池高日誌
池田町のアイデンティティを学ぶ「ワイン学」|1年次・科学と人間生活
昨年度から始まった池田高校の特別授業「ワイン学」は、座学・収穫体験・施設見学の3日間にわたって行われます。
本日の講師は、池田町長であり、かつて池田町ブドウ・ブドウ酒研究所の所長も務められた 安井美裕 様です。
昨年に続き、今年も池田高校のためにご講義くださいました。
池田高校では、このように地域と結びついた学びを多角的に取り入れています。
本日は初日の座学として、
1 ワインを知ろう
2 池田町のワインづくりを知ろう
という2つのテーマで学びました。
「未成年の高校生にワインの授業?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、池田町にとってワインは単なる産業の一つではありません。
町の窮地を救い、北海道で広く栽培されている「山幸」種を開発し、北海道におけるワイン産業の礎を築いた存在です。
発酵のしくみは科学の分野ですが、まちづくりや観光など幅広い分野にも影響を与えています。
池田とワインの歴史や、思い入れ、観光振興、町への利益波及など、ワイン造りを核とした地域振興を多角的に学ぶことができました。
▲「黒いぶどうから白ワインはできますか?」
今回の座学で得た知識が、次回の体験学習により深い実感をもたらすことでしょう。
生徒たちには、多くの気づきを持ち帰ってほしいと思います。
前期終業式を行いました|行事
9月30日 午後
本日、令和7年度前期の終業式を行いました。
4月に始まった新年度も折り返し地点を迎え、生徒の皆さんはそれぞれの学びや活動に励んできました。
【生徒会執行部認証式】
第78代生徒会執行部の認証式を実施しました。
新たな執行部の皆さんには、池田高校の中心となって学校生活をより良くしていくことを期待しています。
【表彰伝達式】
美術部と吹奏楽部の表彰伝達式が行われました。
校長先生より賞状が授与され、日頃の努力と成果が讃えられました。
【終業式の様子】
終業式では、全校生徒で校歌を斉唱しました。
校長先生からは、ご自身の心に響いた言葉を紹介しながら、「習慣化の大切さ」についてのお話がありました。
【後期に向けて】
10月からは後期が始まります。
池田高校での学びをさらに深め、心身ともに成長していくことを願っています。
療育が必要な人たちにどのような支援が届けられている?|3年次選択・形態別介護
夏休み明けの授業
十勝で放課後支援施設(一般社団法人青鳥舎)を立ち上げて13年の小川さんの授業も、残すところあと3回。
今回の講義は、療育が必要な人たちにどのような支援が届けられているかというお話でした。
小川さんが事業を始めたきっかけのひとつに、「ただの託児所にはしたくなかった」という思いがありました。そこで託児から療育へ発展させるために、〈ちょっとしたひと手間〉を散りばめることにしたようです。
池高生たちの食いつきが良かった〈ちょっとしたひと手間〉は、テレビゲームのルールでした。最新型のゲーム機ではなく、あえてレトロゲームを使用。ルールはとてもシンプル。
・二人で遊ぶと5分
・三人で遊ぶと15分
・四人で遊ぶと30分
これは「一緒に遊ぼう」と声をかける練習にもなる、ちょっとしたひと手間でした。みんなで遊べば、それだけ長くゲームで遊ぶことができるから!
また、この講義を聴く前に小川さんが池高生たちに出した課題は……
「講義がおわったら1人1問、他の人と被らない質問をすること」
集中して聴くしかないですよね。
いろんな視点のお話があったこともあって、池高生自身の体験から出た質問や、自身の興味関心と講義内容を照らし合わせた質問が出てきました。外部講師の授業は、いつも池高生たちの刺激になっています。
いきがい焼き絵付け体験|2・3年次選択・工芸基礎
9月10日 午前
今日は校外での実習でした!
