池高日誌
カウントダウン開始!池高生のクリスマス大作戦|2年次選択・ライフデザイン
イベント(11月29日実施)までのカウントダウンがはじまった模様のライフデザインの授業を覗いてみました。
ホワイトボードには、3時間目のやることリストが……「終わらせる」の文字が!!
そうなんです。「まだまだ先だぁ」とかなんとか言っていた池高生でしたが、授業で企画したクリスマスイベントまで2週間を切っていたんです。大詰めです、が……
高校生っていろいろ大変なんです。
気分が乗らなかったら、もう授業なんかにカマッていられないことだってあるんです。
感情とか気分をコントロールするなんてことは、大人にだって先生にだって簡単なことじゃないんです。
時間がない、とプレッシャーを掛けられたらなおさらです。みなさんにも経験があると思います。
「機嫌のわるい人、手あげて〜」
池高生に声をかけたのは外部講師の先生。
楽しむイベントなんだから、準備も機嫌の良い人がやればいい、と言います。
むりやり作業をしてもたのしくないんだったらやらない方がいい、と。
自分の感情や相手の思いなどなど、いろんなことに向き合いながら進むのが、池高のライフデザインという授業。
ちなみに手をあげた池高生は、担当の先生がしっかりサポート♪
▲子どもたちの笑顔のためのクリスマスイベント。お菓子もいっぱい詰めてます!
▲やることは、まだまだまだまだまだ、だだだだだだだだあります!
地産地消を実践!北海道産食材でピザづくり|3年次・家庭総合
前回の授業では、山本さんにお越しいただき、「消費者」としてどんな行動をとる?かについてゲームを通して考える授業でした。
前回の授業はこちら↓
今回はその学びを実践に移し、十勝産・北海道産の食材にこだわったピザづくりに挑戦しました!
※写真にエプロンや三角巾を着用していない生徒が写っていますが、授業では減点対象となっており、推奨しているわけではありません。
実習は二人一組で行い、1枚のピザを協力して作ります。
1:材料選び
タンパク質(ベーコンorウィンナー)から1つ
野菜から3品を選びます。
▲選ぶのも楽しいですよねー!!
2:生地づくり
十勝産・北海道産の小麦2種類から1種類を選び、生地をつくります
▲袋にいれてこねて、発酵させます
▶気分はピザ職人♪
3:具材の下ごしらえ
加熱が必要な具材はあらかじめ茹でるなどの下ごしらえをします。
4:トッピングして、オーブンへ!
▶まだかな、まだかな…(待ち遠しくてオーブン前で待機中)
そしていよいよできあがり!!!
▲どのピザも美味しそうです!!!!
熱々のうちに試食。
隣のグループと交換して味の違いを感じたりしていました。
「美味しい!」「うまい!」との声があちこちから聞こえてきます!!
(私も試食させてもらいましたが、めちゃくちゃ美味しかったです。
地産地消を選ぶと、絶品ピザができる。
消費者として何を選択するか、を実感しました。
煮物と味噌汁じゃない?和食の言葉と技を学ぶ時間|3年次選択・フードデザイン
今日の実習は、和食の「いりどりと止めわん」です。
知識のない私から見ると、「煮物と味噌汁」。
調べてみると…
①「煮物」と「いりどり」の違い
煮物:食材を煮て味を含ませた料理全般。和食の基本技法のひとつ。
いりどり:煮物の一種。鶏肉や根菜類を炒めてから煮る料理で、祝い膳や行事食にも登場。
「いりどり」になると、煮物ではありますが、ちょっと特別なニュアンスを持つことがわかります。
②「味噌汁」と「止めわん」の違い
味噌汁:味噌を使った汁物。日常的な和食の定番。
止めわん:会席料理や正式な献立の最後に出される汁物。味噌汁であることが多い。
「止め椀」は献立の締めくくりの椀物という位置づけで、内容は味噌汁であることが多いですが、すまし汁などの場合もあるようですね。
勉強になります!
さて、それでは実習の様子をお届けします。
今回の実習では、「二番出汁の取り方」や「材料の下処理」など、和食の基本技術を学びました。
数カ月にわたる実習を通して、生徒たちはグループでの作業にも落ち着いて取り組めるようになってきたように感じます。
▲取材を通して、生徒たちの雰囲気の成長も感じています。
盛り付けも非常に美しく仕上がり、見た目にも食欲をそそる一品に。
年末年始には、ぜひ家族と一緒に作ってみてほしいですね。
安全に動く力を身につける──柔道「受け身」授業|1年次・体育
池田高校には、立派な格技場があります。
(冬は少し寒いですが、それもまた味わいのひとつ…)
本日の体育の授業では、その格技場を使って柔道の「受け身」テストを行いました。
▲ごろん
▲ばーんっ!!
