2026年6月の記事一覧
白樺樹液の活用方法を探る(調理②)|2年次選択・ライフデザイン
6月23日 午前
白樺樹液を使った“地域コラボ・ドーナツ試作”を行いました。
※前回の白樺樹液活用学習の記事はこちら
2年次ライフデザインでは、池田町の森が育む地域資源「白樺樹液」をテーマに学習を進めています。
前回の調理実習に続き、今回は 地域のお店「KIYOMI DONUTS」さんとのコラボ企画として、白樺樹液を使ったドーナツの試作と試食会を行いました。
池田高校の向かいにある人気店「KIYOMI DONUTS」さんが、今年度の学習に協力してくださいました(地域コラボ)。
今回は、実際にお店のドーナツをベースに 4種類の試作を行いました。
ケーキドーナツ/イーストドーナツをベースに
・白樺樹液の割合を変える
・白樺の葉を生地に練り込む
・ホワイトチョコに葉を混ぜ込む
など、複数のパターンを制作し、味や香りの違いを確かめました。
試食では、樹液の甘さや葉の香りなど、香り・食感の違いがはっきり感じられる 仕上がりに。
生徒たちは「森の恵み」を食を通して体感しながら、地域素材の魅力を再発見していました。
KIYOMI DONUTSさんには、
・作り方の工夫
・材料へのこだわり
・試行錯誤のエピソード
などを丁寧に教えていただき、生徒たちは商品づくりの裏側を知る貴重な機会となりました。
今後は今回試作したドーナツを池田町のイベントで実際に販売する予定です。
どんな商品として完成するのか、今後の展開がとても楽しみです。
白樺樹液の活用方法を探る(調理①)|2年次選択・ライフデザイン
5月29日 午前
今日は白樺樹液を活用する学習(調理)を行いました。
池田町の森が育む地域資源「白樺樹液」をテーマに、2年次ライフデザインの授業で白樺樹液の活用方法を探る学習(調理)を行いました。
生徒たちは、樹液の特徴を生かした料理づくりに挑戦し、味・香り・食感の違いを自分の舌で確かめながら学びを深めました。
まず、生徒のアイデアから 「ピザ」 と 「だしまき卵」 の2品を試作しました。
樹液の割合を変えたり、白樺の葉を加えたりするなど、さまざまな工夫をしながら調理を進めました。
だしまき卵は、次の3種類を作り、食べ比べを行いました。
・通常のだし
・水+白樺樹液(半々)
・水分をすべて白樺樹液にしたもの
食べ比べでは、次のような違いが見られました。
・通常よりふわふわした食感であった。
・樹液100%は 甘みが強く、違いがはっきりわかった。
・葉を入れすぎると 苦味が出ることが確認できた。
ピザ生地では、次の2種類を作成しました。
・生地に白樺樹液を練り込んだもの
・生地に白樺の葉を混ぜ込んだもの
試食した感想は次のとおりです。
・樹液入りは ほんのり甘く、砂糖より控えめな甘さである。
・葉入りは 独特の香りが立つ。
今回の実習では、実際に手を動かし、味や香りの違いを体験することで、自分の言葉で「違い」を説明できる力がついたり、地域資源を自分の手で確かめる学びが積み重なったりといった学びが得られました。
池田町ならではの素材を活かしながら、地域とつながる実践的な学びが今後も続いていきます。
清見坂にベゴニアを植えました! 〜全校で取り組む地域美化活動〜|全年次・LHR
6月18日 午後
心地よい風が吹く初夏の一日、今年度も全校生徒が力を合わせて「清見坂」の花壇整備に取り組みました。
この活動は、地域貢献の一つであり、町と学校をつなぐ清見坂を彩る大切な取り組みです。
今回は、2種類のベゴニアを約700株植栽しました。
生徒たちは一株一株を丁寧に植え付けていきます。
オレンジや黄色の花々が並ぶ花壇は、これから夏に向けて清見坂を鮮やかに彩り、通る人の目を楽しませてくれることでしょう。
作業中、生徒たちからは次のような声が聞かれました。
「地域に自然を増やせて、いい気分です。」
「自分たちが通っている坂道がきれいになると嬉しいです。」
「池田高校といえば清見坂!この坂に愛着がわきます。」
「清見坂を通る人が、きれいだなと思ってくれたら嬉しいです。」
花を植えるというシンプルな作業の中にも、地域を大切に思う気持ち、自分たちの手で環境を良くしていく喜びが込められていることが伝わってきました。
