池高日誌

2025年12月の記事一覧

ピーマンは食べないで象る|2年次選択・美術表現

美術の授業では、ピーマンは食べません。

 

まずは本物のピーマンをジーッと眺めて、心のなかに思い浮かべて、粘土の塊を手にとって、粘土を千切って、粘土を捏ねて、カタチを整えつつ、思うようにならないからちょっとムシャクシャして、ちょっと落ち着いたところで、もいっかいカタチを整えて、それから色を選んで、色を塗って、ドライヤーで乾かして、また塗って、そうこうしているうちに、ピーマンの出来上がり。

 

だから、ピーマンは食べないで象るんです。

 

追記

モデルになった本物のピーマンは、大人が責任を持って頂きました。

 

カタチを整える。とても時間がかかります

 

 

美術の先生は、外部講師の方にお願いしています(画家の佐藤先生)。

オンラインアート教室を行いました|2・3年次選択 生活工芸

12月4日 午前

 

本日、釧路芸術館と池田高校をZoomでつなぎ、オンラインアート教室を開催しました。

講師は、釧路芸術館 学芸主幹の齊藤千鶴子様です。

 

1時間目

▲釧路芸術館内にある4体の像を画面越しに鑑賞しました

 

▲生徒は作品を見て感じたことをチャットでコメントしました

 

本校講師の佐藤先生から補足説明をいただきました。

 

鑑賞の際、齊藤様から次のような問いかけがありました。

・4体に共通する点は何か

・違いはどこにあるか

・作者は同じか、異なるか

・素材は何か

・大きさはどうか

生徒たちはチャットを通じて積極的に答え、作品理解を深めました。

その後、幣舞橋からの中継も行われました。

 

 

2時間目

この時間は、幣舞橋に設置された4体の像について詳しい解説がありました。

・彫刻の概要

・幣舞橋の歴史

・像が建てられた背景

・4名の彫刻家の紹介

・制作会議の様子

・エスキースの説明

・制作過程の紹介

・デッサンからエスキース、実物像に至るまでの流れ

・各像のテーマやポーズの解説

 

専門家による説明は、教科書だけでは得られない深い学びを提供し、生徒たちは大変関心をもって聞いていました。

 

最後に玉置さんからお礼の言葉が述べられ、授業は終了しました。

講師を務めてくださった齊藤様に、心より感謝申し上げます。

社会人への第一歩。スーツ着こなし講座|3年次・家庭総合

洋服の青山 帯広北店の関田店長を講師にお迎えし、スーツの着こなし講座を行いました。 登校日も残り31日ほど。卒業を前に、社会人としての第一歩を学ぶ時間です。

 

 

 

第一印象はわずか数秒で決まると言われ、視覚情報が大きな割合を占めます。 そのため、身だしなみの基本は「清潔感」「TPOに合った着こなし」「機能性」であり、好きな服装を楽しむ“おしゃれ”とは区別されます。

講座では、シルエットを意識したスーツの選び方や、ポケットに物を入れない工夫、シャツやネクタイの色が与える印象、サイズ感やコート着用時のマナーなど、社会人としての着こなしのポイントが紹介されました。

 

 

 

続いて、全員対象のネクタイ結び方講座です。 池田高校生は3年間ネクタイを着用してきたため、結び方はすでに完璧。 それでも、色の違いによる印象の変化や「ディンプル」と呼ばれるワンランクアップの結び方など、新しい学びがありました。

 

▲違う色のネクタイをつけると、印象が少し変わりますね。

 

 

▲ディンプルと呼ばれる、ワンランクアップのポイントなども教えてくれました。

 

授業の後半では、実際にモデルになってくれた生徒たちがスーツを着用し、着こなしのポイントを確認しました。

 

 

▲モデル用に様々なスーツを用意していただきました。

 

 

▲花道を作って、モデルウォークをしてくれました!

 

 

▲みんなの歓声があがる温かい雰囲気♪

 

入学式などの「おしゃれ」なコーディネート、入社式などの「身だしなみ」のコーディネート、コートの持ち方や礼服の着こなしなど、幅広い場面に応じたスーツの着こなしを教えていただきました。

 

 

▲皆、堂々としていて、制服とは違う雰囲気。立派です。


スーツの着こなしは、高校生のうちにはまだ実感がわかないかもしれません。 しかし、これからさまざまな経験を積む中で、自分らしい着こなしが自然と身についていくことでしょう。

 

 

 

「完璧なコーディネートで4月からの新生活をスタートしてくださいね!」 関田店長からの励ましの言葉に、生徒たちも社会人への意識を高めていました。

蒸したての美味しさ♪かしわめし&珍珠丸子|3年次選択・フードデザイン

第10回目となったフードデザインの調理実習。 今回は「かしわめし」と「珍珠丸子(肉団子のもち米蒸し)」に挑戦しました。

それでは実習の様子をのぞいてみましょう!

 

 

▲ささがきもサクッと作れるようになってきました

 

 

▲グループで分担しながらの作業も手早くなってきましたね

 

 

▲盆ざるにうるかしたもち米をひろげます

 

 

▲肉団子を作って、餅米をつけていきます

 

せいろで蒸したらできあがり!

 

 

▲できあがりを確かめる瞬間っていいですよね♪

 

 

 

本日も美味しく仕上がりました。 いろいろな調理方法や道具の使い方を学びながら、確かな成長を感じられる実習となりました。

柔らかくな〜る?比べてみ〜る?|3年次選択・フードデザイン

フードデザインの本日の実習は、「ヤワラカナール」という咀嚼・嚥下サポート食品を使った比較実習です。

 

 

噛む力に不安のある方でも、みんなと同じものを食べたい!――そんな願いを叶えるために、植物由来の抽出エキスでタンパク質を柔らかくしたお肉の食味の変化を体験しました。

 

 

▲柔らかくする方のお肉は、事前に2時間漬け込んであります

 

今回は生姜焼きにして食べ比べます。

 

 

▲調味料計測も慣れてきました

 

 

▲美味しそうな香りが漂います。

 

 

▲左側が柔らかい方。焼き上がった時点でお肉の柔らかさを感じます

 

 

「味は変わらないなぁ」
「なんか甘い気がする」
 「ちょっと柔らかくなった」
 「焼いているときにちょっと崩れ気味かも」
 「何もしない方が好きだな〜」

などなど、さまざまな感想がありました。

 

単なる「調理実習」ではなく、「食の支援」という視点から体感・学びを得られた授業でした。