池高日誌

池高日誌

カナダ大使館出前授業を行いました

10月25日

 

池田町とカナダ国との交流を深める一環として、在日カナダ大使館一等書記官をお招きし、カナダの地理や文化、教育プログラムなどを学ぶ授業を実施しました。

 

講師は、在日カナダ大使館一等書記官のスティーブン・ラポイントさんです。

 

カナダの地理や文化、教育システムなどについて、スライドを使って分かりやすく説明していただきました。

 

生徒からの質問に丁寧に回答していただきました。

 

最後に、ダンプレ演奏と生徒会長によるお礼のあいさつ、記念撮影を行いました。

 

出前授業にご協力いただきました町役場をはじめ、関係者の皆様に感謝申し上げます。

マフラーの完成まであと少し|3年次選択・羊と織物

羊と織物では、現在自分たちで染めた羊毛でマフラーを作っています。

 

10月は、いよいよ織り機にセットして編み始めています。

 

私達が一般に想像する、「かたんかたん」と織るまでにも時間がかかります。

 

糸の長さを測ったり、縦糸のセットをしたり、準備がとても大切です。

織り機にセットできたところで、織り開始。

 

横糸を通し、縦糸をおろしてくる。

ぎゅっと力強くしてしまうと、ふわふわのマフラーにはなりません!

 

 

糸と糸の隙間が正方形になるように、そして均一の力で。

これは大変ー!

 

 

ときには横糸を戻したり、できあがってからなんとか修正したりしています。

 

織り機である程度の長さができあがったら、両端の処理をします。

いったん毛糸を濡らして、濡れているうちに糸をねじります。

 

 

こういった手仕事をしていると、友達との話もはずんじゃったりしませんか。

寒くなってきたこの時期、そろそろマフラーがほしいですね。

 

 

完成間近!できあがるのが楽しみです♪

紙作り|3年次選択・生活の書

書道についての基礎、技法、書体の特徴などに関する学習をし、表現力、鑑賞の力を身につけるこの授業。

 

ペーパーレスが叫ばれる時代とはいえ、学校生活ではたくさんの紙に接します。

生活の書の授業では特に毎回向き合う紙。

 

今回は「自分で紙をつくり、その紙に書をかいてみよう!」ということで、今日は紙を作ります。

 

 #先生の試作品です(私も一緒に作りました♪)

 

今回の原料はトイレットペーパー。水に溶けやすくお手軽に作ることができるんです♪

ペットボトルにトイレットペーパーと水をいれて、しゃかしゃか…!!

 

 

木枠に、どろどろの液体をいれて、水が落ちるのを待ちます。

 

布の上にのせて、スポンジで水分を取ります。

 

枠から外します。この瞬間が一番緊張します!

 

さらに水分をとるため、新聞紙に挟みます。ギュー!

 

アイロンをかけてさらに水分を飛ばして…「おお!紙だ!(嬉)」

 

基本がわかったので、好きな色の紙も作ってみます。

 

#ちょっと赤強すぎた!?でも紙になったらいい感じ♪

 

#水色と緑は空と森のよう

 

 

カラフルな紙を作る生徒もいれば、白を黙々と作る生徒もいます。

  

乾くとまた印象が変わり、落ち着いた色になりました。

 

 

当たり前にある存在の紙を自分で作ることで、身の回りのもののでき方を意識するきっかけにもなるのではないでしょうか。

 

そして、自分の作品にも愛着を感じやすくなるはず!

 

次回は自分で作った紙に、なにかを書いてみますよ。どんな作品になるか楽しみです♪

ワインの製造工程を学びました|科学と人間生活・1年次

10月17日

池田高校のワイン授業3回目。

 

今回も多くの方に学びの機会を与えていただいたことを感謝申し上げます。

 

1回目:町長によるワイン学の講演

2回目:ブドウ畑で収穫体験

3回目:製造工程の見学

 

ということで、本日は、ワイン城とブドウ・ブドウ酒研究所を見学させていただきました。

前回同様、池田町ブドウ・ブドウ酒研究所の製造課長である東さんにご説明いただきます。

 

到着早々、駆け足で工場へ!

