2025年2月の記事一覧
人生とお金について体感してみよう!|2年次・家庭総合
今日の授業はなんだかざわざわ…
「くじを引いて座ってくださーい!」
今日のテーマは「経済的自立について考える」です。
『カードゲーム』を使って、グループワークをします。
2年次生は、進路に直面している時期ですね。
卒業したあとのこと、卒業したあとの進路、20代、30代の人生設計ってみえてきていますか?
今日の50分の授業では、20代・30代のお金に関わる話をゲームで体験します。
池田高校の家庭総合バージョンです。
まずは、20代。
・収入は皆一律スタート
・非消費支出(社会保険等)を確認
・生活ランクはランダムカードで決定
・結婚するかどうかはランダムカードで決定(パートナーの仕事の有無も)
・結婚した人で子どもの数は0-2のランダムで決定
・「自動車の購入とランク」はみんなで話して決める
今回のゲームでは、20代の収入全部が3,000万円。
そして、非消費支出で600万。
みんなが2,400万円もってのスタートです。
大きな金額に、ちょっとそわそわ。
ここから、生活ランクによって支出が引かれていきます。
#意外に人生もランダムカードなのかも…なんて。
北海道の都市部以外だと、自動車がないと大変。
しかも、車の耐用年数は10年。
(そうなんです、リアリティあるゲームなんです)
生徒「10年しか乗れない車で、豪華にして傷ついたら嫌じゃない?」などなど、各班でいろんな話しがされています。
そして、きました30代。
■いろいろあるよ!30代。
・収入はランダムカードで決定(差がでてくる)
・非消費支出(社会保険等)を確認
・生活ランクは話し合って変更可能(生活費のコントロール)
・「自動車の購入とランク」はみんなで話して決める
・「家」を購入可能。一括orローンor賃貸で、それぞれランクも話し合って決める
・「保険」の加入を話し合う
・「アクシデント」をランダムカードで引く
#「家はどれにする?」「大変だ!赤字だ!何か変更しないと!」
アクシデントカードでは、「宝くじがあたる」というカードもあるのに、どの班も引かないという、現実っぽい内容に。
結果はこんな感じになりました。
次回は、この内容からの振り返りを行います。
マネー授業はまだまだ続きます!
マイプロジェクトアワードに参加②|2年次・ライフデザイン
2月1日 午後
1月29日に引き続き(前回の記事はこちら)、今回は2年次生の江森さん、松田さんが発表に臨みました。
彼女たちも書類選考を通過し、本日の発表にこぎつけたメンバーです。
自分たちの発表までは、他校の生徒の発表に耳を傾けます。
#熱心にメモを取って聞いています
2人の発表については以下の通り。
・タイトル『人の気持ちに寄り添った一週間のハーブティー』
・池田高校と池田町の紹介
#総合学科って? #町の60%が森林!!
・ハーブティーの作成経緯
#先生に試飲してもらいました
・各曜日の感情やそれに合うハーブの紹介
#月曜日はやる気が・・・
今回の発表の感想を2人に伺いました。(原文のまま)
・今まで準備してきたことを発揮することができたなと思いました。そして、さまざまな観点から意見をもらい3年生での課題研究にも役立てたいと思いました。他校のことについては、スライドやどのようなプロジェクトに取り組んでいるのかなど学びたいと思うところがたくさんありました。本当にいい経験になりました。
・このような大きな場で発表することがあまりなくとても有意義な時間を過ごすことができました。また、他校の方と交流をすることにより何が自分たちに足りないのか、何を改善するとより良いものを皆さんに伝えることができるのかなど、また探究をし考えることができると感じました。とても楽しい時間でした。ありがとうございました。
たくさんの刺激を受けたようです。今回の学びを3年次の課題研究(探究)に活かしてほしいです。
家庭学習期間前の最終登校日|3年次
1月31日
生徒と先生が交流できる時間は限られています。
今日は家庭学習期間前の最終登校日ということで、先生と生徒で交流しました。
ゲームで対決!企画は先生、運営は生徒でした。
小さな学校の小さなクラスの小さな社会の中で過ごした3年間。あんなこともこんなことも、あぁぁ!そんなこともあったぁぁ!という喜怒哀楽を超えた、好きも嫌いも入り混じった仲間との3年間。
「最後の〇〇」が続く高校生。でも、生徒の気持ちは春に向かってまっしぐら。ゲームをする彼らの笑顔がそういっていました。1ヶ月後の卒業式も、笑顔で会いましょう。
#笑いの絶えない真剣勝負!真剣なまなざしも、どこか笑えちゃう。
#もちろん、3年間一緒に戦ってきた担任の先生たちも参戦!