受け身は、柔道の基本であり、安全に転ぶための大切な技術。
体の使い方やタイミングを意識しながら、1年生たちは真剣に取り組んでいました。
▲1回ごとに拍手。同級生を応援する姿が温かい。
寒さに負けず、集中して動く姿が印象的でした。
この経験が、日常生活でもケガを防ぐ力につながっていくといいですね。
▲素敵な姿勢!さすが弓道部。
今年も開催できました!ハロウィーンパーティー2025|課外活動
昨年に引き続き、旧利別小学校を会場に、池高生によるハロウィーンパーティーを企画・実施しました。
9月から放課後などの時間を活用し、準備を進めてきた今回のイベント。
今年は昨年よりもさらに内容が充実し、ワークショップやミニゲームなど、子どもたちが楽しめる企画が盛りだくさんでした。
▲イベント数は昨年の3倍!
▲放課後準備の様子
▲前日準備には、地域の方も駆けつけてくれました。
池田町子育て係の皆さまと共催したミキハウスさんの「足育イベント」や、JA共済さんからの子ども向けプレゼントなど、地域の方々のご協力にも支えられ、温かく賑やかな時間となりました。
(役場広報係提供)
自分たちが楽しむことはもちろん、子どもたちの笑顔や反応を間近で感じながら企画を実行できたことは、生徒たちにとって大きな経験となったはずです。
多くの方々のご協力のもと、無事に開催できましたこと、心より感謝申し上げます。
静かな感動が広がる、校内ミニ発表会|2年次・音楽Ⅱ
1年次生に続き、2年次生でも合唱のミニ発表会が校内で行われました。
1年次生の様子はこちらからご覧いただけます
今回の曲は、合唱曲「春に」。 少人数ながらも、美しい三部合唱のハーモニーが校内に響き渡りました。
▲今回は時間に間に合い、たくさんの先生が駆けつけました
特に低音パートは人数が多く、全体のバランスを意識した歌唱が求められました。
以前、授業見学をした際には少し恥ずかしそうにしていた生徒たちも、今回は堂々と歌声を披露。 歌に込めた気持ちが、聴く人の心に静かに届くような、あたたかな時間となりました♪
▲聴衆からはそれぞれ一言コメント。
担任の山澤先生(保健体育担当)は、普段とは違う生徒の表情や姿に、成長を感じて感激している様子が静かに伝わってきました。
教科が違えば、生徒の見せる一面も違う。そんな発見があるのも、学校という場の魅力のひとつですね。
こだわりのデコレーション!ケーキづくり実習|3年次選択・フードデザイン
11月のフードデザインでは、ケーキ作りの授業が行われました。
1日目はスポンジケーキの焼成。 焼き上がりを待つ間に、2日目に向けてケーキの設計図を描き、必要な材料を話し合う「作戦会議」を行いました。
そして迎えた2日目。 3つの班がそれぞれに、個性あふれるデコレーションに取り組みました。
ある班では、スポンジがうまく膨らまなかったものの、その形を活かして工夫を凝らしていました。
▲生クリームを2種類使い、チョコの使い方に工夫を凝らしました
▲「ウニ」!!断面もきれいにできました!
▲見た目のインパクトがすごかったです
別の班は「断面美」にこだわり、フルーツがきれいに見えるように配置。高さを出すためにプラスチック型も準備して臨みました。
▲この方法を試すのは初めてだそうです。ナイス度胸!
▲フルーツたっぷり!シャインマスカットを始め、秋のフルーツがふんだんにはいっています
▲4等分しても大きい!甘さ控え目でフルーツとの相性が良かったです
もう一つの班のテーマは「誕生日ケーキ」。 「4月生まれで、いつも学校がなくて友達に祝ってもらえないのが寂しい…」というはるなさんのために、心を込めて作ったケーキです。
▲誕生日プレートも手書きで用意♪
▲クリームのデコレーションをするときには、みんなの応援が!
▶残念ながら欠席の主役のために、写真を送ります
▲可愛く仕上がりました!
