池高日誌
コミュニケーションは技術|3年次選択・形態別介護技術
町内にある特別養護老人ホーム池田光寿苑から今年もやってきてくれたのは、アニメ・漫画、ゲーム大好き生活相談員の高嶋圭さん。
池高生の趣味と丸かぶりで、「どんなアニメ好き?」「これ知ってる?」「おーそれ好きなんだ!」と高嶋さんの自己紹介が進むにつれて、はじめましての池高生たちの緊張もほぐれていきました。
高齢者施設で大切なことは、なによりも接遇を大切にすること。
接遇とは、相手に対して丁寧な態度や思いやりを持って接すること。つまり、コミュニケーション。
そしてそのコミュニケーションは、訓練によって身につけられます。
技術の習得が、より良い介護に繋がるというお話でした。
#家族のこと、仕事のこと、趣味のことをユーモアを交えてさらけ出してくれた高嶋さん。今年もよろしくお願いいたします。
#ロールプレイ中。相づちや温かみのある声掛けをするバージョンと、無表情無反応のバージョン。
無反応だと「不安になる」「心が折れる」「聞いてんのかなぁ」と池高生たち。
#休み時間中。介護業界に関心のある生徒にとって、講師のみなさんはとてもありがたい存在です。
高嶋さんの講義を聞きながら思い出したのは〈ユマニチュード〉という高齢者ケアメソッドでした。
*ユマニチュード(「人間らしさを取り戻す」というフランスの造語)
グルテンを観察してみよう|3年次選択・フードデザイン
調理室で何やら授業が行われています。フードデザインの授業に潜入です!
本日はいつくかの食品化学に関する実習のようです。
お!ちょうど、「薄力粉と強力粉」のグルテンの塊を焼く準備が整っています。
#こちらは各班より分けていただいたので、形が違うだけです
オーブンで焼き、断面を観察します。
#膨らんできました…!
ここで、筆者(あみちゃん)は気づきます。
「パンが焼ける香ばしいニオイがしない!」
見た目は、パンみたいな物体。
パンを褒めるときに「小麦粉の香りがする〜」なんて言いますよね?
あれ?小麦粉の塊みたい物体なのに、パンの香りはしない…。
熊谷先生に聞いてみると、
「パンの香りは、砂糖や他のものが香ばしく焼けたニオイの方が多いのかもしれませんね」とのこと。
調べて見ると「イースト発酵の香り」「メイラード反応」など他の化学反応由来のものや、原料のニオイなど複雑なものなどから構成されているようです。
勉強になります!!!
さて、そんなことをしているうちに焼けました。いきなり取り出さず、少し冷まします。熱々のものをいきなり常温に持ってくるとしぼんでしまいます。
とても大きく膨らみました。
どちらが薄力粉で強力粉か、これだとわかりにくいですが、観察をしてみましょう。
#ニオイもチェック
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、
・手前はスカスカ。大きく膨らんだのでちょっと香ばしい香り
・奥は繊維状になって、中が少しもっちり。小麦粉の香りも微かにする
生徒からは「きなこのにおいだ!」なんて声も。
私は「鶏皮のニオイ」だな〜・・・なんて思いました。普段食べているものの違いですね。。
さて、その他にも、じゃがいもの皮を向き、廃棄率を計算したり。
(レシピって、可食部だったんですね)
粉吹き芋を作ってみたり。(でんぷんの観察です)
砂糖の保水力を体感したり。
#空気中の水分を吸収して滑らかになります
とても盛りだくさんの授業でした!
#実習の素材は、生徒たちが(マヨネーズ等をかけて)美味しくいただきました。
授業で検定試験の準備もします|3年次選択・情報処理
「最近の若い子どもは、スマホばかりでパソコン操作をほとんど習っていない」なんてニュースを聞いたことがあります。
池高の生徒は、プレゼンテーションを行うスライドをCanvaでもりもり作り、テストや課題の提出をGoogle Classroomで行うネイティブ世代。
卒業後すぐに就職しても、パソコンを使いこなしてくれるでしょう。
さて、本日「情報処理」の授業では、タイピングスキルやビジネス文章作成の練習等を行っています。
課題はこちら。ビジネス文章です。
表の挿入や、均等割り付けなど、ビジネス文書形式など、いろいろなテクニックが含まれています。
集中して入力していますね。
池田高校では、こういった検定試験の補助を頂いています。
その額、受験料の75%分!
例えば、日本情報処理検定協会主催の「日本語ワープロ検定試験 初段」なら、受験料5,300円のところ、1,325円で受験できます!
たくさん学び、力をつけていってほしいです!
サイクルツーリズム|3年次課題研究(探究学習)
池田の自然とグルメを巡るツアーが始まろうとしています。
それではさっそく、研究者を紹介します。
『池田町のサイクルツーリズム』
自然豊かな池田を感じてもらいたい、池田のグルメを味わってもらいたい。
自転車に乗って十勝の風を感じるツアーを、スケート部の生徒が企画しています。
氷のない季節の部活は、十勝平野をカッコいい自転車に乗ってトレーニングします。
そのトレーニングの中から生まれたサイクルツーリズムは、生まれるべくして生まれたもの。
そして今回、ツアーに賛同してもらうために、町内の事業所を訪ねました。
*池田高校では、キャリア教育の一環として課題研究(探究学習)があります。もっというと、課題研究のために3年間のカリキュラムが組まれているといってもいいくらいです。その3年間の集大成が、課題研究です。
探究学習|3年次・課題研究
総合学科の池田高校の特色は、探究学習の時間がたっぷりあること。
3年次に進級して2ヶ月が経ちました。いよいよ本格的に探究を始めます。
この日、看護師志望のふたりが訪ねたのは、町内にある障害者福祉サービス事業所〈こんぱす〉です。
探究テーマの絞り込みがなかなか進まず、事業所のみなさんに協力してもらうためにやってきました。
まずは「知ること」からですね。
こんぱすのみなさんは、「高校生がやってくる!」と、朝からソワソワしていたそうです。
そして、対面しても話したいけど話しかけられない状態は、池高生のふたりも同じ。
はじめましての挨拶は、誰でも緊張する瞬間です。
ところが、池高生は事業所を出た途端に饒舌になったりするんです(緊張からの解放〜!)。
コンパスのみなさんが池高生とじっくり話すのは初めてだったし、池高生も障害者施設に通う方との出会いは初めてでした。
今回はそんな感じで、互いに初体験の多い時間でした。学校に戻ったら、頭の中を整理して探究を続けましょう。
こんぱすのみなさん、また訪問します。ありがとうございました。