2025年3月の記事一覧
一票が自分の暮らしを変える選挙|2年次・公共(出前講座)
選挙年齢が引き下げられ、あと数ヶ月で選挙権を得る2年次生たち。
実際、次の7月の参議院選では7人の生徒に選挙権があるようです。
今日は、選挙を学ぶ授業です。
池田高校の授業は、座学だけではありません。模擬選挙も含んだ体験学習です!
それでは、授業の様子を覗いてみましょう。
北海道選挙管理委員会や池田町選挙管理委員会の皆様5名のご協力をいただいております。
まずは、選挙について学びます。
ここまでは、小学校・中学校でも学んできた内容かもしれません。
#クイズにも正解していますね
直近の10代の若者の投票率は、35%ほど。
選挙権を得るには、年齢だけではなく、住民票の異動もときには必要です。
こういった手続きをしておかないと、自分の住む街での選挙権がなかったりします。
「自分の一票では変わらない」。そんな風に思うかもしれません。
そこで、令和5年4月の大樹町での町議会議員選挙の例があげられました。
12人の議員の枠に、13人が立候補。
そして、12番目・13番目の議員が同票でした。
同票の場合は、決選投票ではなく、クジで決定されてしまいます。
私達の一票で町が変わる。そんな身近な例を噛み締めます。
さてここからは、「模擬選挙」です。
4候補が、教育や働く環境、移住対策等について演説をします。
#先生たちは、さすが演説がうまいです
#選挙演説に真剣に耳を傾ける生徒たち
個人ワークで意見をまとめ、グループワークへ。
そして、さらにグループ間で意見を共有します。
#「高校授業料無償化は池高にとってチャンスじゃない?」
#「この経済政策は良いけど、実現性があるか考えるべきじゃない?」
途中の意見交換の話をピックアップ
・イクメンに助成金が出るって、なんで男性が育児したらお金もらえるの?育児して当たり前でしょ?シングルマザーとか大変な人を支援するならわかるよ。
・この100万円くれる施策は、具体性がない口約束。実現しないよ。
・大型ショッピングセンターに惹かれるなんて、帯広に行けばいいじゃん。
などなど…
いろいろな視点で、この政策・候補者を選んだと意見交流をしています。
そして、いよいよ選挙です。
選挙のお知らせはがきに、選挙人名簿、模擬投票用紙。
本番と同じ環境にかなり近い準備をしていただいています。
#投票用紙、折っても開く、あの紙です。
#受付で選挙人名簿と照会、投票用紙が渡されます
#立会人もいます
ちなみに、零票確認(空箱確認、空虚確認)という制度はご存知でしたか?
(私は知らなかったです)
朝一番の投票に際し、投票箱に何も入っていない(不正がない)のを確認するものです。
電子投票でも同様の制度があるようです。
#確認をしている様子
いよいよ、順番に投票を行います。
選挙後の待ち時間に聞いてみました。
生徒
「最初から意見は変わらなかった」
「グループででた結論を元に、投票した」
「いろいろ話を聞いて、自分がいれたいと思う人にいれた」
などなど。ちょっとそわそわした空気が流れます。
そして、開票作業。
#手際がとてもいいです
そして結果がこちら!
#かなり票がまとまっていますね
教育関係の施策を掲げた美加登候補が当選となりました。
(教育党:高校授業料無償化や進学補助、通学費支援を掲げた候補です)
この模擬投票。高校生の身近な問題だからこそ教育関係の候補が当選しただろうなと思います。
私達の一票が世の中を変える。
選挙について考える2時間になりました。
選挙に行くか迷っている人がいるかもしれません。
選挙に関心をもつことや、地域社会について考えていく機会になればいいかなと思っています。
貴重な機会をいただいた、北海道選挙管理委員会、池田町選挙管理委員会の皆様に心から感謝申し上げます。
木育マイスターから学ぶ森林|2年次選択・保育基礎
保育基礎の本日(3月7日)の授業のゲストは、木育マイスターの福家(ふけ)さんと山口さん。
林業に関わる女性二人から、森林環境教育について学び、後半は木の名札作りを体験します!
前半は、森に関するお話です。
福家さんがなぜ、森に関わる教育活動をしているのか。
#林業って、木を運んでいる「木こりのイメージ」がないですか?