▶カラースプレーの食感が楽しいケーキでした♪
完成後は、まさに夢のような“ケーキ食べ放題”状態に。 とはいえ、このあとに昼食も控えていたため、なかなか食べきれず…。
そこで、甘いもの好きな先生方にもお声がけし、みんなで試食大会となりました。
▲甘いもの食べるとみんな笑顔になっちゃいますね
甘い香りと笑顔に包まれた、あたたかな実習となりました。
小高連携第2弾!鬼ごっこ(体育)|2年選択・トレーニング
11月7日 午前
10月の第1弾「数学」に続き、今回は第2弾の小高連携事業を実施しました。
今回のテーマは、ずばり『体育(トレーニング)』です!
【活動の概要】
今回の活動は、小学校の「中休み」の時間帯に体育館で行いました。
種目は「しっぽ鬼」。
小学校の教頭先生から、児童の皆さんが鬼ごっこを大好きだというお話を伺いました。
活動前、高校生たちは「何人くらい来てくれるかな…」と少し不安そうな様子でした。
▲児童の皆さんが来る前の様子
【活動スタート!】
中休みが始まると、想定していた人数の数倍の児童が体育館に集まり、鬼ごっこへの熱意が伝わってきました。
高校生たちは、児童の元気いっぱいの姿に圧倒されながらも、楽しく交流を深めていました。
▲ルール説明の様子
▲しっぽ鬼の様子
▲2回戦の前に児童の中から鬼を募集
▲しっぽ鬼が終了した直後の様子
▲終了時のお礼
あっという間に20分間の中休みが終了。
児童の皆さんに楽しんでもらえたようで、高校生たちも充実した時間を過ごすことができました。
【高校生による振り返り】
活動後、高校生たちに今回の取り組みについて振り返りをしてもらいました。
〇活動前の期待度
5段階評価で平均4.6(5が「大いに期待していた」)
〇活動後の満足度
5段階評価で平均5(5が「非常に満足だった」)
〇小学生が活動や交流を楽しんでいると感じたか
5段階評価で平均5(5が「非常に楽しんでいると感じる」)
〇学びや発見
・小学生の純粋さや面白さ:100%
・チームで協力して活動を進める難しさ:40%
〇自由記述より抜粋
小学生が思ったよりも来てくれてとても楽しめた!
児童とのふれあいを通して、学びや気づきがあったようです。
次回の小高連携事業は、11月21日を予定しています。
児童の皆さんにまた会えるのを楽しみにしています!
高校生が挑戦!自分たちで計画した保育実習を実践|2年次選択・保育基礎
この日は、3回目の保育園実習。
なんと、高校生たちが自分たちで実習計画を立て、実際にクラスで活動を行う日です。
園児の発達段階に合わせて、
「どうしたら楽しんでもらえるかな?」「安全に遊べるかな?」と悩みながら準備を重ねてきました。
事前に保育士さんに計画を添削していただき、いざ本番です。
行きの車内は静か…みんな少し緊張している様子。
それでは、そんなドキドキの実習の様子をお届けします!
▲一緒に手遊び♪
2歳児クラス:ボーリング
秋をテーマにしたかわいいピンを手作り。
倒れると音が鳴る仕掛けもありました。
3歳児クラス:絵の具でトントンお絵かき&お手紙
好きな色の絵の具でトントンとスタンプ。枯れ木に葉っぱを色づけていきます。
早く完成したあとは、みんなで「大根抜き!」郷土遊びで大盛り上がりでした。
4歳児クラス:フクロウ&ジャック・オー・ランタンづくり
ハサミで切ったり、紙を丸めたり、テープで貼ったり。
いろんな動きを取り入れた工作で、子どもたちの集中力もアップ。
5歳児クラス:早口言葉&なんでもバスケット
ルールがわかると一気にヒートアップ!
初めての遊びに園児たちは大喜びで、高校生が帰ったあとも盛り上がっていたそうです。
たくさん準備をして臨んでも、園児が思いがけない動きをしたり、飽きてしまったり…。
けれど、それも大切な学びのひとつです。
▲たくさんのフォローと個別のフィードバックをいただきました
次回の実習では、4歳児クラス向けのお楽しみ会を予定しています。
体験から学びへ——また新しい挑戦が待っています!