池田町にある「いきがいセンター」にて、藤田秀行さんのご指導のもと、地元の粘土を使った「いきがい焼き」について学びました。
講話を通してその歴史や制作工程、施設の概要を知り、さらにお皿への絵付け体験にも挑戦しました。
この授業の目的は
・地元産の粘土を活用した「いきがい焼き」について、現地の方から直接お話を伺い、理解を深めること
・絵付け体験を通して、陶芸の技術力を高めること
です。
まずは、「いきがい焼き」の歴史や陶芸の工程、施設についての説明を受けました。
作業場の見学では、粘土や釉薬についての詳しいお話があり、釉薬の配合によって焼き上げの温度が変わることや、陶器と磁器の違い(陶器=土の粉、磁器=石の粉)についても学びました。
▲作業場見学と釉薬の説明
▲下絵付けの見学(偶然でした!)と粘土についての説明
粘土づくりの現場では、時間をかけて丁寧に作られていることが分かりました。
また、教科書では得られない、現場ならではのリアルな学びが詰まっていました。
絵付け体験の様子です。
▲「オレンジ色が焼くと黄色に!?」と、色の変化に驚きながら、塗り方のコツも教えていただきました。
▲「塗りつぶしは良くないよ!」というアドバイスを受けながら、6種類の色を使って思い思いの絵付けに挑戦しました。
生徒の声です。
「一筆で描くのが難しかったけど、自分のデザインを形にできて、すごくいい体験になりました!」
「一発書きは緊張したけど、修正できたことで下絵通りに仕上げられて嬉しかったです。うれしい度は5!」
初めての陶芸体験に、生徒たちからは喜びの声がたくさん聞こえてきました。
このような貴重な学びの機会をいただいた、いきがいセンターの皆さまをはじめ、ご協力いただいたすべての方々に心より感謝申し上げます。
通学合宿のお手伝い②|ボランティア
池田町教育委員会が主催する「通学合宿」の続報をお届けします。
今回は、9月17日(水)・18日(木)の様子をご紹介します。
17日の夕食はミートスパゲッティでした。
高校生は、調理補助や盛り付け、配膳などを通して児童のサポートを行いました。
「いただきます」の合図のあと、みんなで楽しく食事を囲みました。
18日の夕食はハンバーグ。
この日も高校生が児童のサポートに入り、日を追うごとに児童との距離も縮まり、笑顔あふれる交流が見られました。
そして18日は最終日。
児童の皆さんから高校生へ、感謝の言葉が贈られました。
異年齢交流を通じて、生徒たちは自己有用感を高めることができ、貴重な学びの機会となりました。
このような機会をいただき、誠にありがとうございました。
3年次 時事問題研究 『池田町 町ぶらマップ』の贈呈式
『池田町 町ぶらマップ』が完成し、贈呈式を行いました。
制作にあたり助言など協力していただいた池田町役場 清水様、池田町観光協会 古後 様、北洋銀行池田支店 笠井 様がご出席くださいました。
皆様には深く感謝申し上げます。ぜひ、町内外の池田町を訪問する方々に見てもらえればと思います。
一部ですが、贈呈式の様子です。
(生徒代表 御礼の言葉) (『池田町 町ぶらマップ』とともに撮影)
ご出席していただいた皆様からは「作成して終わりではなく、さらに魅力を伝えるために制作したマップをどのように活用していくか先を見据えた活動を継続してください。」など話がありました。今後も地域について様々な視点で考えるため今回のマップ制作は貴重な経験となりました。作成途中で悩みうまくいかないこともありますが、それも成長するためには大切なことだと思います。その中で制作のヒントや助言を通して地域の魅力について高校生の視点で深く考える機会を持つことが出来たのではないかと思います。今後の教育活動や将来につながる活動にご協力・ご支援いただき、ご出席者の皆様に深く感謝申し上げます。
防災避難訓練&初期消火訓練|全年次・防災
9月16日 午後
防災避難訓練を実施しました。
今回の訓練では、授業中に地震が発生し、それに伴い被服教室から出火するという想定で行いました。
生徒たちは、命を守るための行動や避難の手順について確認しながら、落ち着いてグラウンドへ避難しました。
避難後は、消防署の方のご指導のもと、初期消火の実践訓練を行いました。
消火器の使い方について、「ピ・ノ・キ・オ」の合言葉を教えていただきました。