また、互いに声をかけながら作業を進める様子からは、池田高校の「チーム力」や「思いやり」が自然と表れていました。
地域とともに成長する池田高校。
今回の活動は、生徒一人ひとりが地域への思いを深め、自分たちの町を自分たちの手で美しくするという意識を育む貴重な機会となりました。
本活動にあたり、花苗をご提供いただいた池田町役場水道課の皆さまに心より感謝申し上げます。
これからも、地域とともに歩む学校として、さまざまな活動に取り組んでまいります。
地域福祉をテーマに時事問題研究の授業を実施しました|3年次選択・時事問題研究
6月18日 午前
今回のテーマは 「福祉」と「地域のつながり」 です。
授業では、社会の動きを自分ごととして捉え、地域課題や福祉について理解を深める学習を行っています。
今回は、池田町社会福祉協議会 地域福祉係長の畠中様 と、ふまねっとサポーターズ池田 の皆さまをお招きし、地域福祉の現状や通いの場の役割についてお話を伺いました。
なお、ふまねっと運動の体験は前回の授業で実施しており、今回はその経験を踏まえてサポーターの皆さまから直接お話を聞く形で授業を進めました。
【前時の様子】
生徒からの質問①「どうしてふまねっとを始めたのですか?」
サポーターの皆さまは、それぞれのきっかけを語ってくださいました。
・健康を守りたいと思った
・友達づくりや人とのつながりを求めて参加した
・誘われて参加してみたら想像以上に楽しく、続けるうちに健康にも良いと実感した
・仕事を辞めた後、家にこもらないようにと始めた
10年以上続けている方もおり、ふまねっとが生活の張り合いや仲間づくりにつながっていることが伝わりました。
生徒からの質問②「ふまねっとを続けて感じた効果はありますか?」
こちらの質問にも、サポーターの皆さまが丁寧に答えてくださいました。
・足を上げる・つまずかないように意識する習慣がつき、転倒予防につながった
・人と話す機会が増え、気持ちが明るくなった
・仲間と支え合う関係ができ、生活に楽しみが生まれた
・一人暮らしでも外に出るきっかけになり、閉じこもりを防げた
特に「仲間とのつながり」が多くの方の共通点でした。
続いて、畠中様より「福祉とは何か」についてお話をいただきました。
・福祉は「特定の人のため」ではなく、すべての人に関わるもの
・病気・事故・災害・高齢化など、誰もが生活に困る状況になり得る
・だからこそ、地域で支え合い、支えられる関係をつくることが福祉
池田町の人口や高齢化率、地域のつながりの変化についても紹介され、生徒たちは「福祉は自分たちの生活にも深く関わるもの」であることを学びました。
授業後半では、町内で行われている多様な「通いの場」について紹介がありました。
・ココトレ・フィットネス
・ロココサロン
・ふまねっと など
これらの場には多くの町民が参加しており、健康づくり・仲間づくり・閉じこもり予防 に大きな役割を果たしています。
利用者数のデータも示され、通いの場が地域の支え合いを生み出す重要な仕組みであることが強調されました。
授業のまとめとして、畠中様から生徒へ次の3点が伝えられました。
・福祉はすべての住民に関わりのあること
・福祉の大きな課題は「高齢化」と「人口減少」であること
・地域が発展していく唯一の方法は、人と人がつながり続けることであること
そして最後に、「地域共生社会について、ぜひ皆さんにも考えてほしい」というメッセージが送られました。
今回の授業を通して、生徒たちは「福祉は特別なものではなく、日常の中にあるもの」であることを学びました。
池田町社会福祉協議会の皆さま、ふまねっとサポーターズ池田の皆さま、貴重な学びの機会をありがとうございました。
今年度もコラボ授業が始まりました|3年次選択・フードデザインと工芸基礎
6月17日 午前
今年度も、フードデザイン×工芸基礎のコラボ授業がスタートしました。
まず、いきがい焼き制作で使用する粘土をご提供いただいた 池田町の皆さまに深く感謝申し上げます。
本日の授業テーマは『手びねり』。
生徒たちは、粘土を使ってお茶碗とお皿(たたら皿)の制作に取り組みました。