貴重な機会をいただいた池田保育園の皆さま、本当にありがとうございました。
とかち企業業種説明会 とかち学校、企業交流会へ|1年次・産業社会と人間、2年次・総合的な探究の時間
高校1〜2年生向けの企業との交流授業がありました。
場所は帯広市内(池田から車で30分)で、初参加の池田高校を含めた3校合同で、十勝の企業の大人たちと交流するというイベントでした。
目的は……
・十勝にどんな仕事があるの?
・十勝の仕事の現状や魅力を知ろう
・より良い進路選択のきっかけにしてほしい
・交流を通して、社会人(社会)に慣れよう
このような思いが込められていました。
参加企業はというと、建設、旅館、製造、美容、保育、小売、製材、アパレル、土木、リサイクルなどなど、そしてフリーランス(農家、カメラマン)と、とてもバラエティに富んだラインナップです。
高校生たちは会場を歩き回り、気になった会社や大人のいるテーブルを見つけてちょこんと座って緊張の初対面を経験します。
企業の大人からは……
「十勝は好き?」
「十勝を知ってほしい」
「今はとにかく、好きなことを続ければいいよ」
「好きなことを伸ばそう!苦手は後からついてくるから」
「何をしていいのかわからないのはみんな同じ」
「勉強は苦手だけど、学ぶのは好き」
「はじめからこの仕事に興味があったわけじゃないんだ。でもちょっとしたことがきっかけで始めたら興味を持ちはじめて、今でも続けられてるんだ」
フリーランスの大人からは……
「ないなら自分で作ればいい(やりたいことをゼロイチで生み出す)」
「やり方はいくらでもあるよ」
「十勝を飛び出したかったのは、地域や子どもたちの未来のことを語っている大人に出会ったことがなかったから」
「十勝が好きな高校生が多くてびっくりしたけどうれしい」
大人との交流で、高校生たちの頭はぐらぐらしていると思います。
「カレーを作って、地球を守る?」|3年次・家庭総合
いろいろな形で池田高校に関わってくださっている山本健太さん。
この日は「北海道地球温暖化防止活動推進員」として授業に来てくださいました。
授業は、次の2つのお題について考え、意見を共有する時間から始まりました。
Q1 地球温暖化防止について知っていること
【生徒から】
・二酸化炭素減少
・温室効果ガス
・再生可能エネルギー
Q2 地球温暖化防止に向けて意識的に行動していること
【生徒から】
・冷蔵庫の扉の開け閉め
・ごみの分別
・歩く
今日の授業のテーマは「カーボン・フットプリント」。
製品やサービスが生まれてから使われ、廃棄・リサイクルされるまでに排出される温室効果ガスの量を、二酸化炭素(CO2)に換算して“見える化”した数値のことです。
山本さんは言います。
「教科書的な知識を学んでも、自分の行動を変えるまではなかなか難しい。だから“遊び”を通して考えてみよう!」
カレーづくりゲームで学ぶ温暖化
今回の授業では、生徒たちが「カレーを作る」ゲームに挑戦。
限られた予算4,000円の中で、どこで何を買うかを選びながら、価格と同時にカーボン・フットプリント(GHG:温室効果ガス排出量)も計算していきます。
カードを引くたびに思わぬ展開が。
「とりあえず安いのから選んじゃう?」
「環境に良いほうがいいのかな?」
「幕別で買おうよ」
「この金額なら、余裕で2日は食べれるよね」
生徒たちの声が飛び交います。
絵を描いてくれたのは、1年生の山本さんと石橋さん。
このゲームをプレイするのは、池田高校が“初”とのことです。
勝敗の行方は…
ゲーム終盤では「温暖化防止賞」「環境貢献賞」が発表されました。
中には、「とにかく安く!」と近場のものを選んだ結果、イベントカードで“違法伐採”などのマイナス要素を引いてしまったグループも。
一方、「ルールの裏を読んで攻略法を探す」グループも現れ、ゲームのメタ読みまで起こる熱戦に。
「知る」と「変わる」のあいだに
最後は、それぞれのグループがカードを見直し、もし別の選択をしていたらどうなっていたかを振り返りました。
実際の行動は、すぐには変わらないかもしれません。
でも、ゲームを通して気づいたことがありました。
このゲームでは、最初にわかるのは「価格」だけ。
それは私たちの普段の買い物と同じです。
けれどもし、環境への負荷があらかじめ“見える化”されていたら、選び方は変わるでしょうか?
