池高日誌

池高日誌

まちの課題と職人の生き方に触れる【フィールドワーク】|2年次・ミニ探究

今回のテーマは「まちの大人たちに会って、池田町のことを知り、課題について考える」。役場と工房を訪ね、池田町の現状と未来の可能性を学びました。

役場訪問
まずは役場を訪問。安井町長が町長室で出迎えてくださいました。入ったことがない人も多い特別な部屋で、町の歴史や未来についてエールをいただきました。

 

▲梁部分には、ドイツ語で何かが書いてあるようです

 

 

▲一枚板のテーブル

 

続いて、保健子育て課の芝木課長から基本的な業務。そして今回は旧利別小学校や旧高島小学校の利活用について説明をいただきました。

 

旧高島小学校は現在未活用で、維持費や改修費が課題。解体にも億単位の費用がかかるそうです。高校生から「利別小学校のように高島小学校も使えるのか?」という質問も出ましたが、常駐の管理人がいない等の理由のためハードルが高いとのことでした。

 

 

利別小学校は改修計画が進んでおり、令和9年8月にオープン予定。町外からも集客できる可能性を秘めていると伺い、未来への期待がふくらみました。高校生も使って良いそうです!

 

地域振興課の清水課長からは、観光や移住を含む業務のお話に加え、後継者不足の課題や岩手県山田町との学校交流の展望についても伺いました。

 


▲観光や移住に関しても担当しているので、割と身近に感じる生徒も多いかも

移住者を増やす取り組みの話なども。池田の魅力を全国に向けて一番発信している課ですね。

 

 

 

役場内ツアーでは各課の仕事内容を簡単にご紹介いただき、議場の見学も行いました。

 

 

 ▲昨年卒業した先輩からエールも。

 

▲来年、高校生議会でここに立つ生徒もいるようです

 

 

来年の課題研究で、役場の方にお話を聞く生徒もたくさんでてくるでしょう。今日の話を参考に、連携へのハードルが下がると嬉しいですね。

 

 

椅子張り工房「コレカラ」訪問 

 

後半は、池田町の椅子張り工房「コレカラ」の野々村さんを訪ねました。椅子の修繕や製作のお話に加え、なぜこの仕事を選び、池田町に工房を構えたのかを伺いました。

 

 

▲野々村さんの温かい包容力を感じ、ずっとここにいたくなる空気。

 

野々村さんは、デザイン学校でプロダクトデザインを学ぶ中で椅子に出会い、この道を志したそうです。池田町を選んだ理由は「ヨーロッパの雰囲気を感じる町だから」

 

▲来年の4月まで仕事がいっぱい、という人気の職人さんです

 

椅子という西洋文化との親和性を大切にしているとのことでした。

 

 

▲みんなが座っているソファーは修理途中のものです。

現在はワイン城の貴賓室の椅子修繕なども手がけ、十勝管内でも数少ない職人として活躍されています。十勝以外からもたくさんの修理依頼がひっきりなしにくるそうです。

 

将来は池田から世界へ発信していきたいという夢を語ってくださいました。

 

 

短い時間でしたが、生徒一人ひとりと「将来やりたいこと」について向き合ってくださり、進路を考えるうえで大きなヒントをいただきました。

「いつでも遊びにおいで」。

野々村さんも池田高校生を応援してくれる大人の一人です。

 

役場での学びと工房での体験がつながり、池田町の可能性を感じる一日となりました。