制作は 本日と明日の2回(計4時間) で行います。
手びねりの基本手順は以下のとおり。
・粘土(約500g)を3等分にする
・底作り(ろくろに置いて平らにする)
・紐を積む①(1周で切り、圧着して土台と一体化)
・紐を積む②(高さが均一になるよう上から押さえながら接着)
・粘土を締める(厚みと高さをキープ)
・粘土を薄くして形成
・上部を締める
生徒たちは悪戦苦闘しながらも、集中して一生懸命に取り組んでいました。
粘土の扱いに苦戦しつつも、形になっていく楽しさや思いどおりにいかない難しさを味わいながら、各自が丁寧に作品を仕上げていました。
今後の予定は、7月のエルム祭で作品を展示(予定)、9月中旬の調理実習で今日制作した器を実際に使用します。
自分の手で作った器で料理を盛りつける体験は、きっと特別なものになります。
完成がとても楽しみですね。
きまぐれコンサート 開催しました|吹奏楽部
6月13日 午後
本日、池田町田園ホールにて 「きまぐれコンサート」 が開催されました。
本校吹奏楽部ダンプレをはじめ、足寄・池田・本別高校合同バンド、池田中学校吹奏楽部、社会人バンドなど、計8団体が出演し、会場は立ち見が出るほどの盛況となりました。
ご来場いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
また、準備・会場案内・受付対応など、運営面で多大なご協力をいただいた保護者の皆さまにも深く感謝申し上げます。皆さまの支えがあってこそ、安心してコンサートを開催することができました。
足寄・池田・本別高校合同バンドの演奏は3曲を披露しました。
限られた練習時間の中でも息の合った、完成度の高い演奏を届けてくれました。
特に、有名アニメのテーマソングでは、古城先生の熱のこもった指揮と部長小西さんのソロが会場を大いに盛り上げ、客席から大きな拍手が送られました。
池田高校ダンプレのステージは5曲を披露しました。
各年次1名ずつという少人数ながら、ステージ上では人数を感じさせないエネルギッシュなパフォーマンスを展開しました。
曲間のMCでは、観客の笑いを誘う軽快なトークで会場を和ませ、演奏では息の合ったアンサンブルと力強いリズムが響き渡りました。
ダンスでは、キレのある動き表情豊かなパフォーマンス、会場全体が手拍子で一体となる場面など、ダンプレの魅力が存分に発揮されたステージとなりました。
まさに 「池田高校らしさ」 が光る時間でした。
おわりに、多くの皆さまにご来場いただき、誠にありがとうございました。
生徒たちはステージを重ねるごとに確かな成長を見せています。
今後とも温かいご声援をよろしくお願いいたします。
海外協力隊の活動とSDGsを学ぶ出前授業を行いました|1年次・産業社会と人間
6月10日 午後
本日は、JICA北海道(帯広)より 川向陽子氏、五十嵐みちほ氏をお招きし、海外協力隊の活動 と SDGs について学びました。
前半は、川向氏からご自身の経験を交えながら JICA海外協力隊 についてお話しいただきました。
海外協力隊とは、
・開発途上国の課題解決に向けて活動するボランティア
・現地の人々と生活を共にしながら、技術や知識を活かして支援する取り組み
であることを教えていただきました。
これまでに 99カ国 へ派遣されているそうです。
経験から大切だと感じたのは、
・相手の思いを聞く
・じっくり話す
・一緒に考える
という3つの姿勢であると語ってくださいました。
後半は、五十嵐氏の進行で『海外協力隊SDGsカードゲーム』に取り組みました。
生徒たちは海外協力隊になったつもりで、カードに書かれた「人・物・施設」などのリソース(例:職人、村長、工場、太陽電池など)を使い、地域の課題解決に挑戦しました。
今回のテーマは「ミクロネシア連邦は遅刻が当たり前」。
各チームはカードをもとに話し合い、
・「お菓子」カード → 遅刻しなかった人にお菓子を配る
・「職人」カード → 職人がバスを作り、遅刻しないように送迎する
など、ユニークなアイデアが次々と生まれました。
ゲームの最後には、SDGsの17番目の目標「パートナーシップで目標を達成しよう」が最も重要であり、今日の活動そのものがその実践であると五十嵐氏からお話がありました。
