2025年6月の記事一覧
自閉症スペクトラムと感情と私|3年次選択・形態別介護
本日の講師は小川さんです。
テーマは「発達障害の特性と関わり方(ASD)」について。
自閉スペクトラム症(ASD) は、3つくらいの特徴があると言われています。
1:社会性の感覚を掴みにくい
2:コミュニケーションが難しい
3:特定の興味やこだわり(ルーティーンがある、など)
それぞれ細かく見ていくと、「自分もそういうところあるなぁ…」なんて気質を発見したりします。
違うようで似ている。脳の感じ方の違い。
例えば、先生が「ちょっと待ってて!」と言われたらどのくらいの時間を想定しますか?
①5〜10秒
②2〜3分
③10〜15分
手を挙げてもらうと感覚は人それぞれ。
では、違うシチュエーションだったらどうでしょう?
・先生がPCのファイルを探してるとしたら?
・先生が職員室に忘れ物をとりにいくとしたら?
シチュエーションが限定されると、「ちょっと」が想像できるかもしれません。
しかし、シチュエーションが変わっても想像が難しいとしたら、社会性の感覚を掴みにくいという感じなのかな、と思いました。独特の想像力、なんて表現を小川さんは使っていました。
後半は、感情表現について、グループワークで体験します。
「『怒り』の感情を表す言葉を調べずにたくさん書き出してみよう」
ぷんぷん、イライラ、ムカつく、「…(言葉にならない)」、は?、などなど…
若い感性の怒っている表現がでてきます。
「今度は、その言葉をレベルに合わせて並びかえてみよう」
1列のグループもあれば、ピラミッドのようになるグループも。
「それぞれのシチュエーションも書いてみよう」
家族を馬鹿にされた時、約束をドタキャンされた時、
悪口を言われた時、自分のパフォーマンスについてけなされた時…
その後、「楽しい」バージョンでも行ってみます。
(ちなみに私は、怒り>楽しみ の方の言葉ばかりで、楽しさを表す自分の中の語句が少ないことに新鮮な驚きというか悲しみというか、自分の人生をちょっとだけ自問自答してしまいました)
では、このシチュエーションのときは、どのくらいの言葉が当てはまるでしょう?
「美味しいものを食べた時」
「推しに会った時」
人によって、感情の受け取り方の度合いが違うことがわかります。
また、自分の感情のレベル感を持っておくことで、感情のマネジメントにもつながります。
仲の良い人に対してもツボを知っていると、円滑にコミュニケーションがとれたりもしますよね。
いろんな人のいろんな状況や特性を知る。
形態別介護の授業は奥が深い!
3年次 時事問題研究 池田町の魅力探しへ
6月11日(水)に池田町の魅力を探しに生徒5名で地域の方々へ話を聞きに池田町役場やさくら塾さん、よねくらさんへ伺いました。
一部ですが、紹介します。(池田町長への質問、回答)
・ワイン城の魅力やおすすめスポット、おすすめの食などの質問を通して池田町の魅力とは何かを考えました。
Q1 ワイン城の魅力について教えてください。
ワインづくりの歴史や見学、体験など五感で楽しむ施設としての魅力がある。
Q2 おすすめスポットを教えてください。
「ワイン城からの景色」、特に冬の季節は空気が乾燥して澄んでいて日高山脈まではっきり見ることが出来る。
Q3 おすすめの食について教えてください。
「池田牛」をはじめ池田町や十勝の「食材」に特化していること
Q4 最近、大きく変化したことは?