山本さんは問いかけます。
「知らせるだけで人は変わるわけじゃない。じゃあ、どうすれば“行動”が変わるだろう?」
生徒たちは、消費者としての自分の立場を考えながら意見を出し合いました。
「環境庁の“デコ活アクション”のように制度を整えることも大切だけれど、『高い』『お金がかかる』という現実もある。 それでも、ちょっと意識が変わるだけで選択は少しずつ変わるかもしれない。」
▲環境庁のリーフレット「デコ活」のすすめ(令和7年10月時点)より
山本さんはこう締めくくります。
「行動がすぐには変わらなくても、アンテナが高くなるだけで違う。この授業がその“きっかけ”になればうれしいです。」
最後に、生徒たちはゲームの改善点や新しいルールのアイデアも出し合いました。
「変わる」「変わらない」——どちらの考えも大切にしながら、どうすれば行動につながるのかを一緒に考えた授業となりました。
薬物の危険性を知る「薬物乱用防止教室」|全年次・行事
10月30日 午後
本日、全学年を対象に「薬物乱用防止教室」を実施しました。
講師には、北海道薬剤師会副会長の宇野雅樹様をお迎えし、薬物に関する正しい知識とその危険性についてご講演いただきました。
◀講師の宇野先生 ▶司会の佐々木さん
【薬の役割と正しい使い方】
講演の前半では、薬の語源や役割、正しい使用方法についてご説明いただきました。
「薬も毒も同じものであり、健康な体づくりが大前提である」との言葉が印象的でした。
アッパー系、ダウナー系、オーバードーズといった専門用語についても、わかりやすく解説していただきました。
【薬物乱用とは】
薬物乱用とは「社会のルールから外れた方法や目的で薬物を使用すること」であり、たとえ一度の使用でも乱用に該当することを教えていただきました。
法律で規制されている薬物についても詳しく説明があり、身近な地名「麻生」や「大麻」、麻の原料についての話も交えながら、理解を深めました。
【健康への影響と情報リテラシー】
薬物使用が健康に害を及ぼす理由について、脳の画像を用いて説明がありました。
「黒く写っている部分は脳が死んでいる箇所で、回復はしない」とのことでした。
大麻を使用している人の作文も紹介され、記憶力の著しい低下により、完成までに数日かかる実例が示されました。
また、SNSなどを通じて「大麻は安全」といった誤った情報が広がっている現状にも触れ、情報リテラシーの重要性が強調されました。
【オーバードーズの現状】
市販薬によるオーバードーズ(過剰摂取)についても言及がありました。
本人も「悪いこと」と理解しながら使用してしまうケースが多く、快楽を求めているわけではなく、「現実から逃げたい」という心理が背景にあるとのことです。
【生徒代表からの感謝の言葉】
講演の最後には、3年次生の松井さんより感謝の言葉が述べられ、薬物乱用防止教室は無事終了しました。
宇野先生には、お忙しい中、丁寧でわかりやすいご講演をいただき、誠にありがとうございました。
【生徒の感想より】
講演後、生徒たちから寄せられた感想の一部をご紹介します。
Q 本日の講演の内容で、印象に残った言葉や内容はどのようなことですか。
A1 違法薬物は興味本位でやることが多いがオーバードーズは興味本位でやるのではなく、やる本人が困っていたり悩んでいたりして現実から逃げ出そうとする時にやることが印象に残った。
A2 大麻を乱用した人の書いた作文が、子供が書いた作文みたいになっていてかなり強く印象に残った。
Q 講演を聞いて、どのようなことを考えましたか(感じましたか)。
A1 薬剤師の方から聞くお話はまた違う目線が入っているので新鮮だった。
A2 自分の身の回りでそういうことで苦しんでいる人がいたら、力になれるんじゃないかと考えた。
社会人に聞いてみよう!~地域人インタビュー~|1年次・産業社会と人間
10月22日と29日の2日間にわたり、1年次生全員による「地域人インタビュー」を実施しました。
この授業は、池田町内外で活躍されている地域の方々にお話を伺い、生徒が仕事や人生について深く考えるきっかけを得ることを目的としています。
一部生徒は地域の方の職場を訪問し、現場の雰囲気を肌で感じながらインタビューを行いました。
実際の職場でお話を伺うことで、仕事の魅力ややりがいをよりリアルに感じ取ることができました。
今回は、美容、公務員、自動車整備、神職、スポーツ、ビジネス、保育、福祉支援、林業など、幅広い分野でご活躍されている方々にご協力いただきました。
貴重なお時間を割いてご参加くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。
