3年次選択・フードデザイン

フードデザインの本日の実習は、「ヤワラカナール」という咀嚼・嚥下サポート食品を使った比較実習です。

 

 

噛む力に不安のある方でも、みんなと同じものを食べたい!――そんな願いを叶えるために、植物由来の抽出エキスでタンパク質を柔らかくしたお肉の食味の変化を体験しました。

 

 

▲柔らかくする方のお肉は、事前に2時間漬け込んであります

 

今回は生姜焼きにして食べ比べます。

 

 

▲調味料計測も慣れてきました

 

 

▲美味しそうな香りが漂います。

 

 

▲左側が柔らかい方。焼き上がった時点でお肉の柔らかさを感じます

 

 

「味は変わらないなぁ」
「なんか甘い気がする」
 「ちょっと柔らかくなった」
 「焼いているときにちょっと崩れ気味かも」
 「何もしない方が好きだな〜」

などなど、さまざまな感想がありました。

 

単なる「調理実習」ではなく、「食の支援」という視点から体感・学びを得られた授業でした。

地域とともに歩む3年次生の研究発表|3年次・課題研究

12月3日(水)、3年次の課題研究発表会に向けた校内選考が行われました。

3年間の学びの集大成ともいえる発表の場です。

 

今回はインフルエンザ等による欠席者もいましたが、14組が発表を行いました。

5分という限られた時間の中で、動画や実物を用意し、工夫を凝らしたわかりやすいプレゼンテーションをするグループもありました。

 

進路指導部長からは「今年の3年生は、地域の方と関わるのが当たり前になっている。調べて終わりではなく、イベントを開催したり試行錯誤を繰り返すところまで取り組めているグループがある」と高い評価をいただきました。

 

次回は12月23日、町内の田園ホールにて発表とグループワークが予定されています。

ぜひ会場に足をお運びいただき、生徒たちの成果をご覧ください。

 ↑ ホームページトップにお知らせがあります 

食と地域を結ぶウッドプランク【フィールドワーク(後編)】|2年次・ミニ探究

ミニ探究第二回目の後編です。

 

前編はこちら↓

炭焼きから学ぶ森の知恵【フィールドワーク(前編)】|2年次・ミニ探究

 

目の前には立派なお肉と、絶対に美味しいとわかる野菜が並び、生徒たちは期待に胸をふくらませています。

 

 

今回の食材を提供してくださったのは、「地恵贈(ちえぞう)」の多田英俊さんと、「十州和牛」を育てている村井慎平さんです。

 

 

▲村井さんと多田さんが、まずは簡単に食材の説明をしてくださいました

 

 

ウッドプランクBBQに挑戦

今回は「ウッドプランク」という焼肉スタイルを実践しました。 「ウッド(木)」「プランク(板)」を用意し、池田町の山幸ブドウジュースを染み込ませます。

 

 

▲池田の木に、池田のブドウジュースを浸してあります

 

その上に食材を載せて蒸し焼きにすると、燻製のような香ばしい香りと風味が出るそうです。 さっそく実践です!

 

 

▲みんな笑顔になっちゃいますね。わくわく!

 

 

生産者のお話

できあがりを待つ間に、生産者のお二人からお話を伺いました。

 

多田さんは野菜の生産だけでなく、自社での加工も手掛けています。 美味しい野菜を作りたいという思い、JA出荷では「量」単位での取引になること、直接帯広市などの居酒屋へ「自分の野菜」として届けていることなどを、少し照れながらも語ってくださいました。 (個人的には「インカのめざめ」のフライドポテトや、かぼちゃパイがとても好きです!)

 

 

 

村井さんは帯広市出身。祖父母が池田で営んでいた畜産業を継ぐ人がいなくなり、「潰してしまうのはもったいない」と経営者として和牛生産を始めました。 自身の育てた牛を「十州和牛」としてブランド化し、消費者に正しい情報と美味しいものを届けたいという熱い思いを語ってくれました。 また、牛の飼料に地元のものを混ぜるなどSDGsの観点を取り入れ、経産牛の飼料や肥育環境にこだわることで美味しい牛肉を育てるなど、多くの工夫を紹介してくださいました。

ぜひこちらもご覧ください↓ 村井さんが代表を務める BUFF のHP https://bufftokachi.official.ec/

 

 

 

実食と食べ比べ
お二人の食材への思いを聞いた後、いよいよ実食です。

 

 

▲ふんわりと蒸し焼きになりました

 

炭火で直接焼いたものとも食べ比べてみます。

 

 

▲普通に焼いても旨すぎる!

 

 2つの炭台のうち、片方は火力が弱め。そこで「直接炭の上に置いたらどうなる?」と、大人も研究心を発揮。

 

  

▲「直接置いちゃいましょう!」と腕を組みながら見守る生産者のお二人

 

少し待つと煙がたっぷり。燻製のような濃い風味が出て、味の変化も楽しめました。

 

▲味の違いを感じました

 

まとめ

あっという間の2時間。 生徒たちにとって初めての体験が多く、大人の研究心や働くことへの誇りにも触れることができました。

 

 

 

皆さまにたくさんご協力いただき、心より感謝申し上げます。 池田高校のために素敵な授業をしていただき、ありがとうございました!