十勝川の防災対策で掘削作業によりワイン城の屋上から川がみえるようになったこと。池田の町は過去自然災害で被害もあったが、川を大切にすることは池田町の生活との関わりが深い。
ワイン城について池田町長のご回答からワイン城の魅力やワイン事業を通して多くの人たちに発信し、伝えていく大切さを知ることが出来ました。丁寧にご回答いただきありがとうございました。
〔さくら塾さんとの交流の様子〕 〔建設水道課の職員の方と交流の様子〕
そのほか、池田町役場建設水道課、さくら塾さん、よねくらさんに訪問し、池田町の魅力について様々な視点でお話を伺うことが出来、地域の魅力について考えを深めることが出来ました。お忙しい中、授業にご協力いただいた皆様には感謝申し上げます。次回は町歩きを通して高校生の視点で地域の魅力を探す校外学習を実施してまちぶらマップの作成に向けて取り組んでいく予定です。
排便はこころのしくみを表している|3年次選択・形態別介護
人間にとって排便が機能しないと生きていけない、という話から始まった介護の選択授業。これまでの生活環境や職業などが、排便機能の不調につながるそうです。ココロとカラダはつながっているってことですね。
地域の小規模特別養護老人ホームから、今年もやってきました吉田裕也さん。しかも、〈生活相談員〉として、バージョンアップして池高に帰ってきてくれました。吉田さんは、爽やかな見た目とは裏腹に、自称変わり者としてもバージョンアップしていました。
そのエピソードをいくつか紹介すると……
・ラーメンが好き。結婚しているけど、一人で出かけて食べに行く(食べたいときはひとりでじっくり味わいたい)
・実験する。本を読んで「がんばりは逆効果」と知ってしまったので職場でがんばらないことを実践したら怒られた。でもがんばらない。
吉田さんの生き方考え方は、生徒たちにはどんな風に映ったでしょう。
社会福祉法人光寿会さま、本年度もよろしくお願いいたします。
#正しい排便の姿勢は、オーギュスト・ロダン作の『考える人』を参考に
#吉田さんの自己紹介、生徒も前のめり?「今年の生徒はメモを取ってまじめですね」と吉田さん
クリエイティブに生きる時間|2、3年次選択・工芸基礎
今日の美術の時間は、木工。
木彫り作業のはじまりです。使用するのは、木の板と転写紙と紙と鉛筆です。
まずはデザイン。画家のまささん(外部講師)が用意したものの中から選びます。多くの生徒は、ボタン、ヒマワリ、ツバキなど花のデザイン。中には……おぉぉ!?というデザインも(写真コメント参照)。
作業工程
①鉛筆で紙に描きます
②木の板の上に転写紙を置きます
③その上に描いた紙を置いてなぞります
④木の板に転写されたら
⑤電動糸ノコギリで、デザインした形に沿って切り落とします
手作業って、意外性の発見!
作業に入った途端に大胆になる生徒、慎重になる生徒、なんともないよーといった様子の生徒。その人その人のいろんな側面が見えるクリエイティブな時間でした。
今日のところはここまで。来週以降は、彫刻刀を使って、彫る作業に入れそう?
#ケガのないようにしっかりレクチャー
#準備もメンテナンスも、まずは自分でやってみる(最終確認は大人の役割)
#こわい……といいながらも慎重に少しずつ
#選んだデザインによって、難易度も変わる!