皆さまのご協力のおかげで、今年度もこの企画を無事に実施することができました。
活動の様子
▲ 10月22日は多目的室には5つのブースが設けられ、各分野の方々からお話を伺いました
※1つは現地取材です
▲ 生徒たちは事前に質問を準備し、積極的に深掘りを行いました
▲ お仕事の内容や、職業を選んだ理由、やりがいなど、たくさんの貴重なお話を聞くことができました
インタビュー後には振り返りを行い、「何を感じたか」「これからどうしたいか」について考えを深めています。
ぶどうから広がる科学の世界~施設見学編~|1年次・科学と人間生活
10月20日 午前
9月下旬には町長による講話、10月上旬にはブドウ畑での収穫体験を実施しました。
これまでの活動の詳細は以下からご覧いただけます。
・池田町のアイデンティティを学ぶ「ワイン学」|1年次・科学と人間生活(講話)
・今年もぶどう収穫を行いました|科学と人間生活・1年次(ブドウ収穫)
今回は第3回目の見学として、池田町のワインについて、歴史・製造工程・地理などを学ぶ時間となりました。
今回も、池田町ブドウ・ブドウ酒研究所 製造課長の東様よりご説明いただきました。
お忙しい中、誠にありがとうございました。
赤ワインの仕込み工程
まずは赤ワインの仕込みの様子を見学しました。
除梗(じょこう)破砕機で枝と実を分け、液体がタンクに流れ込んでいきます。
これがワインの原料となり、町民用のロゼワインやブランデーに加工されるそうです。
▲枝ごとブドウが入れられ除梗破砕機で仕分けされます
▲液体が大量に出てきました
ワインとブランデーの歴史
東様からは、池田町におけるワイン・ブランデー造りの背景について、以下のような説明がありました。
1960年代の寒冷な気候ではぶどうが完熟せず、酸味が強くワインには不向きでしたが、ブランデーには適していました。
フランス・ボルドーの例を参考に、池田町でも酸っぱいぶどうを活用したブランデー造りが始まりました。
ロゼワインのように発酵させた後、蒸留を繰り返してアルコール度数を高め、熟成年数に応じてVS、VSOP、XOなどのランクに分類されます。
以前はXOを出すのに15年以上かかっていましたが、現在は8年程度で可能になっています。
2014年のNHKドラマ「マッサン」以降、蒸留酒ブームが再燃し、ウイスキーとともにブランデーも注目されるようになりました。
1993年以降途絶えていた製造が2015年から再開され、現在は熟成年数を表示した商品が市場に出ています。
ワイン造りの歴史と地域の工夫を知る貴重な機会となりました。
スパークリングワインの製法と設備
池田町は、日本で初めてシャンパーニュ製法を導入した地域とのことです。
▲普段立ち入ることのできない場所に入って説明を受けることができました。
工場内の様子と工程
工場に入る前のタンクには、ほぼ完成されたワインが入っています。
樽は長時間かけて乾燥させて作られます。
瓶は新品でも洗浄して使用します。
▶コルクダストや漏れの確認をする機会です
ワインの貯蔵と管理
1969年からのワインが貯蔵されており、アルファベットで種類を分類しています。
▲こちらも一般の方は入ることのできない施設
▲利別小学校から寄贈された棚も活用
▲1年次生の誕生年のワインを発見!
タンク内は澱と液体に分かれ、週2回継ぎ足しながら空気に触れないよう満量で管理(15度・湿度70%)します。
地理と品種改良の学び
池田町の地理について説明を受けました。
土壌の違いがぶどうの味に影響することや、品種改良の工夫についても学びました。
生徒代表の謝辞
最後に、生徒代表の松村さんより謝辞が述べられました。
見学を通してワインがとても身近に感じられるようになり、特にスパークリングワインの作り方など、これまで知らなかったことを学べてとても興味が湧きました。
北海道に来て半年ほどの自分にとって、今回の体験は貴重で楽しいものでした。
2時間にわたる丁寧な説明と案内、ありがとうございました。
来週以降、今回の学びをもとに学校でレポートを作成する予定です。
いまの安全も、未来の安心も。この水路が支えている|2年次・総合的な探究の時間
今年度の2年次生は、「防災」に関わる授業・体験・見学を多く行っています。
この日は、北海道開発局の帯広河川事務所の皆様のご協力をいただき、学習・施設見学をさせていただきました。
まずは、事務所で座学。千代田新水路ができた経緯や、しくみ。エコロジーパークとの関係や、実験水路、魚道観察室などの施設があることがわかりました。
▲普段聞き慣れない用語が多く、真剣に聞き入ってしまいました。
事務所から、バスで移動。
とにかく広い!