授業の最後には、生徒から
「今日学んだことをこれからの学校生活に活かしたい」
という言葉がありました。
海外協力隊のお話とカードゲームを通して、国際協力の考え方や、課題解決に向けて協働する姿勢を学ぶ貴重な機会となりました。
JICA帯広の皆さま、本当にありがとうございました。
インターンシップが始まる!|2年次・総合的な探究の時間
6月9日
池田高校では、本日より インターンシップ(職場体験) が始まりました。
4月から、名刺ケースづくり、名刺講話、企業へのアポイント電話、事前打合せなど、生徒たちは多くの時間をかけて準備を進めてきました。これらの学びを、今日からのインターンシップでどのように活かしていくのか、期待が高まります。
インターンシップでは、これまでの準備で身につけたマナーやコミュニケーション力を活かしながら、それぞれの企業で業務に取り組んでいます。学校では経験できない多様な活動が行われています。
働く大人の姿を間近で見ることで、仕事に向き合う姿勢や責任感、チームで働くことの大切さを肌で感じ取ることができます。
さらに、休憩時間や移動の合間には、職場の方々から、仕事を選んだ理由やこれまでの経験、仕事のやりがいといった 人生の先輩としてのリアルな話 を聞く場面もあります。こうした対話は、生徒にとって大きな刺激となり、将来を考える視野を広げる貴重な機会となるはずです。
今回のインターンシップが、高校卒業後の進路実現に向けて実りある経験となることを願っています。
今回、生徒を受け入れてくださった企業の皆さま、誠にありがとうございます。
ご迷惑をおかけする場面があるかと思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
進学フェス参加を通して、生徒が伝える力を発揮しました|課外活動
6月6日~7日
池田高校は、札幌で開催された『地域みらい留学 日本まるごと高校フェスin札幌』(北海道新聞社など主催)に参加し、中学生・保護者の皆さまに本校の魅力を直接お伝えしました。
本校が今回のフェスに参加した目的は、次の2点です。
・中学生・保護者への魅力発信
中学生ならびに保護者の皆さまに池田高校の教育活動を直接知ってもらい、進路選択の一つとして検討してもらうこと。
・本校生徒の成長機会
本校生徒が説明役として参加することで、池田高校の魅力を再確認し、「伝える力」や「傾聴力」を育むこと。
今回の説明には、3年次生・佐々木さんと山澤先生、役場関係者2名が参加しました。
佐々木さんは、はじめこそ緊張した様子でしたが、次第に表情が和らぎ、参加者と積極的にコミュニケーションを取っていました。
作成したスライドをもとに、池田高校の魅力を丁寧に、分かりやすく説明する姿が印象的でした。
また、他校の高校生との交流もあり、「同年代の生徒がさまざまな環境で努力していることを知る良い機会になった」
と感じられる場面もありました。
佐々木さんから、「緊張したが、たくさんの方と交流でき、良い経験になった。池田高校では授業で発表する機会が多々あるので、今回はその経験を活かすことができたと思う。自分のコミュニケーション能力や社会性を再認識できたので、今後の進路活動に繋げたい。」とありました。
伝える力・傾聴力が確かに高まったことが感じられます。
今回の進学フェスは、
・池田高校の魅力を広く伝える機会
・本校生徒が成長する機会
の両面で、大変意義のある取り組みとなりました。
池田町発祥の地から郷土資料館まで。 歴史の専門家と巡る、地域のルーツを探る旅|3年次選択・時事問題研究
6月3日 午前
本校において、池田町の知られざる歴史とルーツを紐解く校外学習が行われました。
今回は、浦幌町立博物館の学芸員・持田誠氏、浦幌町地域プロジェクトマネージャー・宮寺由佳氏、そして郷土資料館の武川氏という強力な専門家チームに解説をいただき、大変贅沢で学びの深い一日となりました。
◎第一部:町の「はじまり」を歩く――発祥の地碑と利別駅
まず生徒たちが向かったのは、利別川沿いにある「池田町発祥の地碑」です。
歴史は「裏面」にあり!開拓の息吹を感じる石碑見学