#互いに見守りながらケガもなく作業ができました
#花、ではなく、なんと〈龍〉を選んだ!鱗、描いてます。
6/7第40回本別吹奏楽合同演奏会・6/8池田町消防団春季演習 出演、6/14きまぐれコンサート告知|部活動・吹奏楽部
先週に続いて今週も吹奏楽は精力的に活動しております。
☆☆6月7日☆☆
この日は本別町で行われました吹奏楽合同演奏会に出演。
40回を迎える伝統ある演奏会です。
今年もコンクールに合同で出演する足寄高校・本別高校のみなさんと、いつもの三校合同演奏で出演、3曲を披露しました。
”池吹流”のMCで会場を沸かせる部長
今年の三校合同デビューを果たしました。
満席の会場は大いに盛り上がり、演奏会の最後は出演団体全員による合同演奏で締めくくられました。
本別中学校、本別ブラスアンサンブルを加えた50名超の合同合奏。
アンコールの“また逢う日まで”を含み、4曲を披露しました。
本別のみなさま、ありがとうございました。
☆☆6月8日☆☆
この日は池田町消防団の春季演習で、池田中学校と演奏してきました。
消防団の120周年を記念したイベントでもありました。
いつもは演奏を聴いてもらうのが目的ですが、今回はひと味違います。
まず分隊行進のBGMとして行進曲を演奏し、また子どもの放水体験のBGMとして2曲を演奏しました。
画像右後ろで、行進している人が少し見えますでしょうか…。指揮は池田中学校の山中先生です。
音楽を途切れさせず、かつ奏者の体力を温存するために、曲の合間にドラムマーチ(打楽器のみの演奏)を挟む工夫がなされました。
その後整列や、小隊の訓練などをはさみ
放水体験のBGM演奏に移りました。
テントを用意していただき、日差しを避けて演奏することができました。
BGMということで演奏しましたが、多くの観客のみなさまからの拍手をいただきました。
迫力の放水も見ることができ、今回も大変貴重な体験となりました。
消防団のみなさま、ありがとうございました。
☆☆告知☆☆
今週末は「令和7年度きまぐれコンサート」
昨年に引き続き、田園ホールでの開催。
6月14日土曜日、15時開演です。
池田町の吹奏楽団体である池田中学校吹奏楽部、池田シニアブリーズ、十勝ワインアンサンブル、そして池田高校吹奏楽部の他、札内東中学校、翔陽中学校、白樺学園高校の各吹奏楽部も出演します。
もちろん今回も、足寄高校・本別高校・池田高校の三校で合同演奏いたします。
今回はダンプレを披露します。皆様のご来場お待ちしております。
これからあなたたちは人質です|3年次選択・論理国語
先生「これからあなたたちは人質です。」
おおおっ!教室のテンションが高まります!
#岸部先生の黒幕っぷりがみたい方は、こちらの池高Youtubeを是非ご覧ください。
【ドラマ】全員容疑者・・・犯人は誰だ!本格ミステリ!~卒業制作ドラマ第2弾~
先生「みんなの代表で人質になってくれる3人、前へ」
#みんな笑顔です(笑)
先生「これからみなさんに、1枚ずつカードを渡します。
・自分のカードは見られません
・カードは全部で5枚。白3、黒2です
・言葉を発したり、互いに合図をしてはいけません
・白いカードを持っている人は逃げられます
・黒いカードを持っているのに逃げた場合は処罰されます(ルール上です)
自分のカードを推理して、行動を選択してください。」
さぁ、論理クイズですよー!
#見守る生徒と、頭をフル回転させる生徒
ちなみに、今回の問題は上記の条件のもと
「全員白。しばらくしたあと全員逃げた。」どうしてそうなるかを説明してください。
わかりましたか?
(私は何とか解けました!)
他のパターンでもチャレンジです。全員人質役を行います。
#この場合だと全員逃げるよね?
丁寧に場合分けをして解説してくれます。
ゆっくりもう一周です。
心理戦ではなく、論理戦です!
度胸試しでもないですよ。
今日も池田高校では、論理って面白い!という様々な角度からの授業が行われています。
商品開発&制作準備|2年次選択・ライフデザイン
【この科目の目指すもの】
持続可能な森づくりは町づくり・学校づくりにもつながる。この資源を活用し、町に関わる人々がhappyになる仕組みを作りたい。そして今年のテーマは、クリスマスイベントの開発。
前半は「自分が大切にしていること」をテーマに、人生、美しさ、人との関わりといった18項目の中から大切にしているものの順位を決めて、一人ひとり発表をしました。大人も一緒に発表しました。誰かをハッピーにするには、まずは自分のハッピーを知ることから。
そして後半。いよいよクリスマスイベントでお披露目する商品の準備に取り掛かりました。グループに分かれて、白樺の小枝や鹿の皮などの下準備をしていきます。
#発表のたびに飛んでくる講師の真浦さんからの質問。こんな顔して答えています。
#創作活動が好きな生徒が集まっています。ある意味、クリエイティブ集団?です。
#小枝をさらに小さくするために、細かくカットしています。
#極秘プロジェクト!ではないんだけど、スケジュールの中身はぼやかしておきます(完成を楽しみに)!