収穫したブドウを今まさに破砕したりしているところでした。

ちょっと離れて作業を見守ります。

 

 #ロゼワインの仕込み中。軽くブドウを潰して、果汁だけをとっています。

  

ブドウ模型を使いながらわかりやすく説明してくださいます。

搾りかすとなった皮や種は、飼料になりほとんど捨てることがありません。

授業でも学んでいるSDGsですね。

 

#次にこの場所を通ったときには作業が終わり、搾りかすが置かれていました。

 

次に、スパークリングワインの製造方法について説明を受けました。

フランスのシャンパーニュ地方で作られる「シャンパン」と同じ製法である「瓶内二次発酵法」を採用しています。

 

当時フランスに行って勉強し、苦節9年、やっと商品化できたそうです。

 

#瓶内二次発酵の時にできる「オリ」の取り方の説明を受けています

#スパークリングワインのコルクは、実は赤白ワインと同じストレート型。3ヶ月ほどたつとおなじみのマッシュルーム型になるそうです。

 

続いて、ワイン工場へ。

 

あと1週間ほどすれば、ここでも実際に充填作業が始まるそうです。

 

 

ワイン城へ。

 

#今日も良いお天気です。良い景色。

 

地下熟成室です。ここでは樽熟成をしています。現在168樽あり、池田中学校の生徒たちが収穫し成人式の時に渡されるワインもここで熟成されているそうです。

 

 #使い終わった樽は、ウィスキーやさんやサウナ利用する方などに良いお値段で売れるそうですよ。

 

ブランデー蒸留室へ。

なぜ池田町でブランデーが作られたのか歴史が語られます。

寒すぎて良いブドウが採れない地方だからこそ、ブランデーを作りはじめた。しかし、蒸留酒ブームがくるまでなかなか売れず苦しい時代も長く続きました。

 

池田町のワインの歴史は寒さと品種改良とそれに立ち向かう人々の苦労の上に成り立っていることが伝わってきます。

 

 

品種改良の歴史をお聞きしました。

 

 

こちら、気づかない方もいるのではないでしょうか。ワイン城の正面にあるモニュメント。

山幸の木を研究するため、生きた木を抜いて作ったそうです。根がものすごく長いのがわかります。これでも保管の関係上少し切ったそうです。

 

#清見地区と千代田地区の土壌の違いと赤ワイン白ワインの関係も説明されました。

いつかワインを飲み、味の違いがわかるようになるとこの説明もしっくりくるでしょうね

 

さて、ここからはスペシャルタイム!

ご厚意により、とても貴重な場所を見学させていただきました!

 

旧ブドウ・ブドウ酒研究所です。

 

 

狭い階段から地下に降りていきます。

「カブトムシ飼ってるにおいがする!」と叫ぶ池高生。

 

こちらには、オールドビンテージのワインが保管されています。

1970年のセイオロサムの赤ワインなど、高校生にとっては、両親や祖父母の生まれた年のものになるでしょうか。

 

 

別の部屋には「課税庫」がありました。ここは貸しワインセラーになります。

年中一定の温度湿度に保たれた地下で、十勝ワインを保管することができます。

月500円、年間6,000円だそうですよ。

 

 

こちらには、ブランデーやワインがありました。

私達の身長よりも大きい加水樽もあります。

 

 

池高生からも積極的な質問がありました。「この樽のものを売ったらいくらくらいになりますか?」「先ほど、ブランデーを作る過程で水蒸気を冷やすので無色透明の液体と説明がありましたが、どんな過程によって色がつくのですか?」など、鋭い質問も。

 

#「最新の品種改良ではどんなブドウを作っているのですか?」

  

普段見られない特別な場所を、池田町の歴史とともにたっぷり教えてくださいました。

池高生ならではスペシャル講義をしていただき感謝いたします。

 

 

来週はまとめの授業。どんな知識を得たり、気づきを得たりしたのでしょうか。

ガイドヘルパーを学んで実践してみよう|3年次選択・生活と福祉

本日は、生活と福祉の授業です。

 

ガイドヘルパーとは、一人では外出できない障がい者の方の外出をサポートする人です。

※本来は資格が必要です。今回は、知人やまちなかで困っている方を助けられるようになることを目的としています。

 

まずは1回目、自然にやってみます。

 

扉を開けたり、障害物を避けたり、階段を通り、椅子に座るなど、多くの障害物を越えます。手を引っ張った人、肩に手を置いた人、腰を支えた人などがいました。後ろから押している人もいました。普段、友達と触れ合う延長線上で接していたかもしれません。

 

椅子に座ってもらう場面では、どんな椅子なのか高さなのか、背もたれはあるのか等の情報を伝えるとスムーズですね。

 

 

 #椅子に座ってもらう場面では、どんな椅子なのか高さなのか背もたれはあるのか等の情報を伝えるとスムーズですね

 

改善点を明確にしたところで、再度実践です。学んだことを活かし、相手の要望を聞いた上でのヘルプができていました!

 

周りの景色を自然に教えてあげられている人もいました。思いやりですね。

 

 とは言え、ドアが引き戸から開き戸に変わると、軽くぶつかってしまったペアもいました。

一度の座学ではなかなか頭に入らないもの。

 

実際に体験することで、印象に残るのではないでしょうか。ちょっとした知識を知るだけで役に立てることも増える実践的な授業となりました。