利別川沿いから入植と開拓が進められていった池田町。十勝川と利別川が合流する「利別太」と呼ばれるこの地に、最初の役場が置かれ、かつての旧市街地が形成されていきました。
明治39年に「凋寒村」として始まり、大正2年には「川合村」へ、そして大正15年の町制施行とともに現在の「池田町」へと名前を変えていった歩みを学びました。
案内役の持田さんから「実は、大事なことは石碑の裏面に書いてあるんですよ」と声をかけられ、全員で裏へ回り込むと、そこには池田町の歴史が刻まれており、生徒たちは興味深そうに見入っていました。
利別駅ホームから見上げる、フンベ山と戦争の記憶
続いて、一行は利別駅へと移動し、普段はなかなか立ち入ることのないホームへ。
ホームの向こうにそびえるのは、アイヌ語で「クジラ」を意味する「フンベ山」。緑豊かな美しい低山ですが、かつてその麓には線路が走り、軍用機施設が存在していました。
敵国からの空襲を避けるため、汽車を木の葉で覆い隠しながら、軍事施設の部品を隠密に搬入していたという過去を知り、生徒たちは身近な風景の中に眠る戦争の記憶に、静かに聞き入っていました。
(道中、時間の都合上、車窓から「開拓記念碑」を見学しながら、次の目的地へ向かいました)
◎第二部:池田町郷土資料館――暮らしと歩み、人々の息遣いに触れる
後半は、池田町郷土資料館へと場所を移し、同館の武川さんの案内のもと、館内に眠る貴重な資料を見学しました。説明してくださったタケカワさんも実は本校(池田高校)の卒業生。「昔は1学年4クラスもあったんだよ」という大先輩の言葉に、生徒たちからは驚きの声が上がりました。
懐かしさと驚きが交差する「ガイダンス展示室」
入口の地図で改めて町名の変遷を確認した後、かつて千代田えん堤付近で行われていた活気ある「アキアジ漁」や祭りの歴史を学びました。
先史時代から現代に至るパネル展示エリアでは、かつてこの地域にあった小中学校の廃校の歴史を示す展示もあり、生徒からは「あぁ、悲しいな……」と、母校や地域を想う寂しげな声も漏れていました。
その一方で、ニュースポーツ「ペタンク」の展示を見つけると、「これ、昔やったことある!」と嬉しそうに盛り上がる場面もありました。
専門分野ごとに地域の歩みを深掘りする「各収蔵室」
農業収蔵室: 開拓期から昭和にかけて使われた農機具や、欠かせないパートナーだった馬具が並びます。かつて池田町で稲作が盛んに行われていた意外な事実に、生徒たちは新鮮な驚きを感じていました。
鉄道収蔵室: 運行を終えた「ふるさと銀河線」の駅名看板や、国鉄時代のきらびやかな機関士の帽子、制服などがずらり。「全国から鉄道ファンが集まる場所」という説明に納得の表情を浮かべていました。
自然収蔵室: 周辺で捕獲された動物の剥製(はくせい)や昆虫の標本を観察。特に巨大なヒグマの剥製を前にした生徒は、「さすがに熊には勝てないわ……」と、その迫力に圧倒された様子でぽつり。
戦時・教育収蔵室: 国防服や軍服、勲章など、戦前から戦後にかけた貴重な資料を見学。展示されていた「教育勅語」には、同行していた引率の先生も思わず熱心に見入る一幕もありました。明治以降の古い教科書や教材からも、先輩たちの学びの跡を感じることができました。
見学の最後、ロビーにて全員で本日お世話になった講師の皆様へ、感謝を込めてお礼の挨拶を述べました。
終了後には、同行していた北海道新聞社の記者からインタビューを受ける生徒の姿もあり、少し緊張しながらも誇らしげに応じる様子がとても微笑ましく印象的でした。
自分たちが毎日暮らしているこの町が、どのような人々の手によって切り拓かれ、守られてきたのか。
歴史の教科書には載っていない「生きた地域の物語」に直接触れた今日の体験は、生徒たちにとって、これからの探究学習や地域への愛着をさらに深めるための、かけがえのない道標となったはずです。
将来の生き方とお金の学び~プロの視点から~|2年次・家庭総合
6月2日 午後
本日の授業『私のライフデザインについて考える』では、将来の生き方やお金との向き合い方について学ぶため、外部講師をお招きして講話を行いました。
授業の目的は以下の3点です。
・各ライフステージの課題や生活資源、リスク管理について振り返りながら生活設計を行うこと