#ゲームを用意してくれた生徒も満足げ♪
#みんな笑ってる♪
学校横断研究・第3回オンライン合同授業|2年次・総合探究
2年次の総合探究の授業では今年、NPO法人カタリバが主催する「学校横断プロジェクト」に参加しています。
#「学校横断プロジェクト」
NPO法人カタリバのHPより抜粋
https://www.katariba.or.jp/activity/project/ohdantankyu/
学校横断型探究プロジェクトは、パソコンやタブレットといったICT端末の活用を通じて学校同士が連携し教育資源の共有を行うことで、学校規模にハンデを負う小規模校においても幅広い興味・関心からはじまる生徒の学びを生み出し、主体的な探究活動に伴走する試みです。
さて、本日の活動は、今年度3回目となる、他の高校とのオンラインミーティングの日です。ここ池田高校の他に、東京・静岡・福島の4校の生徒が参加しています。
総勢数十名がオンライン上で集い、20ほどのグループに別れて交流を行います。
#発表の時に声が混ざらないように、数人ずつ教室を分けています
それぞれのグループには、大学生から人生の大ベテランまでいろいろな経歴をもったファシリテーターがいて、進行を助けてくれます。
探究のテーマが決まっている人はその発表を行ったり、まだ決まっていない生徒は「ミニ探究」で行った内容を発表したりしていました。
#過去の活動の一部は、池田高校のHP「ミニ探究」で検索できます。
・テーマを持っており、何をしたらいいかアドバイスを求める生徒
・「プロレス」の同じテーマで興奮する生徒
・まだ来年行う探究が決まっていなく、参考にする生徒
ICTの発達により、いろいろな地域の生徒と学びやすくなりましたね。
身近ではない人だからこそ言える本音もあるかもしれません。
貴重な機会をありがとうございます!
地域人インタビュー発表会|1年次・産業社会と人間
1月29日 午後
10月からスタートした「地域人インタビュー」。
事業所の方々にインタビューを行うために質問事項を考え、実際にインタビューを行い、聴き取った内容をまとめ、今日の発表会を迎えました。
この授業に関わってくださった事業所の皆様に感謝申し上げます。
#発表の様子
以下のような内容が、各事業所の方々の前で発表されました。
・この仕事を選んだ理由(きっかけ)
・仕事をしていてうれしかったこと
・大切にしていること
・衝撃を受けたことは
・大変なときはどうやって乗り越える?
・今の目標
#インタビューでお世話になった方々
#発表後のリフレクション(振り返り)の様子
#個人レポートをこのように掲示しました。
#個人レポートの一部
本日参加してくださった地域人の方から、以下の感想をいただきました。
・自分の仕事を振り返ることができた。
・普段関わらない高校生に会えてよかった。
・まちがってもいいから、もっと元気に発表してほしい。
・高校の頃を思い出して、みんなが課題に向き合っている姿を見て、自分はどうだったかなと考える機会になった。
・いろいろな経験をして挑戦をしてください。
地域の方と触れ合うことでしか学べないことがたくさんあります。
今日の機会を今後の進路活動に活かしてください。
マイプロジェクトアワードに参加|2年次・ライフデザイン
1月29日 放課後
マイプロジェクトアワードとは?