ピ…ピンを抜く
ノ…ノズルを火元に向ける
キ…火元から距離をとる
オ…レバーを押す(握る)
▲全員が実際に消火器を扱い、初期消火の重要性を学びました。
消防署の方からは講評もいただきました。
全員の避難完了までにかかった時間は4分で、昨年度と同じタイムでした。
「1秒の遅れが命に関わることもある」とのお話があり、初期消火の重要性についても強調されました。
「火災時に最も重要なのは初期消火。15〜20秒以内に対応できれば延焼を防げる可能性が高まる」とのことでした。
ただし、初期消火が難しい場合は、すぐに119番通報をすることが大切です。
また、校長先生からは次のようなお話がありました。
「9月は防災訓練が多く行われますが、9月1日は防災の日です。
この機会に、消防署の方から教えていただいた言葉をしっかり覚えておきましょう。」
さらに、校長先生から生徒の皆さんへの質問もありました。
「もし避難指示が出された場合、何を持って避難しますか?」という問いに対し、
生徒たちは「食料」「水」「乾パン」「懐中電灯」など、さまざまな答えを挙げてくれました。
最後に、「普段から防災について話し合うことが大切です。
いざという時に備えて、想像力を働かせて準備しておきましょう」とのメッセージがありました。
3年次 時事問題研究 『池田町 町ぶらマップ』の完成、配付について
3年次 時事問題研究の授業で『池田町 町ぶらマップ』が完成したので取材などでご協力いただいた各事業所へ御礼を兼ねて配付に伺いました。
(池田ワイン城レストラン) (池田駅)
(さくら塾) (池田町役場)
(北洋銀行池田支店)
デザインや文章を考える時、苦労したところもたくさんありましたが、皆様のご助言や取材時のお話などの情報や写真などのご提供により完成することが出来たことを感謝申し上げます。
多くの方に手にとっていただき、歩きながら池田町の魅力を知ってもらえば幸いです。
測量体験してみました|1年次・地理総合
9月12日 午前
本日の地理総合の授業では、地図の作成方法に関する講話と、測量の様子を実際に見学・体験する貴重な機会をいただきました。
講師として、池田町役場税務課地籍調査係の 山本健太 様をお招きし、前半は「地図はどうやってつくる?」というテーマでご講話いただきました。
地図の見方や、地籍調査が実施された地域とそうでない地域の違いについて、わかりやすく説明していただきました。
図上測量は「地籍調査が未実施の場所」、測量成果は「地籍調査が済んでいる場所」であることも学びました。
自分たちの住む地域が地籍調査済みかどうかを調べる活動も行い、池田高校についても確認したところ、すでに地籍調査が実施されていることがわかりました。
▲生徒たちは真剣な表情で耳を傾けています
▲自分たちの住む地域が地籍調査済みかどうかを調べる活動の様子
後半は、実際の測量機材を使った体験です。
測量とは・・・
距離と角度を調べ、その場所の座標を決めることです。
トータルステーションと呼ぶ機械で計測します。
機材の説明や測量の方法について教えていただきました。
GNSS測量機(地上での位置を高精度に測定する機器のこと)も見せていただきました。
GNSS測量機(下の機器)で測った後、トータルステーション(上の機器)で細部の計測をして座標を決めていくそうです。
この機器は、アメリカ・日本・ロシアなどの衛星から電波を受信して測量を行うもので、最新の技術に触れることができました。
日常生活と地図との関わりについて理解を深めることができ、非常に有意義な学びの時間となりました。
山本様をはじめ、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
通学合宿のお手伝い①|ボランティア
池田町教育委員会が主催する「通学合宿」が、今年度も実施されました。
期間は9月15日(日)から18日(水)までの3泊4日です。
参加対象は池田小学校の4年生から6年生で、今年度は21名の児童が参加しました。
合宿の目標は、以下の2つです。
・元気にあいさつすること
・早寝・早起き・朝ごはんを習慣づけること
この取り組みに、池田高校の生徒がボランティアスタッフとして参加し、小学生の活動をサポートしました。