森に興味を持ってもらいたい。
その原体験は、子どもの頃が鍵。
そのために、福家さんは池田の子どもたちへの森林教育事業を行っています。
山口さんは、私達が想像する「林業」に携わっています。
池田高校で、この授業と同じ「保育」の授業を取り、保育士を目指していたそうです。自分の得意や特性、女性も林業という可能性を知り、この道へ。
現在の会社では、夏は朝4時、冬は朝7時に現場到着。森に入って、木を切ったり、森を育てるために草を刈ったりというお仕事をしています。
※会社のHPやインスタにたくさんの情報があります!「くらしごと」のHPもおすすめです
#このネイルで普段のお仕事をしているそうです!林業に対するイメージが少し変わるかもしれませんね
数年先の先輩の話は、とても身近に感じられます。
生徒からは
・林業のイメージがあまりなかったけれど、木こりの仕事以外に幅広いことをやっていて、良いイメージが増えた気がする
・私達が高校生として、森に行って活動をしたけれど難しいと感じた。それを子どもたちに行っていてすごいと思った
・おじいちゃんが山持っていて、最近は一緒に山に行っていなかった。今年は久しぶりに一緒にいきたいと思う!
と言った言葉が聞かれました。
さて、後半は「木の名札」作りです!
白樺、桜、ヤエガワカンバなど、好きな素材を選びます。
#全て一点もの。自然の素材の良さですね
ヤスリがけをします。
#どこまでヤスリがけをするかも個性がでるそうです
好きなデザインの下書きをして、焼きごてで焼印をつけていきます。
#ちょっと木が焼けるニオイがします
艶を出したい人は、オイルを染み込ませます。
#自分でオリーブオイルを塗ってあげてもいいですよ〜
できあがり!
#うまくできました♪
山口さんは、ペンダントタイプ。
ちなみに、着ている服は、山口さんデザインの会社の制服です!
#商品紹介のように素敵ですね
森のことを知る、木のことを知る、実際に体験してみる。
こういった積み重ねが原体験を作っていきます。
大人になって疲れた時、戻ってきたくなる池田町へ。
教育は未来への種まきです。
白樺樹液でお好み焼きと白玉を作ったらどうなる!?|2年次選択・ライフデザイン
とある日、取材から自席に戻ると
「あみちゃん(池田高校魅力化推進員)、お好み焼き作ります!」とメモが。
この流れは、ライフデザイン!
#こちらの記事をご覧ください
年度も終わりに近づいたこの日、1年間の授業で使う白樺樹液が余っていたため、体験実習をすることになったそうです。
私が到着すると、既にみんな作業中!
#真浦さんは、白樺樹液を使った白玉を作っています
ピンクのハート型にするとか、可愛すぎる…
#丸い白玉はマーブル!センスですよね〜
フルーツポンチになりました!
お好み焼きの粉を溶くのに、通常は水を使いますが、今回は白樺樹液です。
白樺樹液100cc(2人前)も使うなんてどんな味になるんだろう?
基本の具材に、好きな具をいれてOKです
#チーズ、ウィンナーが人気でした
#それぞれ良い感じに焼けています〜♪
できあがり!
#じゃん!
前回のアイスはちょっと苦みがありましたが、今回のお好み焼きとフルーツポンチは、みんなから「美味しい〜!」と喜びの声が。
#こぼれる笑み♪
私も、ご相伴に預かりました。
ネギたっぷり、枝豆入りで、味がわかるように何もつけずにいただきます。
ネギの香りや風味が引き立っていた気がします。
特に苦すぎたり、甘すぎたりという感じはなく、何も言われなかったら気づかなかったかも!
白玉も、フルーツポンチのシロップが甘めなので、気になることなく、美味しくいただきました♪
#世界で、白樺樹液のお好み焼きを食べているのは私達だけかもしれませんね!
終わった後は、振り返り。
美味しいだけじゃないですよ!何を学んだ?次にどうつなげる?
生徒のコメントで大人側も気づきがたくさんあります。
体験たっぷりのライフデザインの授業。
3月18日には、池田町内で発表会も行います。
(私がチラシ作成しました!)
お時間がある方は是非お越しくださいね!
卒業生から学ぶ!生の声(後編 進学編)|1年次(産業社会と人間)・2年次(総合探究)
卒業生講話、後編です。
前編も是非ごらんください!