つくりたい未来に向けてアクションしてきた全国の高校生が「集い」、「学び合い」、ともに「次の一歩を考える」場です。(HPより)
10月にエントリーし、12月の書類選考を通過した「白樺樹液の可能性について」を、2年次生の谷内さんと岩佐さんが発表しました(Zoomで発表です)。
本日の流れは以下の通り。
1 発表(10分)
2 対話(10分)
3 メッセージ記入(2分)
発表内容は
・テーマ設定について
#池田町の森林に目をつけました
・樹液採取について
#樹液採取の動画を見てもらいました。
・製造と販売について
#成果物の紹介やチャレンジグルメコンテスト等の様子を発表しました。
・まとめ(10か月間の取組)
今回、自分たちの発表だけでなく、様々な地域の高校生の発表を聞く機会がありました。
彼らもそれぞれ独自の視点やアプローチで探究活動を行っていることを、発表者の二人は知ることができました。
今日受けた刺激を、今後の探究活動に活かしてほしいです。
探究活動に終わりはありません。
私の成功・失敗を共有。引き継がれるバトン|2・3年次 探究
1月30日
3年次生の登校日もあと2日。
3年次生の探究について、2年次生に情報共有される場が設けられました。
12月に行われた代表発表会では、探究の成果が発表されました。
今日のこの時間は、「ぶっちゃけどうだった?」というリアルな内容が語られています。
学年間で話す機会はそう多くないのです。
「テーマ決めは本当に大事!前の時間の授業の内容を書いたらそのまま本決まりして大変だった」
「◯◯系は、先生にめっちゃ突っ込まれるから大変よ」
「計画立てたほうがいい。私は土壇場になっちゃったから」
「協力隊の井上さんの人脈は本当にすごいよ!頼るといいよ!」
などなど、リアルな情報が次世代に引き継がれました。
先生から言われることはなかなか受け入れられなくても、先輩の実体験は肝に命じやすいのでは?
来年の池田高校の探究はもっと面白くなりますね!
「町長の所見を伺います!」高校生議会|3年次選択・地域学
1月29日(水)、池田町のご協力で高校生議会が開催されました。
池田高校の「地域学」では、前期が地域について学び、後期では学んだことの集大成として、池田町の高校生議会で議員として一般質問を行います。
今日この日を迎えるまで、生徒たちは様々なことを学んできました。
地域を歩き、池田町にお住まいの方を訪問し、100人以上に防災に関するアンケートをとったこともあります。
10月には、池田町の課題や町の強みについて、町長からの講話もありました。
11月は、池田町の役場の方々にご協力いただき、現状についてインタビューさせていただき、町の課題を様々な視点で考え、現状の取り組みについて学びを深めました。
#11月13日のインタビューの様子
そして今日はその集大成。
議会が始まります!