炭焼きから学ぶ森の知恵【フィールドワーク(前編)】|2年次・ミニ探究

ミニ探究第二回は、池田町炭やき伝承広場で行われました。 「外でBBQがあるらしい!?」と、生徒たちはワクワクした様子です。

さて、どんな体験や学びが待っているのでしょうか。

 

今年の第一回目のフィールドワークの記事はこちらから↓

“ポイポーイ!”から始まる森の学び──フィールドワーク前編|2年次・ミニ探究

ガイドとともに、森を深く味わう──フィールドワーク後編|2年次・ミニ探究

  

前半は、炭焼きについて、池田町役場・農林課の星野さんから学びます!

 

 

▲屋根付きの炭窯です

 

 

▲暗くて写真ではわかりにくいですが、後ろ側を開け閉めして蒸し状態にします

 

皆さんは炭を作ったことがありますか? ここでの炭作りは、なんと1週間もかけてじっくりと行われます。

 

 

▲先生も興味深く質問します

 

ここの炭窯でよく使われる木はミズナラやカシワなど。木の中の水分を抜くことで、炭素だけの塊になるのです。

 

 

▲学びはみんなの表情から伝わってきます

 

 

 

薪と炭の違いや、前回のフンべ山歩きで気付いた森のことも合わせて質問。 森林に対する理解が、少しずつ深まってきたようです。

 

後半はいよいよ、BBQ。ただの焼肉ではないですよ!

 

 

 

どんな学びや体験が待っているのでしょうか?

後編に続きます♪

疲れた日にも、災害時にも!作ってみよう味噌丸|3年次選択・生活と福祉

みなさんは「味噌丸」ってご存知ですか?

味噌丸とは、味噌にだしや具材を混ぜて丸めた“手作りインスタント味噌汁”。

お湯を注ぐだけで、手軽に温かい味噌汁が楽しめる優れものです。

 

冷凍保存ができるため、災害時の備えや忙しい朝の時短ごはんにもぴったり。

 

卒業後に一人暮らしを始める生徒にとっても、「疲れていても、パックごはんと味噌丸があれば朝ごはんになる」という、先生からのメッセージでもあります。

 

実習前には、味噌丸の仕組みや活用法を学び、どんな具材を入れたいかを各自で考えました。

そしていよいよ実習当日。

生徒たちはそれぞれ5種類ほどの具材を組み合わせ、オリジナルの味噌丸を作成しました。

 

▲人気が高かった具材や、基本の味噌は先生が用意してくれました

 

 

▲生徒がもってきた食材の一部はこちら!

 

 

▲自宅でとれた野菜もありました

 

 

▲規定の量の味噌を計り、作っていきます。選ぶのが楽しい!

 

 

▲お椀にいれるとこんな感じです!かわいい2つをご紹介♪

 

オリジナル味噌丸を実食した生徒からは、

「チーズやポテトフライは意外と合う!」

「かっぱえびせんって、ちゃんとエビの味がするんだ!」

 「匂いと味って違うんだね」

 「浮かぶ具材は見た目がきれいで、食欲がわくね」

 

 

▲写真映えしなくても、美味しいものはたくさんありました!!



そんな発見や驚きの声が飛び交い、実習室は笑顔と味噌の香りに包まれました。

 

一部の味噌丸は冷凍し、食材と冷凍の相性も後日確認します。

 

 

 

日々の暮らしに寄り添う“食”を、自分の手でつくる体験。 味噌丸づくりを通して、食の楽しさと実用性を実感する時間となりました。 

ミニ探究で自分の中の「好き」をぶちまけよう!|2年次・総合的な探究の時間(商品開発・企画担当)

ミニ探究は2グループに分かれて実施します。

今回は、「商品開発・企画」グループの紹介です。

 

池田町の自然を舞台に、学校に残った5人の池高生が新たなミッションに挑戦しています。

テーマは 「商品開発・企画 〜森林ビジネスを考える〜」。全10コマにわたる授業を通して、地域資源を活かした商品づくりを学んでいきます。

 
まずは講師による「池田の森」についてのレクチャーからスタートです。

〇池田町の約60%は森林
〇白樺の木が豊富にある
〇葉っぱや樹液にはユニークな特徴がある
〇それらを商品として活かす可能性がある

自然の恵みをどうビジネスにつなげるか、森の魅力を再発見する時間となりました。

 
次にグループワークでの挑戦です。

レクチャーを受けた生徒たちは、さっそくグループワークに取り組みました。

〇それぞれ、「好きな食べ物」を30個以上書き出す
〇和食・洋食・中華、スイーツ、フルーツ、ツマミ、料理、素材など多彩なアイデアが登場
〇それぞれの食べ物が「白樺の樹液を使った商品」になるかどうかを選別
〇選別したものを「本当にそう?」と全員で吟味しながら再選別
〇講師からは「もっと発想を広げてみよう」とアドバイス

生徒たちは真剣に議論しながらも、楽しそうにアイデアを膨らませていました。

 
次回は「白樺を使った調理実習」です。

どんなメニューが生まれるのか、今から楽しみです!