▲打合せの様子
初日の様子(9月15日)
初日は『入宿式』が行われました。
まず、教育委員会の方からご挨拶があり、
「自分たちで全てやらなくてはならない」
「高校生ボランティアは、いろいろなことを教えてくれる」
「共同生活を通して成長してくれたら嬉しい」
といった言葉が児童たちに向けて伝えられました。
続いて、高校生による自己紹介が行われました。
3年生の髙田さんは、「先輩としてサポートします」と力強く話してくれました。
その後、集合写真を撮影し、入宿式は終了しました。
▲入宿式後に椅子を片付けます
レクリエーション活動
1日の目標を立てた後、仲間づくりを目的としたレクリエーションが行われました。
レクリエーションは高校生が中心となって進行し、児童たちは楽しみながら交流を深めました。
① 自己紹介ゲーム
好きな食べ物や趣味を交えて紹介します。
例:「モンブランが好きな髙田さん」⇒「モンブランが好きな髙田さんの隣の福神漬けが好きな佐藤さん」など。
班ごと、そして全体で円になって行いました。
好きな都道府県、キャラクター、ゲーム、アーティストなども紹介され、和やかな雰囲気に包まれました。
▲班ごとの後に全体で共有します
② 大根抜きゲーム
高校生が「大根役」の児童を引き抜くゲームです。
「今年は大根が豊作だ!」という掛け声とともに、大盛り上がり。
「大根の気持ちを考えて!」という声も飛び交い、笑顔があふれていました。
③ 東京タワー鬼ごっこ
鬼にタッチされたら「東京タワー」のポーズで固まるルールです。
鬼役は高校生が担当し、児童たちは元気いっぱいに走り回っていました。
このあと、夕食の買い出しや調理など、生活に関わる活動も行われました。
インターンシップ報告会~2年次生から1年次生へ~|1年次 産業社会と人間・2年次 総合的な探究の時間
夏休み前(7月16日実施)
記事の発出が遅くなりましたが、インターンシップ報告会の様子をお伝えします。
3日間のインターンシップ(6月の半ばの職業体験)の報告会が行われました。お世話になった事業所の方、保護者、そして池高の後輩たちに向けた発表です。
池高では3年間のキャリア教育の中に、2年次〈総合的な探究の時間〉の地域でのインターンシップの時間が組み込まれています。
「卒業後に入社したい」
「この業界で働きたい」
「今はまだわからないけど関心がある」
「身近な存在だから」
体験先を決めた動機はそれぞれ。インターンシップで学んだことを活かす課題研究(地域での課題解決学習)が、最終学年で待っています。
ご参加いただいた、JA豊頃町、豊頃町える夢館、そして池田小学校の担当の皆様、ありがとうございました。
▲飛行機のコックピットに?!池田高校からも近い〈とかち帯広空港での体験〉
▲介護、保育、医療、図書館、お菓子屋、役所、サービス、農業、スポーツなど、体験先も様々
▲自分の体験を話す先輩も、その体験に耳を傾ける後輩も、その顔は真剣そのもの
生徒が企画『サイクリング×グルメイベント開催!』|課題研究・3年次
9月15日 午前
快晴の空の下、3年次及川さんの企画したサイクルイベントを実施しました。
このイベントは、池田町の自然や食を楽しみながら、地域とのつながりを深めることを目的としています。
≪朝の打合せ≫
朝のミーティングでは、先日の悪天候によるコース変更の確認や、受付業務、ハピネスへの連絡依頼、集合写真の撮影場所の確認など、細かな調整が行われました。
また、ハピネスや森のカフェでの注文に関する質問もあり、本格的な様子が伝わってきました。
最後に、「楽しめていますか?」という問いかけに、及川さんは「はい」と力強く答えてくれました。
≪開会式≫
開会式では、本日の流れや注意事項の確認を行い、参加者同士の自己紹介も行われました。
出発前には、ワイン城の前で記念撮影を行い、イベントのスタートにふさわしいひとときとなりました。
≪ぶどう収穫見学≫
出発前には、ぶどうの収穫を見学する機会もあり、池田町の農業に触れる貴重な体験となりました。
≪サイクリングスタート≫
いよいよサイクリングのスタートです。
全長約20kmのコースを、各ポイントで休憩を取りながら進みました。
▲ドリカムの橋手前の様子
▲お手伝いの武智さんと中村さん(ありがとうございます!)