写真では伝わりにくいのですが、360度壮大な景色が目の前に広がります。
▲広い!そして秋晴れの良い天気!
下を覗くと、水の境目が見えます。
緑部分がたくさん水があるところ、濃い青は、分流堰でせき止められて僅かな水が流れています。
ここが、十勝川本川と、新水路の分かれ目。
右の写真では、エコロジーパークと白鳥がみえます。
▲広く、風もよく通り抜けます
写真だとわかりにくいのですが、個人的に感激したポイントはここです。
ここは、新水路の実験水路です。幅30メートル、延長1300メートルあります。
ここで行われている実験がすごいのです!!
河川堤防の決壊による被害の軽減に向けた研究がここで年単位で計画して行われているのですが、実河川スケールで行えるのは、世界的にも珍しいとか。
1年前に行われた実験では、このスペースに「家」をおいてデータをとったそうです。
たくさんのセンサーやドローン、5時間にわたる実験により様々なデータがとれました。
スケールの大きさと重要性にあらためて驚いた瞬間でした。
次に見学したのは、魚道&魚道観察室です。
先程の新水路、水がいきなりなくなるとそこにいた魚は困ってしまいます。そこで魚用の道をつくり、私達は観察することができます。北海道で他にこういった設備があるのは、千歳のサーモンパークくらいでしょうか。
▲魚に関するたくさんのことが学べます
▲水音の迫力もすごいですし、湿度もあります。
横から、そして下から魚を観察することができます。
▲みつけたよ!▶わかりやすく写真の色補正をしています
ここ、魚道観察室は「ととろーど」と呼ばれ、日中説明員の方が常駐しています。
鮭の遡上に関する興味深い説明もたくさんしてくださいました。
入場無料!これは、8−9月の鮭が遡上する時期にきてみたくなります!
たくさんの気づきと学びの時間をありがとうございました。
コラボ授業【完】作った食器で調理・実食♪|2・3年次選択・フードデザイン&工芸基礎
夏休み前から行ってきたコラボ授業の集大成の授業が行われました。
これまでの様子はこちらから↓↓
フードデザイン×工芸のコラボ授業|2・3年次選択・フードデザイン&工芸基礎
フードデザイン×工芸のコラボ授業(色付け)|2・3年次選択・フードデザイン&工芸基礎
授業前日にいったん全員集合!自分たちの食器を確認し、予め洗っておきます。
▲私の器どこー!?
そして、いよいよ調理実習。
今回は、椀と小皿と平皿を作成しました。
この食器に盛り付けるのは
「炊き込みご飯」「だし巻き卵」「白身魚のホイル焼き」です。
こっそり…(ひび割れて汁物が入れられなかった中でのバランスメニューです!)
▶黒いエプロンは陶芸の師匠です!ニコニコしながら見守ってくれています
▲途中、設備トラブルがありながらも時間内に完成できました!
完成品の一部を御覧ください!
だしまきたまごをハート型に盛り付けるあたりは、高校生のセンスが光ります!
しかも、このだし巻き卵、丸いフライパンで作っているんですよ。
なかなか難易度が高い中、上手に巻いている生徒たち。脱帽です。
陶芸の授業で作った器。
なんとなくかっこいいかな?なんて感性で作ったものが、食卓にのると違和感があったり実用的ではなかったりすることがあるかもしれません。
なにかをすることが点の経験ではなく、線として実感できる経験なのかな〜と取材をしていて思いました。
池田高校の授業は面白い!
小高連携が始まる!第1弾は数学(算数)|2年選択・数学Ⅱ
10月15日 午前
池田小学校のみなさんのご協力により、今年度も小高連携を実施することができました。
第1弾のテーマは『数学』です!
↓↓↓ 準備の様子はこちらからご覧いただけます ↓↓↓
今回の活動は、小学校の中休みの時間帯に南側玄関付近で行いました。
▲児童の皆さんが集まってきました
今回の内容は、1〜9の数字を一つずつ使って、3×3のマスを埋めるパズルです。
縦・横・斜め、どの列をとっても合計が「15」になるように数字を配置するというルールです。
▲このようなイメージです
▲高校生や大人(小学校の教頭先生含む)に質問しながらマスを埋めます
▲答え合わせ中・・・合っているかな?