児玉先生と学ぶ体位変換|3年次選択・形態別介護
3年次選択授業の形態別介護の授業では、4人の外部講師の方から介護技術の基本を学びます。
今回の授業は、池田町の光寿会グループに15年勤めていらっしゃる児玉先生です。長寿苑や光寿苑で高齢者の介護の現場で働いていました。今年からは生活相談員として勤務しているそうです。
児玉先生の授業では「体位変換」を学びます。
寝ている方の向きを変える。一言でいうとこれだけ。
しかし、介護をする側としては、高齢者の方の身体的状況であったり、コミュニケーションや、相手の気持ちを考える、など技術だけではなく気持ちの面でもたくさん知っておくべきことがあります。
まずは、最初の授業ということで、お互いに自己紹介。
介護の現場でも、「相手を知ること」が大切だと言います。
名前+「どんな大人になりたいか」が今回のテーマ
人の役にたてる大人
給料が安定して生活できる人
仕事もやりたいこともやっている大人
誰かの希望になりたい
学び続ける大人
楽しく過ごせる大人になりたい
ムキムキマッチョな大人になりたい
などと自己紹介してくれました。
少しみんなのことを知れた気がします!
その後の質問コーナーでは、たくさんの質問が。
仕事をしていて、楽しいこと、悲しいこと、高齢者に人気のこと、大切にしていること等。
児玉先生を通して見る介護の現場は、同じ人として尊重していることが伝わってきます。
いろいろな第一線で働いている大人から社会を見る池高生。
知識の他にも学ぶことはたくさんあります。
Braidon先生と英会話|3年次選択・応用英語
池高の良いところの一つに、少人数で授業を受けられる、という点があります。
この3年次生の応用英語の授業は5名の生徒が履修しています。
今日は、月に数回あるALTのBraidon先生がいらっしゃる日。
授業の前半では、1対1で7分間のsmall talk(ちょっとした世間話や雑談)を行います。
事前準備をし、言いたいことはいえるかな?
※以下、英語の会話のため、私(高校魅力化推進員)が聞き取れた意訳となります※
生徒「好きなことは、料理をすることです!先生は好きな食べ物はありますか?」
先生「アメリカンフードならBLTバーガー、日本食ならとんかつが好きです」
先生「好きな教科はありますか?」
生徒「国語です。」
先生「漢字書くのは好き?好きな漢字はありますか?」
生徒「自分の名前に入っている「葵」という漢字が好きです」
などなど。
準備していたフレーズ
「女の子にモテたいです!!!」をしっかり言えた生徒もいました笑
(実用的‥?ですね)
後半は、テストです。事前に複数の質問候補があり、その中からいくつかの質問がされます。
#テストはちょっと緊張感がありました♪
実践機会が多いのも、池高の良いところ!
自分ごとで学びを深めます。
オーナメントづくりとワークショップ検討|2年次選択・ライフデザイン
2025年のライフデザインの年間テーマ は「イベント」です。
「11/29(土)森や木をテーマとしたクリスマスイベントを開発しよう!!」
#週に書き起こすとあっという間の1年間です。
5月の授業では、クリスマスイベントの時に行うワークショップの内容を検討と、オーナメント作りを行っています。
池田町の間伐材と、池田町の羊の毛糸を使ってオーナメント作り。
全員オリジナル!みんな思い思いのオーナメントを作っています。
立体感あるオーナメント。それぞれの個性が光ります。
後半は、当日のワークショップで作るものの検討会。
以前に、生徒たちが考えてくれた案の実現難易度や可能性を、ものづくりのプロのトピさんがそれぞれ検討してくれました。
いただいた話をもとに、さらに考える!!
実現が難しい案を出すことは悪いことではありません。
「できること」ばかりでは、小さくまとまっちゃう。
この一言ずつの重み。伝えたいこと。大事なことをたくさん言ってくれるライフデザインの授業。見ている大人側の方が心にしみます。