■進学編
川口 紗奈 さん(公立はこだて未来大学)
池田高校入学時から、進学を考えていた川口さん。
ところが、ギリギリまで志望校が決まらずに悩んでいたそうです。
将来やりたいことを考えても決定打がなく。視点を変えて、好きなことや、自分が何に向いているかをあげていったそうです。
すると、いくつか候補の学校に絞れてきますが、資料だけではどの学校も同じに見えてしまいます。
そんななか、複数のオープンキャンパスに行った所、すぐに違いがわかったそうです。
何に力をいれているのか、生徒の様子は、教授は、と得られる情報がたくさんあり、無事に志望校を決めることができました。
次に受験準備です。
総合型試験ということで、「学科試験(数学・英語)」「面接(プレゼン・対話型面接)」と準備も大量でした。
探究活動で行ったアプリ開発についての内容をまとめたり、試験勉強をしたりと、たくさんの準備が必要でした。具体的な勉強方法等もシェアしてくれました。
実際に受験経験して感じたのは、「自分をアピールすることの重要性」。大学には、求める人材が明記されており、いかに自分がそこに合致するかを示す必要があります。
進学でも就職でも、今からできることはたくさんあるので、後輩の皆さんの進路実現に向かって頑張ってほしい!とエールを送りました。
阿部 笑佳 さん(帯広高等看護学院)
幼い頃から、看護師になりたかった阿部さん。
大学ではなく、専門学校を選んだのは、早く看護師になれるから。
阿部さんは、指定校推薦でこの座を勝ち取りました。
今年度、本校で初めていただいた指定校推薦。
安泰かと思いきや、「初めて」ということは、先輩たちの受験対策や情報が少ないこと。小論文の練習で、分野を絞って練習していたそうですが、本番は全く違う分野から出題されたそうです。
面接練習も21回行いました。アドリブが苦手だったので、練習の時に聞かれた内容を復習し、アドバイスを素直に吸収していきました。
小論文の試験では、普段から漢字を書くことを意識したり、新聞を読んで幅広く社会問題の知識を学んだりすることが必要。そして、1年生から成績を落とさないことが、推薦の強み・積み重ねに繋がります。
チャンスを掴んだ阿部さんの貴重なお話でした。
#進路講話は生徒の集中力が凄まじいです
岡崎 花音 さん(帯広高等技術専門学院 ‘23 年度卒業生)
最後を務めるのは、岡崎さん。
最短で1級建築士になりたい、と帯広高等技術専門学院の建築技術科に進んで勉強中です。
高校時代は、初心者ながら吹奏楽部に所属し、最後は部長を務めています。
岡崎さんを一言でいうなら、努力の人。
3年間つけていた手帳を回覧していただき、その葛藤や努力の証、熱を受け取ります。
#びっしりと貼られた黄色の付箋。
朝一番に来て誰よりも練習した吹奏楽。
1年次生の頃から進学を決めていて、真面目に受けた授業。
挫折しても乗り越えられたのは、友達と信頼している先生方がいたから。
想いが伝わってくる講話でした。
■最後に
進路指導部長の西村先生から、この講話を締めくくるメッセージです。
人生は、点ではなく「線」です。
今回の講師の方の中にも、公務員試験に全部落ちた先輩がいました。しかし、人生はそれで終わりではなく続いていきます。
立派に見える先輩方も、最初からみんなの前で堂々と話したりできた訳では無いです。
進路活動を通して、一皮向けて、ここまで大きく成長しています。
1・2年次の皆さんもその過程にいます。今の自分と比較して卑下するのではなく、乗り越えたところに、次のステージがあります。
改めて、人生は「線」です。一日一日を積み重ねることで、少しずつ力をつけていってください。
と締めくくられました。
いつも以上に、生徒たちのメモをとる手、真剣な眼差しが印象的な2時間でした。
後輩のために、惜しみなく話をしてくださった講師の先輩方、ありがとうございました!