・生涯を通じて家計をマネジメントする力を身につけること
・家計の構造やリスク、金融資産のマネジメントについて、専門家の視点を踏まえて学ぶこと
【前半:日本生命保険相互会社 前田様 による講話】
「私のライフデザイン」をテーマに、
・10年後の自分を想像するワーク
・人生のライフイベント(進学・就職・結婚・住宅・子育て・介護など)
・それらに必要となる費用
・変化の激しい社会で複数の選択肢を持つことの大切さ
・相談できる人を持つことの重要性
についてお話しいただきました。
生徒たちはワークシートを使いながら、「なりたい自分」とその実現に必要なお金について考える時間を持ちました。
【後半:北洋銀行帯広コンサルティングプラザ 飯田様 による講話】
社会に出てから必ず必要となる 金融リテラシー について、
・ローンとクレジットの違い
・金利の仕組み
・リボ払いの危険性
・計画的なお金の使い方
などを、具体例を交えながら分かりやすく説明していただきました。
生徒からは、
・10年後の自分を考えるのは新鮮だった
・お金がどの場面で必要になるか初めて知った
といった声が聞かれ、学びを自分ごととして捉える姿が見られました。
また、
・将来の選択肢を広く持つことの大切さが分かった
・お金の知識は知らないと損をすると思った
・相談できる人の存在が大事だと感じた
など、キャリア形成に向けた前向きな気づきが多く寄せられました。
お忙しい中、専門的な知識と実体験を交えながら丁寧にご講話いただいた、日本生命保険相互会社 前田 様、北洋銀行帯広コンサルティングプラザ 飯田 様に心より感謝申し上げます。
生徒にとって、将来を考える大変貴重な学びの機会となりました。
The ELM News 第1号が完成しました! |3年次選択・応用英語
5月25日・29日
【The ELM News第1号が完成しました!】
3年次選択科目「応用英語」と「スポーツⅡ」によるコラボ授業の一環として、応用英語選択の生徒4名が The ELM News 第1号 を制作しました。
5月18日には、スポーツⅡの授業を取材し、実際の活動の様子を英語で記事化する取り組みを行いました。
取材の様子はこちら(クリックしてください)
➡『言語能力を育む「応用英語×スポーツⅡ」のコラボ授業|3年次選択授業』
以下、取材のまとめの様子と完成した新聞記事を紹介します。
今回の新聞制作では、
・新聞の構成を考える
・読み手の視点を意識する
・取材内容を英語で表現する
といった、英語力だけでなく 文章構成力・情報整理力・ICT活用力 が求められる学びとなりました。
4名の生徒は、互いに役割分担をしながら協力し、ICTを活用して記事を仕上げました。
初めての「取材内容を英語に翻訳する」経験を通して、言語の難しさや奥深さを実感するとともに、次号への意欲も高まっています。
生徒たちは「伝えるための英語」を実践的に学び、学びがより深く、そして 生きた学び へと発展している様子が見られました。
今後の The ELM News の展開にもご期待ください。
以下、作成に携わった生徒(ペンネーム)のコメントです。※原文のまま
〇ブルースター
英語で新聞記事を書くことはとても新鮮で良い体験になったと思った。
教科横断は新鮮で楽しかったのでまた機会があったらやりたい。
〇Chatterbox
今回、初めて英字新聞を書きました。
自分でインタビューに行ってその内容をメモし、自分で英語の記事にするというのは話を聞く力、まとめる力、文章にする力が必要なため、自分のためになる良い経験でした。
今後もどんどんレベルアップさせて続けていきたいです。
〇ウチナーグチ
自分なりの英語を使って頑張って記事を書きました。
この授業で自分の考えを英語の文章で書く力が成長した実感があります。
今回インタビューに参加することはできなかったけど次回はインタビューをしたいです。
〇牛なり
簡単な単語や文法しか使えませんでしたが、取材内容で書いた英文をAIなどに修正をもらいながら頑張りました。
本当に簡単な単語しか使ってないので、中学生でも楽しみながら読めると思います!挑戦してみてください!
