池高日誌
1・2年次合同ミニ探究が本格始動~多文化共生チームの様子を紹介~|1年次・産業社会と人間、2年次・総合的な探究の時間
9月2日 午後
8月19日から始まった「ミニ探究」プログラム。
本日は、各分野に分かれて本格的な体験・探究活動を行いました。
今回は「多文化共生チーム」の活動の様子をお知らせします。
多文化共生チームは、十勝高島牧場を訪問し、取締役・牧場運営統括の丸山様から、ご自身の留学体験談や牧場で働く海外出身スタッフの現状多文化共生のための取り組みについてお話を伺いました。
■牧場の取り組み①:働きやすい環境づくり
牧場では、働く人が安心して勤務できるよう、休暇制度の整備を進めています。
現在は「46休」を導入し、そのうち2日は希望休として取得できる仕組みです。
有給休暇を活用して旅行に出かける従業員もおり、働き方改革に積極的に取り組んでいることが分かりました。
■牧場の取り組み②:外国人技能実習生・特定技能人材の活躍
これまで7名の外国人技能実習生・特定技能人材を受け入れており、現在はベトナム・インドネシア出身の方が勤務しています。
特に、今年12月に帰国予定のベトナム出身の従業員は、牧場の立ち上げ期から8年間勤務し、大きく貢献されてきたとのことでした。
■牧場の取り組み③:多文化共生への姿勢
牧場では、国籍に関わらず対等に働ける環境づくりを重視しています。
・給与や立場は日本人と同等
・週1回のミーティングで「互いを尊重する姿勢」を共有
・研修会や視察は必ず日本人と外国人が一緒に参加
・作業手順は翻訳し、ラミネートして共有
・管理職として最後まで話を聞く姿勢を大切にする
こうした取り組みにより、外国人従業員が専門知識を身につけ、牧場の重要な戦力として活躍しています。
■牧場の取り組み④:文化の違いを越えて
食文化や宗教習慣の違いがある中でも、互いの文化を尊重しながら交流を深めています。
料理を振る舞い合ったり、辛い料理や伝統的な食べ物を紹介し合うなど、日常のコミュニケーションを通して理解を深めている様子が印象的でした。
また、ラマダン期間中の勤務への配慮など、宗教的背景にも寄り添った対応が行われています。
お話の後、牧場で搾った牛乳と市販の牛乳の飲み比べを行いました。
生徒の多くが牧場の牛乳を選び、味の違いがはっきり分かる体験となりました。
さらに、外国人技能実習生が育てたスイカをいただきました。
最後に自動搾乳の様子を見学して本日のプログラムを終えました。
▲帰りのバスの中ではバターづくりをしました
お忙しい中ご対応くださった丸山様をはじめ、従業員の皆様に心より感謝申し上げます。
『未来にわくわくしていますか?』の問いに対して|2年次選択・ライフデザイン
8月25日 午前
本日は、芽室町在住の洋服デザイナー小野寺智美様を授業にお迎えしました。
小野寺様は、笑顔が素敵でバイタリティにあふれた方で、生徒の未来に良い関わりをしたいという思いが強く伝わってくる方です。
生徒と向き合う姿勢からは、「未来をつくる覚悟」を感じる場面も多くありました。
授業のはじめは、ゲストと生徒がお互いに自己紹介を行い、和やかな雰囲気でスタートしました。
続いて、生徒からの質問タイムでは、率直でユニークな質問が次々と出ました。
・事業の収入について 「ご自身で事業をしていて、ぶっちゃけ儲かりますか?」
・海外への興味 「今行きたい国はどこですか?」
・進路選択の経験 「高校生の時、どんな進路で迷いましたか?」
生徒たちは、普段なかなか聞けないリアルな話に興味津々の様子でした。
後半は、小野寺様から生徒へ問いかける時間です。
・「未来にワクワクしていますか?」
この問いに対して、生徒からは次のような声がありました。
・「ワクワクしている!」
・「進学するのは決めているけれど、地元を離れるのが怖い…」
・「就職することを決めています!」
それぞれの思いが率直に語られ、教室には前向きな空気が広がりました。
今回のライフデザインの授業は、教員以外の大人と関わることで、自身の将来を考えるきっかけとなる、非常に濃い学びの時間となりました。
小野寺様の言葉や姿勢に触れ、生徒たちは「自分の未来をどう描くか」「どんな選択肢があるのか」を改めて考える機会を得たようです。
生徒一人ひとりの思いに寄り添いながら対話してくださる姿からは、未来をともにつくろうとする温かい覚悟が感じられました。
貴重な学びの機会をいただき、心より感謝申し上げます。
ふれあい広場2026池田に参加しました|課外活動(3年次課題研究・吹奏楽部)
8月30日
本校の生徒たちが「ふれあい広場2026」に参加し、地域の皆さまと交流を深めました。
課題研究(3年次生と有志)や部活動が主体的に活動し、学びと笑顔があふれる一日となりました。
☆課題研究「池田応援隊!」
3年次の課題研究で池田町の魅力発信に取り組む「池田応援隊!」は、池田町の特産品を使ったオリジナルパフェを販売しました。
当日は来場者の皆さまにアンケートを依頼し、
パフェの感想
池田町の特産品(食べ物)について知っていること
などを伺いました。
いただいたご意見は、今後の探究活動に活用していきます。
地域の方々と直接やりとりをしながら学びを深める、貴重な機会となりました。
食材を提供してくださった企業の皆さま、実現に向けて尽力してくださった池田町社会福祉協議会の皆さまには心より感謝申し上げます。
☆吹奏楽部
吹奏楽部は、池田高校の伝統であるダンスパフォーマンス「ダンプレ」を披露し、観客から大きな拍手をいただきました。