卒業生から学ぶ!生の声(前編 就職編)|1年次(産業社会と人間)・2年次(総合探究)
2月26日、卒業式間近。
この日の午後は、池田高校の3年次生と卒業生による進路講話です。
講師は6名。
1年次生にとっては、これから高校生活をどう有意義に過ごすか
2年次生にとっては、進路を決める時、決めた後どうしたのか
という貴重な生の声が聞けるチャンスです。
池高生は、就職希望者と進学希望者が約半数ずつ。いろんな進路に進む生徒が多い分、悩む幅も広い気がします。
同じように悩み、進路を決めていった先輩は身近な存在です。
■就職
八重柏光希さん。北海道旅客鉄道株式会社に就職。
昔から電車が好きで、探究活動も興味がある「交通」分野に。池田町の高校生議会でも、あいバスについての提言を行っていました。
高校時代には、JR北海道へインターンシップに4回参加。
資格は、検定試験は積極的に受講。自分の能力を証明するためにも有意義であったと感じていたそうです。
吹奏楽部でも活躍し、周りを見ながら自分の役割を果たす力がついた、自分の長所を増やすことができたと言います。
池田高校では、様々な体験の機会があります。そのうえで、「単に参加するのではなく、自分がそこで何をするか」を意識していたそうです。
昔から好きだった鉄道の仕事に就けるので、働いたら周りから信頼され、頼りにされる人を目指したい、と力強く話してくれました。
石黒 美桜さん 藤森商会(インデアン)に就職
石黒さんは、3年の夏休みまでなかなか受けたい就職先がみつからず苦労していたそうです。
得意なことを仕事にする、は難しかったため、普段から褒められる自分の長所は何かな?という観点から自己分析を深めていきました。
周りの友人や先生に相談しながら、自分は「初対面の人と笑顔で接することができる」ことが長所と気づき、職場選びを接客や飲食店に絞ります。
また、身体がそれほど強くないので、通勤時間は短い方が良いのではと思い、研究を深めました。
そこで気になったのが藤森商会(インデアン)。
応募前に職場見学に行き、そこで自分の雰囲気に合うことを確信し、面接を受けることを決めました。
高校時代の課題研究では、池田町を盛り上げるにはどうしたらいいか、というテーマでグループで活動。複数回のイベントで、いろいろな人と関わる時に、自分は何をすべきか、を考えて行動していたと言います。
資格は、簿記2級を取得。就職時の面接でも資格について聞かれたようです。石黒さんは、資格を取得することで、自分ができる仕事の幅が広がるので、是非取得するべき、と後輩に伝えていました。
遠藤 翔吾 さん(池田町役場 ‘20 年度卒業生)
就職の部、最後は現在22歳になる遠藤さんのお話です。
遠藤さんは、池田高校在学中に公務員を目指すものの、現役時代は合格ならず。
公務員の専門学校で勉強をしながら試験を受験。そこで、えりも町役場に就職します。
念願の公務員になれたものの、想像していた業務とはかなり違ったそうです。
遠藤さんが想像していたのは、窓口業務が主で、人と話すのが好きな自分に向いている仕事。ところが実際は9割がデスクワークでPCとにらめっこ。ほんの少しが窓口業務。
2年間勤めますが、転職することを決めます。
そしてなんと、池田町役場の試験に合格しました。
えりも町と同じような部署かと思いきや、配属されたのは池田町のワインの営業。
今までの経歴とは全く関係ない職場に配属され、しかも苦手なワイン。
何度もワインを飲み、思いを知り、触れていくうちに今ではすっかりワインが好きになったそうです。
#圧倒的話力で惹きつけられる生徒たち
社会人として、「素直に謝ることが大切」と力説。
飲み会が非常に多い職場だそうで、遅刻してしまったこともあるそう。
そんな時、言い訳をせずにまず謝罪。
聞かれたら理由を答える。
「わからないことは素直に聞くこと」も大切だと、自分の経験談からの本音が生徒たちに響いているようでした。
#メモがびっしり
長くなるので今回はここまで。次回「進学編」も是非御覧ください。
卒業式
3/1 午前
令和6年度 第76回卒業証書授与式が行われました。
池田高校で過ごす最後の日となります。
■卒業式開始前の様子
#担任の先生とのやり取りも今日で最後です・・・
■卒業生入場
■ファンファーレ(池田高校の特色)
■卒業証書授与
■送辞
#現生徒会長から、卒業生に向けて感謝の言葉を送ります。
■答辞
#前生徒会長から、在校生と保護者に向けて3年間の思いを伝えました。
■校歌斉唱
#全校生徒で歌う最後の校歌です。
■卒業生退場
■最後のHR
#言葉に詰まる場面も・・・
高校生活の終わりとともに、皆さんは新たなステージへと進むスタートラインに立っています。
これからの道のりには、良いこともあれば困難なこともあるでしょう。
いつでも池田高校に顔を出してください。
卒業式予行|全校生徒
2/28、卒業式予行が行われました。
・表彰伝達
・卒業式予行
・(3年次生)同窓会入会式
・(3年次生)年次集会
の様子をお伝えします。
■表彰伝達
#誇れる成果です
■卒業式予行
■同窓会入会式
■3年次集会(最後の学年集会)
#ありがたーい、先生たちからのメッセージ。
岸部先生が作ってくれた、3年間のスライドショー、思い出の8分
#みんないい顔しているね
いよいよ明日(3/1)は、卒業式です。