あっという間に中休みの20分間が終了しました。
児童のみなさん、楽しんでもらえたでしょうか?
最後に、この取り組みについて高校生のみなさんに振り返りをしてもらいました。
〇活動の満足度
5段階評価で平均4.75(5が「大満足」)
〇小学生が活動や交流を楽しんでいると感じたか
5段階評価で平均5(5が「非常に楽しんでいると感じる」)
〇学びや発見
・小学生とのコミュニケーションのコツをつかんだ:100%
・より良い準備の仕方を学べた:75%
〇自由記述より抜粋
小学生と交流できる体験はとても良いと思いました。高校側の人数がもっと多ければ、規模を拡大してさらに交流を深められるのではないかと思います。
次回の小高連携は11月7日です。
児童のみなさん、次回も高校生と一緒に楽しく学びましょう!
3カ月ぶりの再会!『池守ストラップ』作成|2年次選択・ライフデザイン
〈キンチョー×スマイル〉
3ヶ月ぶりの再会を果たしたのは、ライフデザイン(池高の選択科目)の生徒と中札内高等養護学校幕別分校の生徒でした。
3ヶ月前に一緒に森に入って白樺の木を切り倒して、その丸太から樹皮を剥がして、『池守ストラップ』という商品を作るために再会しました。
池高生チームが幕別分校チームに教えながら……という流れ。キンチョーします。説明もうまくできません。残る手段は、スマイル!
1時間ちょっとの作業時間(交流)だったけど、積極的に会話を交わさずとも、そこは同じ空間で同じ作業をする仲間です。言葉以上の交流ができたんじゃないかなぁ。
幕別分校の先生方も生徒に負けじと、まん丸作業に取り組んでいたのが印象的でした。
池高から幕別分校へのプレゼント(ストラップの仕上げという名の宿題)も渡してきました。
出来上がりが楽しみです♪
▲「指も削れちゃう」と心のなかで叫びながら、まん丸になるまで削る!ストラップにつける球体になるまで、ちいさな木のブロックをひたすら削ります。(通常は1時間ほどかかるそう)!
▲削った白樺の球体を、アメジストやヒスイと一緒にストラップにくっつけます。別チームはPOP作り。幕別分校のみんなはアプリを使いこなして、それぞれ個性の光ったデザインで制作!
▲こもれびこぼれて秋高し
公園が美術教室|2年次選択・美術表現
秋の気配の中
夏休み明けの美術の時間。
今学期も帯広を拠点に活動する画家、佐藤真康先生が講師として池高生たちに美術の楽しみ方を伝えに来てくれました。
今日は教室を抜け出して、外へ飛び出しました!向かった先は……
北海道の原生樹木が現存する、学校隣の公園。
十勝の9月は、日中の気温は高めとはいえ、もうすっかり秋の気配に包まれています(朝晩の気温は15℃前後)。
池高生たちも秋の気配に誘われて、爽やかな気分で画板に向かっていました。
来週はマイボトルと虫除けスプレーは必須だということがわかった授業なのでした!
▲芝生のグラウンドを突っ切って、原生の森へ!
▲木立のトンネルは、いつ来ても気持ちがいいです
▲パークゴルフのグラウンドを見渡しながら
▲さらにイメージを膨らませるために、森を散策
▲森のあちこちで笑い声が?リスたちが池高生に笑いかけていました(見上げた先にリス)♪
2年次保健 「池田町下水道管理センター」を見学
10/27(月)の2年の保健で、地元池田町の下水道管理センターを見学させていただきました。
今回は「ごみの処理と上下水道について」の学習テーマのもと、池田町役場や施設担当の皆様にご協力いただきました。
はじめは、町から集められた下水や汚泥が段階的に処理されていく過程を見せていただきました。
強烈なにおいや濁った水など、五感に入る刺激は大きかったですが、自分たちの生活排水がどのように処理されるかを深く学習することが出来ました。
後半では、管理室や処理水の実験室などを見学しました。
化学薬品で下水を処理していると考えている生徒も多かったですが、実際は微生物の力を使っていることなど新しい発見もたくさんありました。
今回の施設見学で、上下水道のシステム理解し、ごみの分別の重要性をより再認識することが出来ました。
また、微生物など動植物と共存していることや、循環した社会の中で生活していることなど、自分たちの立場を考える機会となりました。
ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。