▲十弗川近くでの列車見学
▲ハピネスデーリィでのジェラート
また、まきばの家レストランではハンバーガーを楽しみました。
池田町の魅力を存分に味わいながら、参加者は笑顔でサイクリングを楽しんでいました。
≪感謝と今後に向けて≫
イベントの開催にあたり、ご協力いただいた関係各位に心より感謝申し上げます。
今回の企画をさらにブラッシュアップし、次回につなげられるよう、生徒たちには探究を深めてほしいと願っています。
池高手帳講話・マナー講話|1年次・産業社会と人間
9月10日 午後
本日は、KIDOライフデザイン研究所長の城戸和子様を講師にお迎えし、「池高手帳」の使い方の再確認と、より効果的な活用方法について学びました。さらに、名刺交換等を通じたビジネスマナーについてもご指導いただき、今後行われる「地域人インタビュー」や来年度の「インターンシップ」に向けた準備として大変有意義な時間となりました。
コミュニケーションを円滑にするためのコツや、メモを取る習慣の大切さについて、生徒たちは多くの気づきを得ることができ、深い学びにつながりました。
最後に、講師の城戸様から「習慣は努力によってつくられる天性。良い習慣を身に付けましょう。」というメッセージをいただきました。
高校生活では、仲間との絆を深めながら、良い習慣を身につけていきましょう。
そして、社会で求められる力を一つひとつ育んでいきましょう。
城戸様、本日は貴重なお話をありがとうございました。
今年度も献血授業を実施しました|1年次・保健
9月11日 午前
本日、1年次生を対象に「献血授業」を実施しました。
講師には、北海道赤十字血液センター帯広出張所 所長の鈴木様をお招きし、2時間にわたってご講話と体験活動を行っていただきました。
前半は、献血に関する講話の時間です。
献血の意義や仕組みについての動画を視聴しながら、献血可能人口の減少、献血ルームの役割、献血の流れなどについて学びました。
「どのような場面で輸血が必要になるのか」「現在の輸血状況」について、具体的な事例を交えてご説明いただきました。
緊急輸血のマニュアルについても教えていただき、生徒たちはリアルな一面に触れることができました。
授業の途中では、理解を深めるためのクイズも行われました。
Q)血管の長さは? A)地球2周半!
Q)世界で最も多い血液型は? A) 世界ではO型、日本ではA型が多いそうです。
実際の血液パック(見本)も見せていただき、貴重な学習機会となりました。
後半は、献血車の乗車体験です。
本日は釧路から献血車が池田高校に来校し、車内の設備や献血の流れについて体験を通して学びました。
献血車には、右腕専用・左腕専用の座席が各1脚、両腕対応の座席が2脚、計4脚が整備されています。
献血に関する丁寧なご説明と、貴重な乗車体験の機会をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
カナダの姉妹校と英語で交流|2年次選択・英語探究
2年次選択授業「英語探究」で面白い取り組みをしています!
池田高校は、カナダのペンティクトン市の「ペンティクトン・セカンダリースクール(以後ペンハイ)」と姉妹校です。
1991年に姉妹校提携を結び、様々な形で交流を続けてきました。コロナ明けの2024年からは、池田高校からカナダに毎年訪問という形で年に1回交流が行われています。
でもそれだけじゃもったいない!ということで、2023年度にペンハイで交流した山内先生が、カナダ交流に行かない生徒も関われる交流方法を模索していました。
そして、始まったのがこちら!
(画面が見にくいですが、イメージが伝われば幸いです)
オンライン掲示板スタイルでの交流です。
日本とカナダの時差は16時間(現在サマータイム中)。
日本で朝10時のとき、カナダは前日の18時。
話題をいくつか用意し、写真や画像などを貼り付け、質問しあいます。
▲「あなたの好きなローカルフードは何?」にたくさんの回答が!