議員席のエリアには、池田高校生の名前の札が準備されています。
開始前に、副議長から本日の流れの説明を受けます。
傍聴席には、池田町の議員の皆様や地域おこし協力隊もいました。
さらに、地元の新聞社の取材もあり、本番の議会と同様の流れ、緊張感です。
#傍聴席は半数以上が埋まっています。
開会宣言。
いよいよ議会が始まります。
安井町長からは、
「本日の一般質問は、皆さんの普段の学習に対する真摯な結果だと思っています。
私も精一杯回答します。本町における地域課題を解決し、大きな一歩となることを願っています。」
丹羽議長の挨拶
「この高校生議会も今回で11年目になります。皆さんの質問通告を見て、よく調べてきたと感じます。議会で質問する方法は、文書で質問する方法もあります。
今回池田高校生の皆さんが、議員として、匿名ではなく自分の名前をもって発信することの意義を考えてみてほしいです。
皆さんの声、表情、態度が良い答弁を引き出すことになります。今日は、やり遂げた感をもって終われるよう頑張ってほしいです」とエールを送りました。
運営に関する決定等を行い、一般質問が始まります。
1番 川口議員「観光資源を活用して行う地域振興について」
・体験型観光を行う
・池田町の子どもたちにイベントの企画運営を手伝ってもらう
・廃校となった小学校や公営住宅を利用したお泊りツアーはどうか
町長答弁
「本町としてもワインイベント等を行っている。川口議員の提案は有効な手段であり、有効な手段として移住定住につなげていきたい。」
川口議員
「町長の 『これまで観光資源と捉えていないものを新たな資源とする観光施策』に関して、『池田高校の生徒が授業で行った商品』も観光資源になりうると考えている」。
2番 庄司議員の体調不良により、代理川口議員からの質問「洪水対策について」
・池田地区の避難場所について、複数の避難場所を指定することで高齢者が避難しやすくなるのでは
町長答弁
「利別地区に関しては『利別地区避難路等整備計画』を策定し、検討を重ねている。池田地区に関しては、2階以上の高い建物が緊急避難場所としての活用ができるか、今後検討していきたい」
3番 名古議員「農業従事者の減少への対策について」
・ドローン操縦のための資格取得支援を充実させるべき
町長答弁
「農業のICT化については、必要性を強く感じており、今後も情報収集を行いながら事業の推進に努めていきたい。ドローン資格取得に対する支援の実施には至っていないが、引き続き検討していきたい。持続可能な農業の実現に向けて、具体的な支援策を検討し、実施する」
4番 八重柏議員「持続可能な地域交通について」
・「あいバス」の運行ルート見直しをすべき
・「あいバス」利用でスタンプカードを作成し、乗車を促してはどうか
町長答弁
「議員の指摘通りの現状を把握し、課題と認識している。「運行ルートの見直し」については、計画中である。「スタンプカードの作成」については、有効な取り組みと考える。運行事業者と協議し、検討をすすめていく」
5番 清水議員「洪水時の避難バスの運行について」
・洪水時の避難バスを運行させてはどうか
町長答弁
「2番の回答でもあったとおり、水害被害の可能性は想定している。「利別地区避難路等再整備計画」の中で、町所有のバスでの集団避難を検討中。令和元年に水害想定の集団避難訓練も行っている。令和7年実施の地域防災訓練で、池田高校を使用した水害想定の避難訓練のなかで、バスによる集団避難も実施するよう検討していく」
6番 竹内議員「奨学金の返済に対する助成制度の創設について」
・町を出た若者が戻ってくる可能性が高まる奨学金の助成制度をつくるべき
町長答弁
「池田町でも支援策を検討しているが、公平性の確保、目的や対象の明確化について課題が残っている。紹介された制度も研究しながら引き続き支援方法の検討を進める」
7番 布目綾乃「公営住宅の利活用について」
・老朽化した公営住宅を、民間の力を借りてリノベーションして利活用する考えはあるか
町長答弁
「必要性について本町も理解している。役場の複数の部署や、知見を有する団体、民間事業者と連携し、多角的な視点から可能性を検討したり、調査をしていかなければならないと思っている」
閉会の挨拶は、3年次生を代表して、八重柏くんが述べました。
「高校生議会を開催するにあたり、たくさんの方々にご協力いただき感謝します。
議会で質問する、という機会をいただいたことで、地域のことを知るきっかけにもなりました。」と謝辞を述べました。
#ポーズとっていいよ!バージョンの集合写真
帰り道に、生徒に話を聞いてみました。
「町長答弁の内容は理解できた」
「準備はずっと大変だった。でも準備した分、今日はちゃんとできたと思う。話している時に顔をあげると、いろんな人がシャッターを押すのもわかったくらい」
「1月の議会のために12月に質問を提出した。放課後何度も残って先生と内容を練って大変だった」
などと話してくれました。
18歳は選挙権があり、26歳からは被選挙権があります。
議員になることだけが地域に関わることの全てでもありません。
学びと生きること、地域活動が直結するこの授業。
これからの活躍を期待しています!