こちらが記事です。(クリックしてください)
ワイン城の歴史と見学を通して学ぶ、地域産業とまちづくり|3年次選択・時事問題研究
5月28日 午前
本日、本校において、池田町が誇る「十勝ワイン」の歴史を学ぶ講演会、および「ワイン城」の現地見学が行われました。
生徒たちにとって、身近な地域産業の裏側にある先人たちの情熱や、まちづくりにかける想いに直接触れる、大変貴重な一日となりました。
◎第一部:講演会「ワイン城の歴史」(講師:水口 氏)
まずは、水口さんから、スライドを交えながら池田町のワインづくりの歩みについてご講演いただきました。
冒頭、水口さんからの「池田町といえば何でしょう?」という問いかけに対し、生徒たちからは迷わず「ワイン!」と元気な声が上がりました。和やかな雰囲気の中、いよいよ説明がスタートしました。
~災害からの復興と、あくなき挑戦の始まり~
池田町のワイナリーは、全国初となる「自治体ワイナリー」であり、そこで働く人々が役場職員であるというユニークな特徴を持っています。その誕生の裏には、相次ぐ地震や冷害によって赤字再建団体に指定された町の、苦難の歴史がありました。
その危機を救ったのが、当時の町長・丸谷金保氏です。「冬でもブドウが栽培できるはずだ」という強い信念のもと、圧倒的な発想力と行動力で挑戦が始まりました。最初は冷害で苗木が枯れてしまうなど幾多の試練に見舞われましたが、野生の「山ぶどう」がワインづくりに適していることを発見。ついに念願の免許を取得し、コンペティションで銅賞、さらには金賞を受賞するまでに至りました。
~厳寒地ならではの知恵と「本物志向」の追求~
冬にはマイナス20℃に達し、雪も少ないという厳しい環境でのブドウ栽培は、苦労の連続です。寒さから木を守るため、土を盛り上げる「培土(ばいど)」という気の遠くなるような手作業を重ね、地道な品種改良によって独自品種「清見(きよみ)」などを誕生させました。
また、昔は受け入れられにくかった強い「酸味」をあえて強みとして生かし、スパークリングワインやブランデーづくりに挑戦するなど、徹底して「本物志向」を追求してきた歴史も学びました。
現在では役場職員も勤務の一環として畑に入り、町全体でこの事業を支えています。「ワイン事業は、新しい産業を起こし、利益を町民に還元するためのもの。ワイン城や十勝ワインは、町民の誇りそのものです」という水口さんの言葉に、生徒たちは真剣な表情で聞き入っていました。
講演の最後、新得町出身の生徒から「新得町でもワインはつくっていますか?」という質問があり、水口さんが笑顔で「つくっていません(笑)」と答える一幕もあり、質問コーナーも大いに盛り上がりました。
◎第二部:ワイン城見学
講演会の後は、実際にワイン城へ足を運び、施設の見学を行いました。
案内してくださった説明員の方が本校(池田高校)の卒業生ということもあり、先輩・後輩ならではの和気あいあいとした温かい雰囲気で始まりました。
~五感で体験するワインづくりの現場~
見学では、スパークリングワインの細やかな工法や、整然と進む瓶詰めの工程を間近で観察しました。途中、ポツポツと雨が降り出すあいにくの天気となりましたが、広大なブドウ畑の景色は、生徒たちの目に新鮮に映ったようです。
特に印象的だったのが、ブランデーの蒸留見学です。部屋一帯に芳醇なブランデーの香りが充満する中、「ホワイトブランデー」のテイスティング(匂い体験)が行われました。その刺激的な香りに、思わず「おぉ…!」と顔をしかめる生徒もおり、お互いのリアクションを見ながら楽しそうに体験していました。
ショップ見学では、地元球団・ファイターズとコラボレーションした限定ワインを見つけるなど、ワイン事業が観光や他産業へ多角的に波及(6次産業化)している様子を、身をもって実感していました。
説明や現地での体験を通して、生徒たちは身近にある「ワイン城」が、どれほど多くの苦労と情熱、そして「町を愛する心」によって築かれてきたのかを深く理解することができたようです。
今日の学びが、「自分たちのまちの未来」を考えるためのかけがえのない一歩となることを期待しています。