▲自分で書いた絵をアップしている生徒もいました。
内容を見てみると、
意外にアニメの話題には反応が薄かったり(なのにマニアックな漫画を知っていたり)
花とボクシングが好きという心優しく強いお返事がきたり
同じく留学している日本人の生徒?からは、日本に戻って医者になりたい、だったり・・・
ちょっとした言い回しでも、教科書とは違う表現がありました。
私が気づいたのは、「いくつか理由があります」という表現。
私なら「many reasons」で表現するところを、「multiple factors」という言い方をしていました。
他にも「favorite」は「fav」と略するのか〜など、新鮮な気づきがたくさんありました。
今年度のカナダ交流に行く生徒もおり、「あの回答をしていた◯◯さんだ〜!」といった出会いがもしかしたら現地で見られるのかもしれませんね!
もう片方のイヤホンを探せ!|1年次・数学A
9月8日 午前
本日、1年次生を対象に数学Aの「図形の性質(外心の性質)」を活用した研究授業が行われました。
授業者は野村先生です。
今回の授業では、「身近な問題を数学的に解決する」ことをテーマに、三角形の外心の性質を使って、実際の場面を想定した課題に取り組みました。
▲前時の復習です(三角形の外心・内心ってなんでした?)
「野村先生が登校途中にワイヤレスイヤホンをなくしてしまった!?」という設定から、問題解決の糸口を探ります。
▲本時の学習内容の確認です
生徒たちには地図が渡され、「どこで落としたのか?ヒントはあるのか?」といった問いに向き合います。
▲個人、グループで試行錯誤中(線を引く、円を描くなど)
▲解答です(近くに来て確認中)
授業の最後には、Chromebookを使って個人の振り返りを入力し、学びを整理しました。
▲今日の授業の振り返りです
今回の授業を通して、生徒たちは数学の知識を実生活に応用する力を養うとともに、協働的な学びの楽しさを実感できたと感じます。
20年後、高齢になった親を家で看ますか?それとも?|3年次選択・形態別介護
今日の先生は介護の現場で働かれている高嶋先生です。
授業の一部をレポートします。
何やら、今は20年後に自分の親を家で看るか施設入所を選ぶかを考えるワークをしている模様。
それぞれで考えて一人ずつ意見を発表します。
・家で看ます。一緒にいたいので
・二世帯住宅で家を継ぐ弟がいるので、弟に任せます
・施設に預けます
・父は預けて、母は家で看ます(この回答は非常に多かったです)
・兄弟姉妹が近くにいたら、家で看ます
みんなのそれぞれの意見を聞き、先生が解説してくれます。
これは、考えておかないと突然その日が来ます。
「僕の父親も55歳で認知症になり、1年後は胃に栄養を直接流し込む容態になりました。」とご自身の状況もシェアしてくれました。
親が何を望んでいるのか、兄弟姉妹がいればどうするか。
家族で話し合わなければいけない。
まだ皆さんは、17・8歳で想像がつかないかもしれない。
もし結婚していたら必ずパートナーの意向を聞いて下さいね。
家で看ることは大変。僕は仕事だからできる。けれど、個人としてなら本当に大変。
皆さんはまだ若い。今はまだ想像もつかないかもしれない。
10年20年後、この授業を思い出してくれたら嬉しい。
聞いている私の方がまもなく直面する授業。
生きていくことのヒントをくれる授業だなと、その価値を改めて感じました。
藍の生葉染めを体験!|3年次選択・羊と織物
今回は、羊毛の藍染を行います。
藍染の手法のなかでも、今回は手軽にできる生葉染めです。
淡い色合いが楽しめ、火も使わずできるという染め方法。
池田高校のお向かいさんである、スピナーズファームタナカさんでの実習です。
▲藍の種は、徳島県の高校さんから譲っていただいたそうです
今回の材料はこちら!
生葉染は、新鮮さが命!