金賞受賞の報告や顧問による歌唱もあり、会場全体が大きく盛り上がり、熱気あふれるステージとなりました。
さらに今回は、『町民全員ダンス!心つながるCOCOROの翼』とのコラボレーションも行われ、会場は大きな一体感に包まれました。
生徒たちの活動は、地域の皆さまとつながりを深める大変貴重な機会となりました。
今後も、地域とともに学び、地域に貢献する池田高校らしい取り組みを続けてまいります。
上級学校見学を実施しました|1年次・産業社会と人間
8月28日
例年行っている上級学校見学を、今年度も1年次生全員で実施しました。
将来の進路を考えるうえで、実際に大学や専門学院を訪れ、学びの場に触れることは大きな意味があります。
答えのない問いに向き合う現代において、進路の可能性を広げることは重要な学びの一つです。
今年度は 「帯広畜産大学」 と 「MONOテク帯広」 を訪問しました。
関係各所のみなさま、温かいご対応をいただきありがとうございました。
◆前半:帯広畜産大学を見学しました
まず、帯広畜産大学にて大学概要の説明を受け、大学での学びや研究内容について理解を深めました。
その後、研究施設や講義室などを実際に見て回りました。
昼食は大学生協の食堂を利用し、大学生活の雰囲気を体験することができました。
◆後半:MONOテク帯広を見学しました
午後は MONOテク帯広を訪問し、学校概要の説明を受けた後、各科の実習室や設備を見学しました。
見学や説明を受けた学科は以下のとおりです。
・電気工学科
・金属加工科
・自動車整備科
・建築技術科
・造形デザイン科
実習中心の学びに触れ、大学とは異なる進路の魅力を感じる機会となりました。
今回の上級学校見学では、大学と専門学院という異なる学びの場を体験し、進路選択の幅を広げることができました。
生徒たちは、自分の興味や将来像を考える貴重な時間となったようです。
アイデアづくりのワークショップを実施しました|1・2年次ミニ探究(産社・総探)
8月20日 午後
ミニ探究の学びをさらに深めるため、北海道情報大学の安田光孝教授・近澤潤先生 をお迎えし、アイデアの生み出し方を学ぶワークショップを行いました。
今回のテーマは、先日のミニ探究で見つけた 「探究のタネ」をより豊かに育てるための発想の方法 です。
◆前半:ハーフ&ハーフクイズで思い込みを手放す
授業の導入では、近澤先生から本時の目標と流れについて説明があり、その後すぐに12のグループに分かれて活動が始まりました。
最初は自己紹介。
「名前」「夏休み楽しかったランキング第1位」など、和やかな雰囲気で交流が進みました。
続いて行ったのは、『めざせハーフ&ハーフ 50%質問クイズ』。
会場全員にアンケートをとり、ちょうど半分に分かれる質問をグループで考えるゲームです。
例:
・ラーメン vs うどん
・犬 vs 猫
優勝した質問は
愛・金(52%:48%)、牛タン・カルビ(52%:48%)
でした。
この活動を通して生徒は、「思い込みではなく、実際に調べることが大切」という探究の基本姿勢を体験的に学びました。
活動の前には、ミニ探究(8月19日)で掲げたグランドルール 「IKEDA」 を確認し、話し合いの姿勢について共有しました。
◆後半:掛け算の発想法でアイデアを生み出す
後半は、アイデアづくりの中心となる 「掛け算の発想法」 を学びました。
◎探究に必要な3つの姿勢
探究に向かううえで大切な3つの姿勢が示されました。
・仲間の意見を肯定的に受け止める(いいね!)
・「なんで?」をきっかけに新しい視点を見つける
・失敗を気にせず一歩踏み出す
これらは探究だけでなく、国語・数学・部活動・アルバイトなど、あらゆる場面で役立つ力であることが強調されました。
◎「正解を覚える時代」から「問いを立てる時代」へ
変化の激しい現代社会では、
自分で問いを立て、違和感を大切にしながら考え続ける力が重要である
というメッセージが伝えられました。
探究には教科書も正解もありません。だからこそ、
・自分の感じた「なんで?」を大切にすること
・面白いと思えるアイデアを楽しみながら考えること
が学びの原動力になりますと説明を受けました。
説明の後に実際にアイデアを生み出すワークに取り組みました。
テーマは 「北海道の牛乳をもっと多くの人に飲んでもらうためのアイデアを考える」 です。
①「牛乳」から連想できる言葉を個人で書き出す
生徒はまず、牛乳から連想できる言葉を個人で書き出しました。
例:
・白い
・給食
・風呂上がりに飲む
・乳搾り
これらをグループで共有し、素材カードとしてまとめました。
②視点カードとの掛け合わせ
次に、先生方が用意した「視点カード」(例:色の変更、習慣化、季節、イベント化など)と素材カードを組み合わせてアイデアを発想しました。
例:
・「白い × 色の変更」→ 推しカラー牛乳
・「牛乳パック × 習慣化」→ 牛乳スタンプパック(毎日1枚集めると特典)
・「風呂上がり × 季節」→ 夏限定“お風呂あがり専用牛乳”
生徒たちは次々とアイデアを生み出し、グループ内で共有していました。
③グループ同士でアイデア交換
最後に、グループ同士でペアを組み、自分たちが考えたアイデアを紹介し合いました。
今回のワークショップでは、
・仲間の意見を肯定する姿勢
・「なんで?」を大切にする探究心
・掛け算の発想法によるアイデアづくり
を実践的に学ぶことができました。
ミニ探究は来月からフィールドワークに入ります。
生徒たちが現場でどんな素材を見つけ、どんな掛け算で新しい価値を生み出すのか、今後の活動が楽しみです。