茎から葉をむしり、ミキサーでどろどろ液を作ります。
▲懐かしのnationalミキサー。使い方わかるかな?
すごく緑です。青は?藍は?青汁のほうが表現として近いです。
液を濾して、汁だけを染めたい羊毛にたっぷりかけます。
最初の方の緑と最後の方の緑の色が少し違うのがわかるでしょうか。
酸化することで、だんだん色が変わっていきます。
10分ほど染み込ませたら、いちど酸化をうながすために干します。
色を濃くするには、この工程を何度か繰り返します。
今回は、一度だけのものと、二度したものを作りました。
流水で、振り洗い。
そして、登場するのは、酢!アルカリ性の藍液は、羊毛を傷つけます。また、色止めの意味も込めて中和です。
作業の合間には、スピナーズファームタナカさんで飼っている羊の話や、羊毛の毛糸ができるまでの工程などを道具を交えて教えていただきました。
▲こちらは、羊の毛を刈ってからセーターにするチャレンジで、世界2位の記録をとったときのセーターです。なんと記録5時間36分!!!
羊との戯れも癒やしタイム。食いしん坊の羊さんがたくさん草を食べてくれました。
アイヌ民族の文化や歴史を多面的に学ぶ|3年次選択・時事問題
本日の授業は、浦幌町立博物館の持田さんと浦幌町の地域プロジェクトマネージャーの宮寺さんが授業にお越しくださいました。
以前の持田さんの授業の様子はこちら
テーマは、「アイヌ民族の歴史や文化」です。アイヌ民族の生活を通して持続可能な社会のあり方について現代社会が抱える課題を解決するための姿勢を養います。
はじめにアイヌ民族の生活や文化についてお話がありました。
・アイヌ民族は衣食住すべて自然と関わり、恩恵を受けながら生活しています。
・文字はなく、口伝えで歌や物語にして覚えていきます。
・江戸時代の頃、アイヌの人たちはサハリン、千島列島やユーラシア大陸との自由な交易をして社会や文化を形成していました。(日本は当時、鎖国でしたが・・・)
(当時、使用していた丸木舟を再現)
(アイヌの人たちの交易圏は広い。)
・太刀などの副葬品も持ってきてくださいました。
・実際に触れる貴重な体験などを通してアイヌ民族の当時の生活や文化を感じることが出来ました。
(意外と重いね!)
▲たくさんの資料をもってきてくださいました
▲これには、人の塩漬けした生首の入れ物…(ドキドキ)
▲アイヌの衣装も、地域によって文様が異なるそうです。知らなかった!
▲儀式を実際にみんなで体験します。動きはゆっくりゆっくり…
▲校長先生も一緒に!
▲現代の道具で鹿笛つくり!この音で鹿の注意を引きます
歴史や文化を学ぶのはもちろん、ワークショップも交えたとても興味深い授業でした。
たくさんのことを教えてくださり、ありがとうございました!
『ふれあい広場2025池田』に参加しました|課外活動
8月31日
本校の生徒たちが「ふれあい広場2025」に参加し、地域の皆さまと交流を深めました。
以下のような活動を通して、学びと笑顔あふれる一日となりました。
本校の生徒たちが「ふれあい広場2025」に参加し、地域の皆さまと交流を深めました。
以下のような活動を通して、学びと笑顔あふれる一日となりました。
課題研究グループ(4名)
地域資源を活用した取り組みとして、「エゾシカ肉味噌丼」の販売を行いました。
来場者の皆さまに大変好評でした。
ボランティアスタッフ(2名)
古新聞を再利用した手提げバッグの配布や、会場案内・施設整備などを担当しました。
吹奏楽部(4名)
アンコールを含む全4曲を演奏し、会場を盛り上げました。
元気を届けるダンスパフォーマンス「ダンプレ」も披露し、観客から大きな拍手をいただきました。
虹の家企画(出演者5名)
ダンスパフォーマンスに出演し、会場の皆さまを巻き込んだ楽しいステージを展開しました。
笑顔と熱気に包まれた時間となりました。
生徒たちの主体的な活動が、地域とのつながりを深める貴重な機会となりました。